恩田陸「六番目の小夜子」乃木坂46鈴木絢音主演で初の舞台化 共演に尾碕真花、高橋健介ら

エンタメ総合
2021年10月03日
舞台「六番目の小夜子」©1998 恩田陸/新潮社 ©舞台「六番目の小夜子」製作委員会
舞台「六番目の小夜子」©1998 恩田陸/新潮社 ©舞台「六番目の小夜子」製作委員会

乃木坂46・鈴木絢音が、2022年1月7日(金)より上演される「六番目の小夜子」で、舞台単独初主演を務める。

「六番目の小夜子」は、第3回ファンタジーノベル大賞で最終選考まで残った、恩田陸の処女作。2000年にNHK教育テレビで鈴木杏、栗山千明、山田孝之、松本まりからの出演でドラマ化されると高い人気を誇り、今年7月にはNHK総合で再放送され話題となった。舞台版のシナリオでは、小説の持つ空気感はそのままに、学校、演劇部という限られた時間・空間の中で起こる群像劇を、舞台、映像など各方面で活躍する若手俳優を中心に、ひやりとするような演出を交えながら描いていく。

ビデオ映画「ほんとにあった怖い話」(91)とそのテレビ化、映画「リング0~バースデイ~」(00)や映画「おろち」(08)などを手掛け“Jホラーの父”と呼ばれる鶴田法男を総監督に迎え、脚本は小林雄次、演出は井上テテが務める。

謎の転校生・津村沙世子役を演じるのは、舞台「ナナマルサンバツ THE QUIZ STAGE」シリーズをはじめ、舞台「銀河鉄道の父」での好演が記憶に新しい乃木坂46の鈴木絢音。鈴木は本作が舞台単独初主演となる。

演劇部部長の花宮雅子役に、テレビドラマ『女の戦争~バチェラー殺人事件~』や『騎士竜戦隊リュウソウジャー』の尾碕真花、「サヨコ伝説」の謎を追っていく関根秋役に『ウルトラマンX』やミュージカル「刀剣乱舞」の高橋健介、さらに熊谷魁人、AKB48・山内瑞葵、山本涼介が出演。そして森下能幸が演劇部の顧問・黒川先生を演じる。

そのほか共演には、飛葉大樹、仲美海(劇団4ドル50セント)、大原由暉、志田こはく、花崎那奈、緑谷紅遥といったフレッシュな若手キャストが集結する。

総監督/鶴田法男 コメント

日本を代表する作家、恩田陸さんのデビュー作「六番目の小夜子」をJホラー演出で舞台化できないかと依頼を受けた。米国や中国にも呼ばれてホラー映画を作ってきた自分だが、舞台は初挑戦で不安になる。だが、高い演技力で評価を得る乃木坂46の鈴木絢音という類まれな才能を主演に迎えることができた。その他、スタッフ、キャストも優秀な演劇人、舞台経験者が参加することになった。これなら大丈夫と自信が持てた。
今、時代をおびえさせるのは「幽霊」、「妖怪」をものみ込む「都市伝説」の恐怖だと思う。
小説「六番目の小夜子」が時を経ても高い人気を誇るのは、とある学校で3年に1度甦る「サヨコ伝説」という都市伝説を描いた先見性にあったに違いない。そして、コロナ禍でコミュニケーションが希薄になった現在だからこそ、人々の関係性から生まれる「都市伝説」をテーマに、この優れたジュブナイル小説を舞台化する意義は大きいはずだ。
どうぞ「六番目の小夜子+Jホラー+舞台劇」の新しい恐怖を劇場で体感してください。

公演情報

舞台「六番目の小夜子」
2022年1月7日(金)~16日(日)新国立劇場 小劇場

公式HP:http://sayoko-is-back.jp/

©1998 恩田陸/新潮社 ©舞台「六番目の小夜子」製作委員会