バンクシーも描いたNYの壁画に挑む美術家・松山智一に密着『情熱大陸』10・20放送

エンタメ総合
2019年10月19日
『情熱大陸』

 10月20日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、美術家・松山智一に密着する。

「僕がアートで目指すのは高級なお寿司じゃなく、最高のカリフォルニアロール」とニューヨークを拠点に、世界で活躍する日本人の芸術家・松山智一。しかし、日本ではほぼ活動歴がなく無名に近い存在だ。

 大学卒業後、25歳で単身アメリカに渡り、独学で絵の勉強をしたという異色の経歴を持つ。日本でのアーティストとしてのキャリアはなく、アメリカでゼロからアーティストとしてのキャリアを歩み始めた。

 彼の作風は、とにかく既存の価値観にとらわれない。西洋と東洋、過去と現在、両極にあるものを掛け合わせ再構築するという手法は、インターネット上に情報があふれ、SNSでは国境さえもあいまいな今の世界を描写している。彼の作風は徐々にアート好きのニューヨーカーに受け入れられ、瞬く間に注目を浴びる存在となった。

 そして今年9月、彼の夢でもあった大きな仕事が舞い込んできた。ニューヨークのソーホー近くにある「レガシー」と呼ばれる巨大な壁画「バワリーミューラル」の制作だ。1980年代にキース・へリングが描いた横幅約26メートル、高さ約6メートルの巨大な壁画。この壁は一躍有名となり、現在、数々のアーティストによって1年に2、3回のペースで上書きされ、その歴史を重ねている。

 去年、世界的にも有名なストリートアーティスト・バンクシーもこの壁画に作品を描いた。この“キャンバス”は、現代アートの本場ニューヨークで認められた者しか描くことを許されないのだ。そんな壁に、松山が作品を描くことになった。

 番組では、残暑厳しい炎天下での14日間の壁画制作に密着。壁があるのは、1日に数万人が行き交う大通り。アートに関して目の肥えたニューヨーク市民の目にさらされながら、松山は何を感じ、最後にどのような作品を描きあげるのか?文化の壁に阻まれながらも、孤軍奮闘し続けた松山が今、表現するものに迫る。

<美術家・松山智一/Tomokazu Matsuyama プロフィール>
1976年生まれ、岐阜県出身。上智大学卒業後、2002年に渡米。アメリカの名門美大であるNY Pratt Instituteを首席で卒業。ペインティングを中心に彫刻やインスタレーションも手がける。
これまでにニューヨーク、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、ロサンゼルス等の全米主要都市、日本、ドバイ、香港、台北、ルクセンブルグなど、世界各地のギャラリー、美術館、大学施設等にて個展・展覧会を多数開催。
また、Microsoftコレクション、ドバイ首長国の王室コレクション、サンフランシスコのアジアンミュージアム、アメリカのホテルグループ「Andre Balazs」や「Cosmopolitan Hotel Group」等に、松山の作品が多数収蔵されている。
2012年から2017年5月までの5年間、NY市立美術大学School of Visual Arts(SVA)のAdjunct Professorを務めた。2013年4月には、ハーバード大学に招待され、アーティストプレゼンテーションを実施。同年9月には同大学で個展が開催された。
妻・真歩さんとブルックリンに暮らす。
現在はブルックリングリーンポイントにスタジオを構え、活動を展開している。

『情熱大陸』
MBS/TBS系
10月20日(日)後11・25~11・55

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