工藤阿須加「自分が演じる役を誰よりも愛せるように」『連続殺人鬼カエル男』で地上波初主演

ドラマ
2019年12月29日
工藤阿須加

 2020年1月9日(木)スタートのドラマ『連続殺人鬼カエル男』(カンテレ)に主演する工藤阿須加が、大阪・カンテレ本社で記者会見を行った。

『連続殺人鬼カエル男』は、宝島社「このミステリーがすごい!」大賞の関連作品をドラマ化する“『このミス』大賞ドラマシリーズ”の第4弾で、猟奇的な犯行を続ける連続殺人犯“カエル男”の謎を追う本格サスペンスミステリー。カエル男の正体を暴こうと捜査に奔走する新人刑事・古手川和也(工藤)とバディを組むベテラン刑事・渡瀬役の鶴見辰吾をはじめ、野波麻帆、前田航基、水澤紳吾、嶋田久作ら演技派キャストが脇を固める。

工藤阿須加

 本作が地上波初主演作となる工藤は「どの作品のどの役をやらせていただく時にも大切にしているのは、自分が演じる役を誰よりも愛せるようになること。今回も古手川をなるべく理解できるように、常に考えるようにしています」とコメント。

 古手川というキャラクターについては「純粋で曲がったことが大嫌い。考えるより先に体が動いてしまう猪突猛進な男」と分析し、「ただ、その裏側には彼が抱えているトラウマがあるので、ただバカなことをして突っ走っているわけではない。それを分かっているから共感できるし、演じていて楽しかったです」と役に惚れ込んでいる様子。

工藤阿須加

 「監督には、作品を映画『セブン』のような空気感にしたいというプランがあるようで、『古手川はブラピだよ!』と言われています(笑)。これまで僕は明るい役を演じることが多かったのですが、今回は『カエル男』という作品の重厚感や緊張感を作り出すように努めました」と語った。

 ときにコントロールが利かない真っすぐな男・古手川と行動を共にし、指導する先輩刑事を演じるのは大先輩の鶴見辰吾。「お互いに体を動かすのが好き」とあって撮影現場では話が弾んでいるようで、「鶴見さんとは筋トレの話でよく盛り上がりました。鶴見さんが『普段、どんなトレーニングをしてるの?』と聞いてくださったり、腕の太さを比べたこともありましたが、鶴見さんの方が太かったです(笑)」と撮影現場でのエピソードを明かした。

 今回の刑事役のために鶴見が体作りに励んでいたそうで、「現場での主食がプロテイン。これほどベテランの方でもこんなに自分を追い込まれているのか、と驚きました」と鶴見の俳優としてのプロ意識に感銘を受けたという。

工藤阿須加

 また会見では『連続殺人鬼カエル男』というタイトルにちなみ、「自分を動物に例えるなら“何男”?」という質問も。これに「イノシシ男」と答えた工藤は、「直球で猪突猛進。『イケる』という確信はなくても『イケるかも?』と思ったらやってしまう。そういうところは古手川に似ているかも(笑)」と照れながらも古手川へのさらなる共感を明かした。

 そして、工藤は最後に「サスペンスも楽しんでいただきながら、古手川と渡瀬の関係性や、古手川の成長に引き込まれながら見ていただけるヒューマンドラマ」と見どころをアピール。

 この日の会見が“仕事納め”だそうで、「実は、大阪には友人がたくさんいて、『今年最後の仕事が大阪だよ』と伝えたら、6人ぐらいから『泊まってけよ!』と連絡が(笑)。街を歩くと、おばちゃんが『兄ちゃん、何か見たことある!』と声をかけてくれたり、アメちゃんをくれたり(笑)。とても温かいすてきな街だと思います」と大阪の印象を語った。

工藤阿須加

『連続殺人鬼カエル男』
カンテレ(関西ローカル)
2020年1月9日(木)深0時40分スタート(全8話)
毎週木曜 深0時25分~