吉野山の桜を守る伊藤将司・山口公佑・奥西信介に迫る『情熱大陸』

エンタメ総合
2021年04月04日

『情熱大陸』

4月4日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 後11・00~11・30)に、吉野山 桜守の伊藤将司・山口公佑・奥西信介が登場する。

奈良県中部に位置する吉野山は、世界遺産でもあり、日本三大桜の名所の一つだ。山肌一面、50ヘクタールに3万本もの桜が生えており、春には「一目千本」とも表現される圧巻の景色が広がる。

そんな桜の世話をするのが桜守と呼ばれる職種。文字どおり、桜を守る人だ。吉野山ではその重責を担っているのが、吉野山出身でリーダーの伊藤、元造園業の奥西、ムードメーカーの山口だ。

桜の世話、といってもその内容は多岐にわたる。桜の種拾いに始まり、種植え、苗木育成、植樹、土壌改善、草刈り、時には、野生の鹿に傷つけられたり病気になってしまった桜の手当てまで。桜を子供とするならば、親役から医者役まで何でもこなす。

桜守の作業で最も危険なこと、それは崖といってもいいほどの切り立った山肌の草刈りだ。桜を見に来た人により美しい景色を見せたい、との思いで桜の周りの草刈りをする。だがそれは想像以上の厳しさだ。高さ50メートル、獣道すらない斜面を、己の足で登り草を刈る。命の危険すらある作業も彼らは平然とやってのける。

そんな桜の満開の期間はおよそ1週間。そのたった1週間のためだけに、彼らは1年を捧げ続ける。リーダーの伊藤は「手をかけてやればやるほど、桜はそれに応えていい花を咲かせてくれるんですよ」と語る。

例年、桜のシーズンは観光客でごった返すが、去年は緊急事態宣言中だったため、観光客はほとんどいなかった。吉野山で生まれ育った伊藤も初めて見る光景。「今年は私たちが手をかけた桜たちを見てもらって、閉塞感のあるこの世の中を少しでも元気づけられたら…」と口をそろえる3人の桜守を追う。

<吉野山 桜守/伊藤将司・山口公佑・奥西信介 プロフィール>
日本一の桜の名所とも言われる奈良県・吉野山。2004年には吉野山を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に認定された。吉野山の桜は、1300年ほど前から「ご神木」として崇拝され、手厚く保護されてきた。かの太閤秀吉も花見に訪れたという。春には日本古来の「シロヤマザクラ」を中心に約3万本という世界でも類を見ない規模の桜が咲き誇り、その絶景は「千本桜」「一目千本」等とも形容される。

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