舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』日本人キャスト版 22年夏からロングラン上演決定

エンタメ総合
2020年02月13日
『ハリー・ポッターと呪いの子』

 世界中で大ヒット上演中の話題の舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』(ソニア・フリードマン&コリン・カレンダー&ハリー・ポッター・シアター・プロダクションによる製作)が2022年夏、日本人キャストで上演されることが決定した。

 ロンドン、ニューヨークなどでロングラン中の本公演が、アジア圏で上演されるのは初めて。英語以外での上演は、今年3月にドイツで開幕するドイツ語版に次いで2番目となる。

 TBS開局70周年を記念して上演される本作は『ビリー・エリオット』『メリー・ポピンズ』の日本語版を手掛けてきたホリプロが制作を担当し、TBS赤坂ACTシアターで2022年夏より上演される。これに先立ち、TBS赤坂ACTシアターは、2021年より大規模な改修を開始し、ハリー・ポッター専用劇場として生まれ変わる。上演期間は無制限のロングラン形式となる。

 イギリスの作家J.K.ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズ(全7巻)は、今もなお世界中の大人から子供まで、幅広い年齢層に愛される大ベストセラー。

 今回の舞台版は、J.K.ローリング、ジャック・ソーン、ジョン・ティファニーの3人が考案し、ジャック・ソーンが戯曲を書き上げたもの。演出を手掛けるのはミュージカル『ワンス』でトニー賞の最優秀演出家賞に輝いたジョン・ティファニー。本作は、これまでにイギリス国内において24の名だたる演劇賞を総ナメにし、最高峰であるローレンス・オリヴィエ賞では史上最多の9部門を獲得。アメリカでも25の演劇賞を獲得、最高の名誉であるトニー賞では、最優秀作品賞と最優秀演出家賞を含む6部門を獲得した。

 舞台版は、小説の最終巻『ハリー・ポッターと死の秘宝』の19年後を描いた物語で、『ハリー・ポッター』関連のコンテンツとして初の舞台作品となる。この「ハリー・ポッター 8番目の物語」は『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』として出版されており、書店で購入が可能だ。本作は、一つの物語を一部と二部に分けて上演。同日の昼と夜で観ることも、連続した2日間で分けて観ることも可能だ。

 日本人キャスト版は、ロンドン、ニューヨーク、メルボルン、サンフランシスコ、ハンブルク(2020年春開幕)、トロント(2020年秋開幕)に次ぐ、世界で7番目の上演となる。

<プロデューサー ソニア・フリードマン&コリン・カレンダーコメント>

東京は刺激と活気に満ちあふれた街です。そして日本には、ハリー・ポッターの世界を心底愛してくださる世界でも有数の熱烈なファンがいます。ですから、数々の演劇賞を獲得した華やかでスリリングな舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』を、2022年に東京のTBS赤坂ACTシアターで上演できることは、これ以上ない喜びです。TBSの佐々木社長、ホリプロの堀社長、そしてパートナーであるATGとともに、皆様に魔法をお届けできることを、今から楽しみにしています。

<TBSテレビ 佐々木卓 代表取締役社長コメント>

『ハリー・ポッターと呪いの子』を、TBS開局70周年記念公演として上演できること、大変光栄に思っております。世界各地でも大きな成功を収めている作品の日本上陸ということで、日本にいる数百万人のファンも、大変喜んでくれるに違いないと確信しております。ぜひご期待ください。

<ホリプロ 堀義貴 代表取締役社長コメント>

英国クリエイティブチームとの共同作業で、今回ハリー・ポッター初の舞台作品を制作できることは大変な名誉です。ホリプロにとって長年の夢であるロングラン公演がいよいよ実現します。老若男女問わず楽しんでいただける最高のエンタテイメントですので、多くの方に御覧いただきたいと思います。

<ATG代表 マーク・コーネルコメント>

世界的現象となっている舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に、引き続きパートナーとして参加できることに興奮しています。日本にはたくさんの熱狂的なハリー・ポッターファンがいますので、我々はとても高い目標を掲げました。日本でトップクラスの制作力と劇場を持つTBSとホリプロの2社とパートナーシップを組めることを大変うれしく思います。

TBS & HORIPRO present
舞台 ハリー・ポッターと呪いの子

公演時期:2022年夏
場所:TBS赤坂ACTシアター
制作:ホリプロ

公演情報:https://www.harrypottertheplay.com/

<あらすじ>

魔法界の英雄ハリー・ポッターも、今や3人の子を持つ父親になり、魔法省の役人として働き詰めの生活を送っている。ハリーが今もなお自分の過去の呪縛と日々格闘する一方で、次男のアルバスは、“ハリー・ポッターの息子”であることの重圧に押しつぶされそうになっている。現在と過去の時制が不気味に交錯するなか、暗黒の世界はいまだ存在するという受け入れがたい事実を、父と子は知ることとなる…。