リアルすぎる女子高生CG“Saya”を生んだTELYUKAの挑戦を追う『情熱大陸』5・24放送

エンタメ総合
2020年05月23日
『情熱大陸』

 5月24日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系)は、リアルすぎる女子高生CG“Saya”を生み出した3DCGアーティスト・TELYUKAの挑戦を追う。

 2017年、大手出版社主催の女性オーディション「ミスiD2018」の特別賞を受賞した、謎の女子高生「Saya」。そのかわいらしいルックスと肌の透明感でたちまち話題となったが、何よりも人々を驚かせたのは、彼女が実在する人間ではなく、3DCGだったこと。“リアルすぎる女子高生CG”とも呼ばれるSayaを作り出したのは、3DCGアーティストユニット「TELYUKA」(テルユカ)だ。

 CGやロボットが人間の姿に近づけば近づくほど、人はその見た目や存在に強い嫌悪感を抱いてしまうという、“不気味の谷”と呼ばれる現象がある。Sayaはその“谷”を初めて越えたと言われている。

 Sayaを制作したTELYUKAは、日本の夫婦ユニット。彼らは、実在の人物を3Dスキャンし、読み取った肌の画像を骨格に貼り付けていくという一般的な手法ではなく、ペイントソフトなどを使って1から手描きする。当初は技術的に乏しい部分もあったが、時間をかけて、皮膚の質感、ほくろ、筋肉の動き、瞳孔など、細かい部分にまで注意を払ってSayaを作り上げた。

 Sayaが「リアルすぎる」と言われる理由は、そのルックスもさることながら、AI技術との融合を果たしたことにある。彼女は、対峙した相手に対し、笑みを浮かべたり、時には恥じらって目をそらすこともあり、まるで生身の人間のよう。しかし、制作に着手してから6年がたつ今も、TELYUKAの理想には到達していないという。

「Sayaが人と機械の架け橋になってくれたら」と願う2人が、今、実現させようとしているものが、彼女が社会に入っていくために必要な「声」。番組では、その「声」をSayaに実装するまでを取材。現実空間の中で活動するSayaの新作ムービーを世界で初めて公開する。3DCG技術の最先端と、その執念の表現力に迫る。

<3DCGアーティスト/TELYUKA プロフィール>
技術・システム担当:石川晃之
ディレクション・アート担当:石川友香
2人は在籍していたCGの制作会社で出会い、その後結婚。2011年頃、フリーランスの3DCGアーティストユニット「TELYUKA(テルユカ)」として活動を開始。Sayaの他に、CGディレクターとして国内外のプロダクションから依頼を受け、ムービーやキャラクター関連のデータを制作している。

©MBS