

ETV特集『火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート』(Eテレ)が、8月2日(土)午後11時~11時59分に放送される。
「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などを手がけたアニメーション映画監督・高畑勲。1988年公開の「火垂るの墓」は野坂昭如の原作の小説を基に、空襲で母を亡くした14歳の少年・清太が4歳の妹・節子とともに生きる姿を描いた。
高畑の没後に見つかった映画の創作過程を記した7冊のノート。高畑は自身の空襲体験を基に原作を忠実に再現しようとする一方で、「F清太」という原作にはない存在をあえて作り出していた。高畑が「火垂るの墓」に込めた思いとは?発見された7冊のノートと関係者の証言で迫る。
寺越陽子ディレクター コメント
2011年、遺作となった「かぐや姫の物語」を制作する高畑勲さんを取材しました。以降、2018年に高畑さんが亡くなるまで、ときには叱られましたが、ありがたいことに大変親しくしていただきました。作品への熱いまなざし、心に響く言葉など教わったことは数えきれませんが、「火垂るの墓」についてはほとんど何も、高畑さんから聞くことはありませんでした。戦後80年を迎えたいまもなお、戦争がなくならない世界。あらためて高畑さんが「火垂るの墓」という映画にどんな思いを込めていたのか、わたし自身が知りたいと思い、取材を続けました。創作ノートから見えてきたのは、いまの時代のわたしたちへのメッセージだと思っています。
番組情報
ETV特集『火垂るの墓と高畑勲と7冊のノート』
Eテレ
2025年8月2日(土)午後11時~11時59分
再放送:2025年8月6日(水)深夜0時~0時59分
©NHK