仙台出身の作曲家・秩父英里が制作した「Beyond the Moment」が「全日本大学女子駅伝」中継テーマ曲に決定

エンタメ総合
2020年10月19日

秩父恵里

10月25日(日)に杜の都・仙台で開催される「第38回全日本大学女子駅伝」の中継テーマ曲に仙台市出身の秩父英里さんが制作した「Beyond the Moment」が決定した。

2005年の第23回大会から日本テレビ系で大会が中継されてきたが、今年史上初の試みとして中継テーマ曲を制作。

作曲した秩父は仙台市出身の28歳。作曲家、編曲家、ピアニスト、キーボディスト、バンドリーダー、コンダクターなどの顔を持つ。仙台二高~東北大学卒業後、2016年にバークリー音楽大学へ入学(現在は帰国し、仙台市に在住)。ジャズ作曲、映像音楽、ゲーム音楽などを学び、2019年12月に首席(Summa Cum Laude)で卒業。創作においては作品の世界観を大切にしており、今年「ISJAC/USFオーウェン賞(2020)」「ASCAPハーブアルパート・ヤングジャズ作曲家賞(2019、2020)」をトリプル受賞し、日本人として初の快挙を成し遂げた。

秩父英里 コメント

秩父恵里

◆今回、テーマ曲制作のオファー聞いていかがでしたか?

突然メールをいただいて、最初は驚きました。
私は今、新型コロナウイルスの影響で、それまで住んでいたアメリカのボストンにはいられない状態になって帰ってきたんですけど、今後どうしようかなと考えているときに、このオファーを頂き、驚きと喜び、うれしい気持ちといろいろ混ざったことを覚えています。

◆今回の楽曲「Beyond the Moment」のタイトルに込めた思いを教えてください。

「より先へ」、「いまよりもっと上に」と、この曲には現状を超えていくようなイメージがあったので、「Beyond」という単語が一番に浮かびました。そして、女子大学生の皆さんが走る姿を想像し、「いまの瞬間」を走りながら駅伝の象徴である襷リレーの「先にどんどんつないでいく」様子を言葉にしたく、「Beyond the Moment」というタイトルにしました。

◆この曲のポイントや、こだわって作った箇所を教えてください。

イントロは明るく、未来に向かっていくような響きで作っています。
私が育った仙台が今回の大会のコースとなっていますが、仙台の街の通りは緑も豊かですし町も活気があります。市街地を少し抜けると歴史的な建物とか仙台城跡の近くもランナーが通りますし、威厳を感じられるようなメロディーも組み込みました。

◆明るい部分だけでなく、ゆったりとしたメロディーの箇所もあるが…

その部分は選手たちが今日のために頑張って練習を積み重ねてきた背景、そして選手同士のつながりを意識しています。

◆今回のオファーは、コロナ禍でのテーマ曲制作となりましたが…

現在、新型コロナウイルスの影響で気持ちも晴れないような日々が続いているように感じます。選手だけでなくこの曲を聴いてくださった視聴者の方には「自分も何か超えてみよう」と、少し先に進む力を感じてもらいたいという願いも曲に込めています。

◆ピアノが特徴的なメロディーですが、オーケストラはどのような方がいますか?

今は全員が集まってレコーディングをすることができないので、私のこれまでの音楽人生で出会った友達にレコーディングをお願いして音を集めました。
去年まで通っていたアメリカの大学の友人をはじめ、マレーシア、ドイツ、イタリア、台湾、韓国など、いろんな地域の人が奏でた音がこの曲に入っています。
信頼している友人や仲間に頼んで音楽を作るのも、今の時代にすごく合っている形だと思います。

◆この曲をどんな気持ちで聴いてもらいたいですか?

駅伝があると、街そのものが非日常的なお祭りのようになると思います。この曲を聴いて一緒に選手を応援する気持ちになってもらえればと思います。
女子大生ランナーの皆さん!杜の都仙台を思う存分、精一杯走り抜けてください!

◆故郷・仙台の視聴者にメッセージをお願いします。

全国から集まってきた女子大生の駅伝の晴れ舞台のテーマ曲を、仙台出身の作曲家として書かせていただきました。ぜひ当日、いや事前からでも…(笑)この曲を聴きながらテレビで一緒に応援しましょう!

「第38回全日本大学女子駅伝」
日本テレビ系
10月25日(日)正午~後2・35生中継

番組HP:https://www.ntv.co.jp/morinomiyako