一番空気を読めないのは中村倫也!?『凪のお暇』特別試写会

ドラマ
2019年07月16日
『凪のお暇』

 7月19日(金)スタートの黒木華主演の金曜ドラマ『凪のお暇』(TBS系)の特別試写会が行われ、黒木、高橋一生、中村倫也が登壇した。

 本作は、月刊誌「Eleganceイブ」(秋田書店)で連載中のコナリミサトによる同名漫画が原作。場の空気を読みすぎて他人に合わせて無理をした結果、過呼吸で倒れてしまう主人公・大島凪を黒木華が演じる。さらに、凪の元カレ・我聞慎二役は高橋一生。そして人生をリセットした凪が新たな生活先に選んだアパートの隣の部屋に住む男・安良城ゴンは中村倫也が演じる。ほか、市川実日子、片平なぎさ、吉田羊、三田佳子ら豪華キャストが名を連ねている。

『凪のお暇』

 1話を見た感想として黒木は「こういうふうに出来上がったんだなと思って見てました。パスカルズさんの音楽がすごくこの作品に合っていて、ほんわかした気持ちになったり、慎二が現れる時にドキドキしたり、楽しかったです」と。さらに、「漫画で読んで受けた時のせりふの感じと、リアルな人から発せられるせりふって、結構ズシンとくるんだなって思う箇所がありました」と原作を読んだ時と映像になった時の違いを明かした。

 高橋は「慎二が現れる時のテーマがサイコパスな感じでしたね(笑)。慎二のダークな感じが、回が進んでいくごとにどう表現されるのか楽しみになった」と自虐的に感想を。

『凪のお暇』

 中村は「ゴーヤ多いなって思った(笑)」とひと笑い挟みつつ、「凪ちゃんは、男性目線から見たら、きっとほっとけない存在に、視聴者の方にも思ってもらえるんじゃないかなと思います。あとは、慎二がヤベェ(笑)。きっとオンエアになった時に、“#慎二ヤベェ”がトレンド入りするんじゃないかな」と期待を寄せた。

 凪に通じるところはあったかと問われると「何かありますかね?」と高橋と中村に尋ねる黒木。これには「一生さんと2人で考えるから、ちょっと待って」と慌てる中村。そして、思い出したかのように黒木が「私ももともと、天パ(天然パーマ)なんですよ。そういう細かいところだったり、節約してお金が下がったことに小さな喜びを感じたりするところがすごくかわいいなと思った」と。

『凪のお暇』

 今回、初共演となる高橋と中村。中村は「アニキですね。寡黙な方なのかなって思ってたんですけど、ものすごくフランクで、現場の空気を循環させてくれるし、とっても良い場づくりをしてくれますよね?」と黒木に同意を求めると、黒木が「はい!」とうなずき、中村が「今、空気読んだ?(笑)」と、黒木の役にかけて聞くひと幕も。これには、黒木は「読んでないですよ(笑)」と笑った。

 また、高橋は「まだしっかりとお芝居で会話をさせていただいていないんですけど、最初からゴンとして居てくださったので、お芝居が委ねやすい」と中村の印象を語った。黒木の印象についても「とっても柔和な方なので、現場の雰囲気がほわんと和らいでいいですよ。ハードな一面は、お肉が好きなところかな。よくお肉が食べたいって言ってますよ」と意外な一面を告白した。

 中村は「さっきの凪ちゃんと共通する部分を考えてたんですけど、凪ちゃんって空気を読みすぎてるとか、人の目やSNSを気にしたりしますけど、でも土壇場になるとすごく行動力を発揮する人だなって思って。お暇いただくことも含め。黒木さんも自分で人見知りだっておっしゃってたりするんですけど、大胆さも合わせ持っている方だなって撮影期間に会って思いました」と黒木の印象を語った。

『凪のお暇』

 作品にちなみ、3人の中で空気を読まない人は?という問いに、一斉に中村を指す黒木と高橋。中村も自身を指さし、「3票入りました(笑)」と。高橋が「倫也君が自分で言っていてたよね。『こうやって、僕しゃべっちゃうんです』『みんながどんどん離れてく』って」と中村に聞くと「最初は相手をしてくれるんです。だんだん、距離が…。でも、そんな反応も好きなんです!」と告白。

 黒木は「空気を読むというよりは、空気を作っていかれる方かなと思って。待っている間とかも話しかけてくださったり、歌って入ってきたり。大体、眠そうな顔をして入ってこられるんですけど…」と語ると、中村が「それは元の顔かもしれない(笑)」と言い、会場が笑いに包まれた。

『凪のお暇』

 またドラマ撮影中の失敗、悩みを問われると、黒木は「梅雨なので、本当は晴れてほしい日にしとしとと雨が降ってしまったり。これ(パーマ)が湿気でヘタってきちゃうんです。そうすると凪ちゃんのまん丸い感じができない…。あと、髪の毛が伸びるスピードが速いんですけど、切りに行く時間がない」とこぼした。

 高橋は「ミスはないんですけど、1話で僕が言う『だから舐められるんだよ』っていうせりふのリハーサルで、女性スタッフさんが思いっきり僕の役に引いている音が聞こえまして…。サーっていう(笑)」と現場での裏話を披露。「僕、一応役でやってるんですけど、その反応が思ったよりショックで。『何だよ』って言っちゃいました(笑)。焦りましたね」と明かし、会場の反応をうかがいつつ「2話以降、そういう闇の部分がどんどん出てくるので、どんどん引かれていこうと思います(笑)」と語った。

 さらに中村は「現場で物まねがスベってることですかね」と残念そうに明かし、司会から一番得意な物まねは?と振られると「いっぱいありますよ!まだ2人にも見せてない僕のとっておきがあるんです。寝起きのハムスター」と実演してみせ、会場を沸かせた。

『凪のお暇』

 イベント中盤には、本作の宣伝大使を務めるIKKOが登場。「原作を読んですごくすてきだなと思いまして。以前は『空気が読めない』っていう言葉がありましたけど、最近は読みすぎ。そんな現代の人の気持ちを描いているのがよかった」と絶賛。またメイクしながら1話を観たというIKKOに会場からは笑いが。「慎二の愛しているからこその独特な愛情表現だったり、凪ちゃんの空気読みすぎてしまうが故の苦しさ。ゴンちゃんは凪ちゃんが今まで会ったことないようなタイプで、3人の関係性がいいなと思いました。人生っていろんな年代で構成されてますからね。すべての世代に観てほしいドラマだと思います」と本作の魅力を語った。

 熱のこもった宣伝をしたIKKOに、黒木は「すごくうれしいです。メイクをしながらそこまで深く観てくださって。心強いです」と感謝の気持ちを。ひとしきり本作の見どころを語ったIKKOは「今日すごく緊張してたんですよ、存在感のある3人にお会いするので」と語ると、中村から「いやいや、3人に勝ってますよ。たった1人で(笑)」とツッコミが入った。そしてキャスト、観客全員で「おいとま~」と声をそろえて、決めポーズを披露した。

『凪のお暇』

 最後に、黒木が「凪をはじめとした登場人物が、一生懸命に前を向いて進んでいく姿に共感していただけたり、元気をもらえるドラマとなっています。登場人物もどんどん増えて面白くなっていくので、よろしくお願いいたします」と締めくくった。

金曜ドラマ『凪のお暇』
TBS系
7月19日(金)スタート
毎週金曜 後10・00~10・54
※初回15分拡大

<あらすじ>
都内にある家電メーカーで働くサラサラストレートヘアが特徴的な28歳の大島凪(黒木華)は、日々何事もなく平穏に過ごすために常に場の空気を読み「分かる!」と周りに同調することで自分の平和を保っていた。しかし、いつもニコニコ、ビクビク、人の顔色をうかがう凪の様子に同僚からは、いじり、“良い意味で”のダメ出し、そして理不尽な仕事をふられ放題の毎日。そんな「なんだかなぁ~」な生活を送っていたある日、付き合っていた彼氏・我聞慎二(高橋一生)からの一言がきっかけで心が折れてしまう。それをきっかけに「わたしの人生、これでいいのだろうか…」と見つめ直した結果、凪は人生のリセットを決意する。会社を辞め、家も引き払い、交際していた彼氏もろとも知り合いとの連絡を絶ち、SNSをやめ、携帯も解約。幸せになるために人生のリセットを図る。
そして都心郊外の何もない六畳一間のボロアパートに引っ越した凪。コンプレックスの天然パーマを隠すため毎朝1時間かけてアイロンをかけていたサラサラストレートヘアもやめて、そのままに生きることを決意する。仕事も知り合いも予定もない、誰にも縛られない楽しいはずの自由な生活。しかし、やはり人の目を気にしてしまう凪は空気を読んでしまいそうになる…。凪を追いかけてきた慎二やアパートの隣人の安良城ゴン(中村倫也)、そして新しく出会った人たちに囲まれながら、凪の人生リセットストーリーが始まる。