映画『酔うと化け物になる父がつらい』原作者・菊池真理子描き下ろしのポスター完成

エンタメ総合
2020年02月18日

 映画『酔うと化け物になる父がつらい』の、原作者である菊池真理子が映画のために描き下ろしたポスターが完成。菊池からの新着コメントも公開された。

 アルコールに溺れる父を持った作者・菊池真理子の実体験に基づくコミックエッセイを原作とした映画『酔うと化け物になる父がつらい』。本作で主人公・田所サキを演じるのは、ドラマ『この世界の片隅に』で注目を浴びて以降、主演映画が立て続けに公開され、目覚ましい活躍を見せる女優・松本穂香。自分の気持ちに蓋をするサキの感情の機微を、繊細な演技で体現している。化け物になるサキの父・田所トシフミを演じるのは、唯一無二の存在感で名バイプレーヤーとしても名高い演技派・渋川清彦。サキを苦しめる存在でありながらも、どこか憎みきれない雰囲気を感じさせる。さらに、ともさかりえ、今泉佑唯、恒松祐里、濱正悟、浜野謙太といった個性豊かな俳優陣が集結した。

 メガホンを取るのは、自身初の長編映画となった『ルームロンダリング』で注目を浴び、話題のドラマ「きのう何食べた?」でも監督を務めた新鋭・片桐健滋。また、3人組お笑いユニット「ザ・プラン9」の久馬歩も共同で脚本を担当。「涙がとまらない」と圧倒的な反響を呼んだ原作の雰囲気を守りつつ、オリジナル要素を加え、辛い体験や悲しい出来事をコミカルに仕上げた。

 原作者・菊池が映画のために描き下ろしたポスターは、映画の場面写真をイラストにし、キャストそれぞれが演じるキャラクターの表情を捉えた唯一無二の仕上がりとなっている。

<菊池真理子コメント>

 泥酔する親の元に育った人、今現在お酒が手放せない人、お酒には特に思いいれのない人、親との仲が良好な人、縁を切った人…。もしかしたらこの映画は、見る人によって、少しずつ違う思いを抱かせるものかもしれません。けれど誰もが、自分が何をされてきたのか、自分が何をしているのかを、考えずにはいられない。私は主人公のサキちゃんを見て、自分の身に起こったことを、本当の意味で知りました。私と父の気持ちを、当人以上に主演のお二人が考えてくださったこと、この先忘れることはありません。

映画『酔うと化け物になる父がつらい』

3月6日(金)より、新宿武蔵野館ほか全国ロードショー

©菊池真理子/秋田書店 ©2019 映画「酔うと化け物になる父がつらい」製作委員会