田中美佐子「不倫されるのは初」『それぞれの断崖』第2話8・10放送

ドラマ
2019年08月09日
『それぞれの断崖』

 オトナの土ドラ『それぞれの断崖』(フジテレビ系)に出演する田中美佐子が、撮影中のエピソードや見どころなどを語った。

 本作は、志方恭一郎(遠藤憲一)の中学生の息子・恭介(渡邉蒼)が、13歳の同級生に殺害されたことをきっかけに、崩壊する家族とその再生を描く社会派人間ドラマ。8月10日放送の第2話では、息子を殺された怒りのあまり自身がとった行動で、志方は世間からも、会社からも、そして家族からも背を向けられ…。絶望の淵に立たされた志方を遠藤がどう演じるのか注目だ。

 田中が演じているのは志方の妻・雪子。出演者やスタッフが初めてそろう顔合わせで「(役として)不倫をする側はしょっちゅうですが、される側は初めて」と話し、皆を笑わせた田中。クランクインは、“家庭内暴力”という緊張感高まるシーンの収録だったが、積極的に子供たち(渡邉蒼・永瀬莉子・仁村紗和)に話しかけ、緊張をほぐしていた。

 また、“志方が酔っ払って帰宅するシーン”では真剣な演技をしていたかと思うと、カットがかかった瞬間「エンちゃん、よく昔、酔っ払ったまま現場に来てたよねー」(田中)、「だな。今やったらクビだよ、クビ」(遠藤)と軽妙なやりとりを見せ、現場を和ませた。

<田中美佐子 コメント>
◆クランクインでの撮影はいかがでしたか?

思った以上に楽しかったです。なんか、こういう話(のドラマ)だと現場が重くなっちゃうんじゃないかと思っていたけど、エンケンさんをはじめ、みんなダジャレ好き・ジョーク好きの方がそろっていて。娘たちもすごくそれに乗ってくれて、本番以外は楽しくできています。

◆クランクインの前に、いつもされていることはありますか?

役に関しては何も考えないんです。現場に入って、セットを見て、衣装を着て、こういう生活水準で、こういう家庭でというのが何となく見えてきたら後は監督の言うとおりにできたらいいなっていう、どっちかというと(役に)ニュートラルに入るタイプなんで。でも、ドラマに入る前には必ずちょっとだけ休みをもらって、やりたいことをいっぱいやり続けてスッキリしてからストレスの溜まるドラマに行こうといつも思ってます(笑)。

◆1週間何も予定を入れないでほしいと事務所に頼んだそうですね?

テニスを毎日し続けようと思った初日に腰を痛めてしまって…。それで先だってお尻に注射を打ちました!長い針で脊髄に打つブロック注射ってやつ。腰が痛くて立てなかったから1週間寝たきりで休みが終わり、ストレスがものすごく溜まりました(笑)。でも逆に、私はせっかちなので普段ゆっくりすることがなくて。1日中椅子に座って外を眺めたり、スマホで何かを見たり、こんなゆったりした時間もいいなって。初めて音楽とかも聞きましたよ、ジャスティン・ビーバーとか(笑)。音楽っていいなって思いました。

◆共演者の皆さんの印象はいかがですか?

私が思う遠藤憲一さんの一番の魅力は、気が弱いところ。若い頃は“前に出ることができないタイプ”で苦労されていて、だからこそ今、必死に自分を表現している姿がすごくすてきだなと思います。田中美里さんとは、名前が一文字違いゆえ一緒にキャスティングされることはないかなと思っていたので、今回実現できて良かったです。実は美里さんがご自身のラジオ番組で話した内容に対し「この前の(ラジオ)面白かったです」「ファンになりました」と(私が)言われることが度々あり、それだけ人気のある方なので私は得をしていました。でも、今回の脚本を読むと…この夏きっと演技上でバチバチがあるかもですね(笑)。

オトナの土ドラ『それぞれの断崖』
フジテレビ系
毎週(土)後11時40分~深0時35分

<第2話あらすじ(8月10日放送)>
息子・恭介(渡邉蒼)を殺したのが同級生の八巻満(清水大登)であること、少年法上まだ13歳の満は犯罪者にはならないということを知り、激怒する志方(遠藤憲一)。出版社のすすめで怒りの手記を出すが、少年を殺意むき出しで激しく糾弾する内容に世間から猛烈なバッシングが巻き起こる。いっぽう、満の母・はつみ(田中美里)は志方家に謝罪したいと申し出るが、満の弁護士・若菜(内田滋)に「その必要はない」と止められる。警察は、高城秀子(黛英里佳)という女性に対する暴行事件にも満の関与を疑うが…。

出演:遠藤憲一、田中美里、清水大登、渡邉蒼、永瀬莉子、仁村紗和、内田滋、梨本謙次郎、目黒祐樹、田中美佐子

原作:小杉健治
脚本:洞澤美恵子
プロデュース:西本淳一(東海テレビ)、大久保直実(ビデオフォーカス)
演出:村松弘之、藤木靖之、遠藤光貴