情報技術者としての一面を持つ野口五郎がSDGsな未来を語る「音楽で世の中を豊かにし、恩返しをしたい」『Style2030 賢者が映す未来』

エンタメ総合
2024年04月18日
『Style2030 賢者が映す未来』左から)皆川玲奈アナ、龍崎孝、野口五郎©BS-TBS

4月28日(日)放送の『Style2030 賢者が映す未来』(BS-TBS 午前10時~10時54分)に、歌手生活54周年を迎える野口五郎が登場。コメントが到着した。

『Style2030』は、ホストの龍崎孝(ジャーナリスト)が、さまざまな分野の第一人者をゲストに迎え、SDGsの達成期限である「2030年」に向けてどう思考をリセットし、どう暮らしを変えていけばよいのかを語るトーク番組。ゲストはSDGsの17の目標から2つをテーマとして選び、トークを展開する。

今回、野口が選んだテーマは「全部」。歌手として広く知られる一方、複数の特許を持つ情報技術者として意外な一面を持つ野口は、QRコードをスマートフォンに読み取ることで、ライブなどのコンテンツを視聴できるサービス「テイクアウトライブ」を開発。

2020年にはそのアプリをベースに、新型コロナウイルス感染者の発生を通知するアプリ「テイクアウトライフ」を開発した。さらに、音楽に“豊かさ”を加える「DMV」アプリを提供している。

そんな野口は「未来へ引き継ぐべきは豊かさ」と「アナログを置き去りにしない」と提言。「豊かさ」が失われていく例として、お店に行けば店員との会話が生まれるが、デリバリーサービスの場合は便利な反面、会話がなくなってしまう。このように「会話」がなくなることが、「豊かさ」が失われているということだという。

また、CDやデジタル音源が消している「深層振動(DMV)」(人の耳には聞こえない低音や低周波の音)に注目。聞こえない音にこそ、「音楽の豊かさ」があるのではないかと研究・開発している。

一方、自身が13歳のころに書いた譜面や、作曲家・米山正夫が書いた譜面を実際に見ながら、その譜面に込められた筆圧や言葉は今見てもそこに生きている、かけがえのないものだと語った。

「デジタル」が進んでいく社会でも、手間がかかる「アナログ」を残し、若い世代が気づいていないことをそっと添えることが使命だという。ホストの龍崎は、「それはまるで陰ながらに活躍する『スーパーヒーロー』みたいな仕事だ」と例えた。

ゲストの活動の源になっていることを紹介するコーナー「わたしのサステナ・エンジン」では、上京して初めて住んだ場所「浅草」を挙げた野口。

13歳のころに誘い込まれた”ある場所”や、浅草で幼少期に書いてもらった似顔絵も公開。過去を振り返っている中で父親との昔話にも言及し、初の人生の挫折を味わっている時期に父親が東京に来た際、帰りに駅まで追いかけて行っても、振り返ってくれなかったことがあったという。

大人になり、偶然その時の父親の心境が書かれた紙が仏壇から出てきた。そこにはある“言葉”が書かれており、野口は「自分だったらまねできない」と語った。野口のコメントは下記に掲載。

野口五郎 コメント
野口五郎©BS-TBS

あまり普段テレビでしゃべらないようなことだったので、自分ではいいのかなと思いつつお話をさせていただきました。途中でどこで歌を歌うんだろうと思っていたのですが、歌うこともなく、最後までずっとしゃべっていました。でも普通のトーク番組でもないし、自分の考えていることや自分の思っていることをお話しできて、今までにはなかった自分の側面や、人に言うこともなかったようなことを言えたのですっきりしました。楽しかったです。

番組情報

『Style2030 賢者が映す未来』
BS-TBS
2024年4月28日(日)午前10時~10時54分
※通常は、毎月第3日曜 午前10時~10時54分

番組ホームページ:https://bs.tbs.co.jp/culture/Style2030/
番組公式Twitter:@2030_style

©BS-TBS