『情熱大陸』柄本明、芝居を始めた動機は「“青春の誤解”だった」第一線で走り続ける姿を追う

エンタメ総合
2021年11月21日

『情熱大陸』

11月21日(日)放送の『情熱大陸』(MBS/TBS系 後11・00~11・30)に、俳優の柄本明が登場する。

観客の前で役を演じ始めて約50年。俳優・柄本明は芝居を始めた動機を、「“青春の誤解”だった」としばしば口にする。“誤解”から始まった俳優業だが、73歳の今も出演のオファーは絶えない。劇団東京乾電池の座長を務めながら、舞台に映画にテレビドラマにと、第一線で走り続けている。

番組は、今年9月初め、下北沢にある劇団東京乾電池のアトリエを訪れた。あいさつを済ませるとそれ以上の会話はなく、演出を務める柄本が客席の真ん中に座り、独特の緊張感の中で稽古が始まる。俳優たちに演技の微調整を指示しながら、何度も見たであろう芝居に「アハハ!」と大きく笑い、稽古が終わるとすぐに稽古場から立ち去った。柄本が去ると、あたかもその場を支配していたかのように、一瞬にして空気が緩む。話しかけることも難しい、柄本の圧倒的な存在感。

映画好きの両親の元に育ち、高校卒業後はサラリーマンとして働いた。しかし、入社2年目の暮れに知り合いに連れられて早稲田小劇場で見た舞台に衝撃を受け、芝居の世界に入った柄本。

アルバイトをしながら自由劇場などの舞台に立ち、28歳でベンガル、綾田俊樹と共に劇団東京乾電池を結成。旗揚げ公演は野次が飛ぶほど散々だったが、次第に「面白い」と評判を呼び、柄本自身も映画やテレビなどにも活躍の場を広げた。

『情熱大陸』

そんな柄本が目下励んでいるのが、自身が主役を務める舞台「本日も休診」(原作:見川鯛山)の稽古。地域医療に生涯を捧げた医師・見川鯛山のエッセー「田舎医者」シリーズが原作で、柄本が以前に読んで気に入り、自ら舞台化を提案したという。共演には、笹野高史、佐藤B作ら、自由劇場にいた頃からの古い仲間たちもいる。

取材の中で、柄本から「人間だからね」という言葉をよく耳にする。それは何を指しているのか。「演じること」と「人間」、柄本の中で、その二つはどのように結ばれているのか。

<俳優/柄本明 プロフィール>
1948年、東京都出身。高校卒業後、商社に就職。のち劇団マールイ、自由劇場を経て、1976年に劇団東京乾電池を結成し、座長を務める。
1998年、映画「カンゾー先生」で第22回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。2010年、映画「悪人」で第34回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞を受賞。他、さまざまな映画賞を受賞。映画のみならず、舞台やテレビドラマにも多数出演し、2011年には紫綬褒章を受章。2015年には第41回放送文化基金賞 番組部門『演技賞』受賞。2019年には旭日小綬章を受章した。

番組情報

『情熱大陸』
MBS/TBS系
2021年11月21日(日)後11・00~11・30

WEB

番組HP:https://www.mbs.jp/jounetsu/
番組Twitter:https://twitter.com/jounetsu

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