玉木宏、旧友・上地雄輔との初共演に「記憶に残る楽しい時間」

ドラマ
2019年01月18日

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』
 2月3日(日)スタートの『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』(BSプレミアム)の試写会に玉木宏、比嘉愛未、上地雄輔、近藤正臣、原作者の塩田武士が出席した。

 本作は、山田風太郎賞作家・塩田武士の作品初の映像化。将棋界を舞台に、復活を目指す2人の男と彼らを愛する人々の人間模様を描く。玉木は主人公の新聞記者・秋葉を演じ、上地は元奨励会三段の真田を演じる。

 会見に同席した原作者の塩田は、第1話の観賞後「こんな面白い本を書いたかなと思うほど、将棋と人間が濃密に描かれていまして、涙が出そうになるシーンや思わず笑ったシーンがたくさんありました。濃密なシーンが49分続いていて、早く続きが見たいです」と感想を語った。

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』
 玉木は「僕自身、将棋に関して無知なところがありまして、この作品を通して将棋の面白さや厳しさを知りました。なので、将棋を知らない方が見ても将棋の世界の面白さや厳しさ、人を支えているのは人だという、見ていて温かくなるような作品になったなと思いました」とPR。

 今回が初共演という真田役の上地との撮影については「(上地は)20代前半の頃よく一緒に遊んだ仲間。同年代と一緒に仕事をする事が少なくなっている中、初めて上地君とタッグを組んでこの作品に関われた事が記憶に残っていますし、楽しい時間でした」と振り返った。

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』
 上地は「佐野CPから『将棋版の“ロッキー”を作りたい』とお話を頂き、そのパートナーが玉木君で、彼とは20年近くの付き合いになるんですけど、いつかこいつと肩を並べてやりたいと思っていた役者でした」と。

 続けて“現場で玉木にいじめられていた”と発言し、「毎回現場に来るたびに僕の靴が無いんです。本番が終わると僕の内履きもないんです。楽屋に帰ると僕の名前が変わっているんです」と明かしつつ、「いじめに耐えながら楽しい現場を過ごせた事を感謝しています」と笑顔で語った。

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』
 秋葉の恋人・恵子を演じる比嘉は「将棋初心者の私が見てものめり込むぐらいあっという間に見られる濃厚な作品。将棋は盤上で静かに行うものだと思っていたんですけど、見ているうちに真田さんが侍に見えてきて。それぐらい真剣勝負で、内なる闘志や熱量で刃を向けた戦いがそこにあるんじゃないかと思いました。どんどん目が離せない展開になっていきます」と感想を語った。

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』
 棋士九段の千田を演じる近藤は「塩田さんが原作より面白いとおっしゃったけど、そうかもしれない」と発言。それを聞いていた塩田は「複雑ですけど、本当に良かったです」と。続けて近藤は「(初回放送は)2月3日の節分ですね。1話を見たら次も絶対見たくなると思います」と。

 さらに「二人(玉木と上地)がえらい面白かった。俺は師匠みたいなふりをしていましたけど、完成した映像を見たら、俺はただの“歩”やなと思ったね」と謙遜し、玉木と上地を絶賛。二人は「ありがたいです」と感謝したが、上地が「近藤さんもけっこうよかったですよ」と話すと「どの目線だよ!やめなさい」とすかさず玉木がツッコんだ。

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』
 将棋の魅力について玉木は「厳しさを知ってこそ面白さが分かると思っていて、奨励会の厳しさもこの撮影に入るまで知らなかったです。塩田先生の本を読んで勉強して挑んだんですけど、厳しさがあるからこそ面白いんだなと思います。1話の中で千田さんも言っていましたけど、先手、先手を読んでもうこれ以上はかなわないと思った時に“負けました”と言うその潔さが真摯なスポーツで非常に奥が深いと思いました」と語った。

 玉木はゲスト棋士として出演する羽生善治九段(1話出演)や加藤一二三九段(2話出演)を秋葉役で実際にインタビューする。その撮影で感じた二人の印象について「お二人とも記憶力がすごくて、いついつのこの時の盤面というのをぴしゃりと覚えていて。僕は昨日何食べたかも最近忘れている事が多くて(笑)。それぐらい全く違う世界で活躍しているお二人と将棋のお話を通して共演させていただける機会ができたことをうれしく思っています」と語った。

『プレミアムドラマ「盤上のアルファ~将棋の約束~」』<全4回>
2月3日(日)スタート
BSプレミアム
毎週(日)後10・00~10・49