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吉岡里帆「攻めて攻めて作り上げた作品」映画『見えない目撃者』公開

映画「見えない目撃者」初日舞台あいさつ

 映画「見えない目撃者」初日舞台あいさつが行われ、吉岡里帆、高杉真宙、浅香航大、田口トモロヲ、森純一監督が登壇した。

 本作は、吉岡里帆主演の本格スリラー。交通事故によって自らの視力を失うとともに最愛の弟を亡くし、警察官の道までも絶たれた主人公の浜中なつめ(吉岡)は、ある日、車の接触事故に遭遇、その事故現場で車の中から聞こえた女性の声から誘拐事件が起きていると考え、聴覚、触覚、嗅覚などで感じた手がかりを駆使し事件を追う。やがてそれは「女子高生連続殺人事件」に発展、猟奇殺人犯は真相に近づこうとするなつめの身にも迫っていく…。

 先日、本作のプロモーションのキャンペーンで、大阪、福岡、熊本を訪ねてきたという吉岡と高杉と森監督。各地の観客の反応について、吉岡は「なかには映画上映後に舞台あいさつをした回もあったのですが、本当に大きな拍手で迎えてもらえて、“お客さんに届いたんだ”と実感できてとってもうれしかったです」と感謝。

 森監督は「客席の方に“怖かった?”と聞くと、小さく“うん”とうなずかれていて、“やりすぎた?”と聞くと、強く“うん!”という反応が返ってきました(笑)」と笑顔で明かした。

 高杉は「お二人のおっしゃるとおり、上映後の熱量が特にすごくて、いい作品ができたんだなって実感できましたね」と振り返った。

 本作はハワイ国際映画祭2019に正式出品されることが決定。吉岡は「製作チーム一同、攻めて攻めて作り上げていった作品で、映画でしかできない表現がふんだんにあるので、海外でも観てもらったときの反応が楽しみです」と。

 森監督は「映画を撮るときはいつも世界の方に観ていただくつもりで取り組んでいるのですが、今作でも日本の社会問題や小道具、ロケ場所といった和のテイストにこだわりました。ぜひ海外の方にも楽しんでほしいと思います」と自信をのぞかせた。

 本作の見どころは、テレビでは絶対不可能なR15+の“攻めた”演出。劇中のシーンはもちろん、現場でも森監督のこだわりによって攻めに攻めた撮影が繰り広げられていたことから、本作の“攻めたポイント”と“攻められたポイント”を聞いていくことに。

“攻めポイント”で吉岡が挙げたのは「盲導犬パルとの逃走シーン」。吉岡は「盲導犬というと実際はおとなしくて、柔らかい雰囲気が出ているイメージだと思うのですが、今作の役者犬のパルはひと味違います。逃走シーンは、パルと息を合わせて、全力で攻めて撮りました。スタッフの皆さんが気遣ってくださり、撮影中はパルに触って声をかけていいのは私だけで、ほかの皆さんは話しかけたり、触れられないというルールがあったのですが、常に一緒に過ごして絆を作っていきました」と、パルとの撮影秘話を披露した。

 高杉が挙げたのは“この映画に挑戦できたこと”。高杉は「台本読んだときから攻めた作品だなと思っていたのですが、あらためて映像を観て、“こんな風に仕上がったんだ”と笑ってしまうくらい攻めていて驚きました。それくらい完成度が高くて、本当に挑戦することができてよかったなと心から思いました」と手ごたえを明かした。

 浅香は“最後の20分”を挙げ「仕上がった作品を観たときに、最後の20分がかなり攻めているなと感じました。無音のシーンが続くんですが、咳一つできない緊迫感がずっと続いていて。内容を知っている僕でも、観終わったあとはTシャツ汗で濡れていましたね」と語った。

 田口は“ストーリー展開とリアリティを重視した描写”を挙げ「劇中のR15+の描写は、テレビだと絶対アウトになるレベルですね。監督が日本的なリアリティにすごくこだわっていて、警察官をはじめとしたアドバイザーの方々に耳をかたむけて、細かく演出をつけられていたのがとても印象的です」と熱弁。

 すると、吉岡も「今の時代ではなかなか放送できないくらい攻めていますよね。だからこそ、皆さんに映画館に来てよかったと思わせるパワーのある作品だと思います」と続いた。

 森監督が挙げたのは“作品の世界観を作るためにさまざまな面で妥協しないようにした”。森監督は「映画というものはロケハンから始まり、美術打ち合わせといった細かいことがあって現場に入りますが、その事前準備から現場、そして編集まで妥協せず、できる限りの能力を注ぎ込みました」と熱い思いを明かした。

 高杉は大きくうなずき「監督は“ここはこう!”とはっきりしている方でした。その分、監督の正解が出た瞬間はとても信じることができましたし、うれしくなりました」と語った。

 “攻められポイント”で吉岡が挙げたのは“容赦ない攻撃シーン”。吉岡は「猟奇殺人鬼との対峙のシーンは、ホラー映画を観ている怖さというより、人が人を追い込んでいく怖さがしっかり描かれます。また、私が演じている目の見えないなつめのように、見えない恐怖感もちゃんと味わえるような作りにもなっていて、冒頭からなつめとバディを組んで一緒に捜査していくような恐怖感を感じていただけるかなと思います」と明かした。

 高杉は“車に狙われるシーン”を挙げ「犯人に追いつきそうでなかなか追いつかない感じや、狙われているような描写は攻められながら撮影しました。台本で展開を知っているのに、本当にドキドキしながら撮影していました」と。

 最後に森監督が“細かく注文しすぎて煙たがれていたかも…”を挙げ「何度も取り直したり細かい指示をしていたので、めんどくさいと思われていたかなって、実は反省していたんですよね」と告白。

 すると吉岡は「確かにこだわりはものすごく強かったです。1カットに対する熱量もとても強くて。目の見えない演技のリアリティも追求してくださっていて、私としては心強くて、むしろそれが愛情だと思っていました」と称賛。

 高杉も「初日からキャラクターに対してのアプローチの擦り合わせがあったんですが、あんなに時間をとって丁寧に行うことはこれまでなかったので、とてもありがたかったです」と語った。

 最後に吉岡は「こうやって満席の会場を見るとうれしくて目頭に来るものがあります。いい作品を作るために、全員がとにかくむき出しになって、振り絞るようにこの作品に携わっていたと、自信を持ってお伝えできます。なつめを演じるにあたって、目の見えない方に取材をさせていただいたときに、強い意志を持って生きている姿がたくましくて、しなやかな美しさがあるなと感じました。本作でも真の強さというものが描かれていきます。そのようなものを感じ取っていただければうれしいなと思います」と本作に込めた想いを語った。

映画「見えない目撃者」
公開中

<ストーリー>
警察学校卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ(吉岡里帆)。
そのときの事故が原因で失明し、警察官を諦めた彼女は、弟の死を乗り越えることができずに3年たった今も失意の中にいた。そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇する。その事故現場で車中から聞こえた、助けを求める少女の声から誘拐事件の可能性があると訴えるなつめ。感じ取った目撃情報を警察に提示するも、警察は目の見えないなつめを『目撃者』足り得ないと考え、捜査を打ち切ってしまう。それでも、少女を救いたいと考えるなつめは、事故現場で車と接触し、犯人を見ていながら少女の存在に気付かなかった“もう一人の目撃者”国崎春馬(高杉真宙)を探し出す。やがて、彼らの必死の捜査により女子高生失踪が関連づけられていくが、猟奇殺人犯の魔の手は彼らにも迫ってくる――。

<出演>
吉岡里帆 高杉真宙
大倉孝二 浅香航大 酒向芳 松大航也
國村隼
渡辺大知 栁俊太郎/松田美由紀
田口トモロヲ

監督:森淳一
脚本:藤井清美 森淳一
音楽:大間々昂
主題歌:「ユラレル」みゆな(A.S.A.B)
Based on the movie‘BLIND’produced by MoonWatcher
企画・制作プロダクション:ROBOT・MoonWatcher
幹事・配給:東映
R-15指定

公式HP:http://www.mienaimokugekisha.jp
公式Twitter:@mmokugekisha
公式Instagram:@mmokugekisha

©2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ
©MoonWatcher and N.E.W.

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