4月1日（月）にスタートする連続テレビ小説『なつぞら』（NHK総合ほか）の東京・新宿編の出演者が発表された。
本作は、脚本家・大森寿美男のオリジナル作品。戦争で両親を失った少女・奥原なつ（広瀬すず）が、北海道・十勝の大自然と強く優しい大人たちの中で育まれた想像力と開拓者精神を生かして、アニメーションの世界に挑戦する姿を描く。
今回発表されたのは、なつの上京後を描く東京・新宿編に出演する山口智子、比嘉愛未、近藤芳正、リリー･フランキー、戸田恵子、鈴木杏樹、水谷果穂、工藤阿須加の8人。
伝説の劇場・ムーランルージュ新宿座の人気ダンサー岸川亜矢美を演じる山口は、「『純ちゃんの応援歌』からおよそ30年、私にとってすべての始まりであり、人生をはぐくんでくれた朝ドラに再会できたことをとても感慨深く思っています。亜矢美は、ダンサーを引退した後おでん屋の女将をしていますが、彼女にとってはおでん屋のカウンターもステージで、人生はエンタテインメントです。毎日を笑顔で輝かせて、誇りを持って生きる人物として演じています」とコメント。
新宿に戦前から続くベーカリー兼カフェ、川村屋のオーナー・前島光子を演じる比嘉は、 「ドラマデビュー作の『どんど晴れ』から12年経ち、長い旅路から帰って来られてホッと落ち着くような、ただいまといううれしい気持ちでいっぱいです!!あの頃は、周りの方々に支えられ、助けられてばかりでしたので、今回はその恩返しが出来ればと思っています」と。
川村屋のギャルソン・野上健也を演じる近藤は、「脚本家の大森寿美男さんには『てるてる家族』でもお世話になりまして、また出演させてもらえるうれしさは倍増！スタッフも『真田丸』の方が多く、おかげさまで日々楽しい撮影です。僕の役は、お店の伝統を守り伝え、時にはお店を愛しているからこそ、悪者にさえなる勇気のある役です。ふふ(照)。見どころはなっちゃんはもちろん、いろんな若者の成長物語になっているので、どう成長するか、ぜひ楽しみにしていてください」と。
連続テレビ小説初出演で、新宿のランドマークとも言える大型書店・角筈屋の社長・茂木一貞を演じるリリー･フランキーは、「歴史ある、連続テレビ小説の第100作目に末席ながら参加出来ることに喜びと誇りを感じます。すばらしいキャスト、スタッフと共に、主人公のなつが、皆様に愛され、応援していただけるよう、心を込めてゆきたいと思います」と。
ムーランルージュ新宿座の歌い手・煙カスミを演じる戸田は、「朝ドラの出演は『純情きらり』以来です。お声をかけて頂きうれしい限りです。今回は歌手という、役柄としては珍しい役ですが、昭和歌謡を歌わせて頂いて撮影もとても楽しいです。たくさんの方に観て頂きたいです」と。
劇団「赤い星座」の看板女優・亀山蘭子を演じる鈴木は、「お話をいただいた時、うれしくて興奮しました。そうそうたる共演者の皆様とご一緒させていただくのも楽しみでなりません。亀山蘭子という役を通して、芝居・舞台・声優・恋・などさまざまな経験をさせていただきます。いろんな一面を楽しんでいただけますよう精いっぱい頑張ります」と。
川村屋のウエイトレス・三橋佐知子を演じる水谷は、「オーディションを受けて『そのままの水谷さんを生かして欲しい』と役を頂きました。どこか抜けている佐知子は、ずっと挑戦してみたかった役柄で、とてもうれしかったです。なつが安心するような、ずっと変わらない佐知子でいられたらなと思います。憧れの朝ドラの現場はいきいきと役を生きるパワーであふれていました。東京編では、それぞれの場所で自分らしく生きていく物語を楽しみにしていて下さい！」と。
戦争でなつと生き別れた幼なじみ・佐々岡信哉を演じる工藤は、「脚本の大森さんが描く世界観に引き込まれながら、私が演じる信哉のまっすぐな生き方に優しさと温かさを感じました。その感じたものを、視聴者の方たちにも届けられたらと思います」と。
今回の発表にあたって、番組の制作統括・磯智明は「東京・新宿編の新キャラは、北海道十勝編と違ってとにかく濃いギラギラしている人たちばかり。俳優陣もゴージャス、華やかな方々にご出演頂くことになりました。さまざまな人生が行き交う大都会・新宿で、なつは自らの運命を勝ち取っていけるのか…、ご期待ください」とメッセージを送っている。
連続テレビ小説『なつぞら』
NHK総合ほか
放送：4月1日（月）～9月28日（土）
全156回（予定）
＜STAFF＆CAST＞
作：大森寿美男
音楽：橋本由香利
語り：内村光良
制作統括：磯智明、福岡利武
演出：木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
出演：広瀬すず、松嶋菜々子、藤木直人／岡田将生、吉沢亮／高畑淳子、草刈正雄ほか