“死者をゼロにする”災害報道とは NHK・フジ・ヤフーが共同企画

エンタメ総合
2020年02月13日
『わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは』

『わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは』(フジテレビ)が3月11日(水)後3時50分から放送される。

 東日本大震災からまもなく9年。未曾有の災害を決して忘れず教訓とするため、フジテレビ情報制作局は、シリーズ『わ・す・れ・な・い』として「津波の検証」と「被災者の思い」をテーマに20本の番組を放送してきた。

「津波の検証」に関しては、毎回特定の地域を取り上げ、津波の動きと人々の避難行動を、膨大な映像と証言に基づく時系列で詳細に検証。「命を守るための行動」を導き出してきた。

 では、人々の命を守るために、テレビにできることは何なのか。さらに、災害報道においてはメディアの連携によって、もっとできることがあるのではないか。震災から10年となる2021年に向け、フジテレビ、NHK、ヤフーが共同でこのテーマに取り組む。

 今年は、NHKで「スタジオ討論番組」を、フジテレビで「検証VTR番組」を制作。ヤフーでは特設ページを開設し、メディアの壁を越えて、災害大国ニッポンで“死者をゼロにする”ための未来の災害報道を考える。

 フジテレビ制作の検証番組は『わ・す・れ・な・い』シリーズとして、岩手県釜石市と宮城県山元町を取り上げ、あの日どのように災害情報が伝わり、人々の避難行動に結びついたのかを、当時のNHKの放送映像やフジテレビ報道映像、ヤフーの検索データなども交え、新たな証言から検証する。さらに、ヤフーのネットでの試みも取材し、災害時に本当に必要な情報を探る。

 NHK総合では、東日本大震災9年関連特番『“死者ゼロ”を目指せ~デジタル新時代の情報発信とは~』を3月8日(日)に放送する。

 ヤフーでは、特設ページ「『その時』メディアに何ができるか」(https://yahoo.jp/O0dCEC)を開設する。

<『わ・す・れ・な・い』チーフプロデューサー・宮下佐紀子(フジテレビ情報制作センター)コメント>
「東日本大震災の映像検証番組『わ・す・れ・な・い』の制作を重ねるごとに、ほんのわずか逃げるのが遅くて失われた命の重さが浮き彫りになってきました。どんな情報があれば、人は避難することができるのでしょうか…。今回の番組では、メディアの垣根を超えることでこの問題を解決することはできないのか、当時の報道も交えた映像と被災地での証言から検証します。あれから9年、NHKさんとヤフーさんとの前例のない共同企画で、災害時にメディアが力を合わせることで何ができるのか、可能性を探る試みです。ぜひ他の2社の取り組みもご覧いただき、多くのご意見をお寄せいただければ幸いです」

『わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは』

『わ・す・れ・な・い 死者をゼロにする情報とは』
フジテレビ(関東ローカル)
3月11日(日)後3時50分~4時50分

公式HP:https://www.fujitv.co.jp/wasurenai/

『“死者ゼロ”を目指せ~デジタル新時代の情報発信とは~』

東日本大震災9年関連特番『“死者ゼロ”を目指せ~デジタル新時代の情報発信とは~』
NHK総合
3月8日(日)後2時~3時

<番組概要>
NHKとフジテレビ、そしてヤフーが垣根を越えて、災害時に犠牲者を一人でも減らしていくために、メディア同士が協力できること、連携できることを真剣に考えるコラボ特集。
あの日「未曾有の大災害」と「想定外の被害」に直面したNHK・民放・デジタルメディア。実は平時にはあり得ないメディア連携が生まれていた。東日本大震災から9年。さらにその後も続いた自然災害。メディアの報道はどう進化してきたのか。私たちは“犠牲者ゼロ”を目指し、メディアの壁を越えて、新時代の情報発信を考え、デジタル新時代に目指すべき情報発信のあり方を、メディアを越えて徹底討論する。

<MC>
井上あさひ(NHKアナウンサー)
伊藤利尋(フジテレビアナウンサー)

<ご意見番>
藤代裕之(ジャーナリスト/法政大学社会学部メディア社会学科准教授)

<パネラー>
青木良樹(フジテレビニュース総局報道局取材センター室長兼社会部長)
山下和彦(NHK報道局ネットワーク報道部デスク)
田中真司(ヤフー「Yahoo!天気・災害」サービスマネージャー)
井上智晶(岩手めんこいテレビ報道部アナウンサー・記者)
吉田 圭 (FMあおぞら社長・パーソナリティー)※FMあおぞら=宮城県亘理町のコミュニティFM

ヤフー・特設ページ「『その時』メディアに何ができるか」
URL:https://yahoo.jp/O0dCEC

<概要>
ビッグデータをもとに東日本大震災当時の被災地のニーズを分析。本企画に際してNHK、フジテレビにもデータを提供、情報配信のあり方をデータの観点から考える。Yahoo! JAPANで検索やメディア・ECなど多岐に渡る事業を通じて蓄積したビッグデータをAI技術で分析。独自のビッグデータで、今回の共同企画を支援する。災害時の情報発信に関する「アンケート」も募集する。