市原隼人、共演猫を甘やかしまくり「自分で見てても恥ずかしかった」『捨て猫に拾われた男』2・23放送

ドラマ
2019年02月07日

『捨て猫に拾われた男』
 2月23日(土)放送の『スペシャルドラマ 捨て猫に拾われた男』(BSプレミアム)試写会に主演の市原隼人と中村ゆりが登壇した。

 本作は、梅田悟司による猫から人生を学ばされる同名エッセイをドラマ化。会社に捨てられたと思い込んだ男が、一匹の捨て猫を通して救われていく過程を柔らかなタッチで、時に笑えて、時にほろりとさせるペーソス漂うドラマとして描く。「僕」役の市原隼人は、捨て猫に拾われるナイーブな役柄で新境地に挑み、「妻さま」役の中村ゆりは、奔放でいて「僕」を包み込む、しなやかさのある妻を演じる。

『捨て猫に拾われた男』
「妻さま」役の中村は「市原さんの今まで見たことのない顔がたくさん見られる作品になってます。市原さんご自身が持たれている温かさとか父性みたいなものも引き出されているなって思います。それも、大吉(くろまさ)がいたから出せたんだろうなって思います。とにかく、大吉(くろまさ)を甘やかしまくってました」と。

『捨て猫に拾われた男』
 ナイーブな「僕」を演じる市原は「自分で見ててもすごく恥ずかしいです。役を作って演じるよりも、映されてしまったっていう瞬間が増えるってことを願いながら現場にいました。編集室で声を吹き込むときに、今までにない自分の姿に心から恥ずかしいって思いが出てきました。その分、皆さんに共感していただけるようなキャラクターになってると思います。新しい市原隼人の部分も楽しんでいただきつつ、すてきでかわいい、温かくて心にぽっかり穴があいてても、救ってくれるような作品なので、そこを感じてもらいたいです」と語った。

 さらに、市原は「みんな探してるのは居場所なんですよね。それが分からなくなってしまったっていう瞬間はいろんな方にとって刹那に湧いてくる瞬間があると思います。そういうのも含めて、それを助けてくれた猫を通して、この作品は前に進めることができる。最後に答えを出していただける作品です。応援メッセージを込めている部分もありますので、やさしく受け取ってくれればと思います」とメッセージを送った。

<あらすじ>
出版社に勤めている「僕」(市原)は、あるときからなぜか会社に行けなくなった。公園のベンチでボンヤリ過ごしていると、隣に座っていた老人(ミッキー・カーチス)に一匹の黒猫がすり寄ってきて餌をせがむ。老人は翌日から施設に入るので、猫とは今日がお別れだと言う。それが、僕と猫・大吉との運命的な出会いとなった。そして僕は、猫については先輩の「妻さま」(中村)に支えられながら、大吉の世話に大奮闘。初めての猫との暮らしを通して、家族や社会との関係が少しずつ変化していくのだった…。
自由奔放に過ごす猫の生きざまに、現代を軽やかに生きるヒントを得て、日常の幸せに気づいていく男の物語。

『スペシャルドラマ 捨て猫に拾われた男』
BSプレミアム
2月23日(土)
後8・00~9・00

原作:梅田悟司『捨て猫に拾われた男』
脚本:小林弘利
音楽・主題歌:中山うり

出演:市原隼人、中村ゆり、
筧美和子、奥田恵梨華、平原テツ、希代彩、
津田寛治、ミッキー・カーチス

制作統括:出水有三、川崎直子、小川直彦
プロデューサー:宮武由衣
演出:松原弘志