

2025年8月、戦後80年という節目の年を迎えるにあたり、日本テレビ系では、8月11日週に3つの特別番組を放送する。
「平和を歌おう。戦争を語ろう。」をキャッチコピーに、それぞれの番組が異なる切り口で「戦後80年」と向き合いながら、過去、現在、そして未来へつなぐメッセージを発信。音楽特番では、時代を超えて日本人の心を支え続けた“歌”で80年を振り返り、報道特番、そして金曜ロードショーでは、考え続けることの大切さ、語り継ぐことの大切さをあらためて問いかける。
特別番組ラインナップ
◆8月11日(月・祝)午後7時~9時54分
『昭和平成令和 日本人を支えた80年80曲』
戦後80年、そして「昭和100年」という節目の年に、時代を彩ってきた名曲の数々を一挙に振り返る。1945年から2025年までの80年間の音楽シーンを象徴する楽曲を1年1曲ずつ厳選。ジャズ、歌謡曲、フォーク、ロック、アイドルソング、J-POP、ネット発ヒット曲、SNSのバズ曲まで、日本人の生活と共にあった1年1曲、80曲を貴重アーカイブ映像やアーティスト本人による歌唱で届ける。
MCは、昭和代表・堺正章、平成代表・小泉孝太郎、令和代表・SixTONESという3世代が集結する。
◆8月15日(金)午後7時~8時54分
『真相報道バンキシャ!特別編 “終末時計”を早める世界のトップたち』
8月15日(金)、終戦の日。『真相報道 バンキシャ!』が送る特別編では、戦後80年の節目にあたって、平和の揺らぎを感じさせる世界中に広がる“戦争の予兆”を徹底取材。番組の軸となるのは、科学者たちが“人類の終末”を象徴的に示す「終末時計」。2025年現在、残された時間はわずか“89秒”。いま、この針を早めているのは誰か。そして、針を戻すことはできるのか。
この番組は、日本テレビとNNN各局が展開する戦後80年プロジェクト『いまを、戦前にさせない』の中核をなす特別企画で、プロジェクトでは、「平和」が当たり前ではない時代に、あらためて“戦争とは何か”を問い直し、記憶と記録を次の世代へとつないでいくことを目指す。
MCは、15年以上にわたり戦争を取材し続けてきた櫻井翔と、現場主義を貫くキャスター・桝太一。彼ら自身が、“戦争の予兆”ともみてとれる現場に取材に入り、いまそこで何が起こっているのか、身をもって感じ、伝える。また、俳優・吉高由里子が祖母の故郷である広島を訪れ、被爆した人たちがこの80年をどう生きてきたのか、そして若い世代が語り継ぐためにどんなことが必要なのか、広島の方たちに寄り添いながら、話を聞いていく。
◆8月15日(金)午後9時~10時54分
金曜ロードショー『火垂るの墓』(1988) ※ノーカット
作家・野坂昭如が自らの経験を元に執筆、第58回直木賞を受賞した小説を原作に、高畑勲監督が戦争末期から戦後の混乱期を14歳の少年と4歳の少女が精いっぱいに生きる姿を描いた物語。高畑監督が追求したリアリティーが随所で徹底され、当時の神戸の町や人々の様子、B29による爆撃の恐ろしさなどが、リアルに描かれている。
声優も舞台と同じ関西地区出身者から選ばれ、空襲で母を亡くした14歳の少年・清太の声を映画公開当時16歳の辰巳努、4歳の妹・節子の声を当時5歳の白石綾乃が演じている。
番組情報
『昭和平成令和 日本人を支えた80年80曲』日本テレビ系
2025年8月11日(月・祝)午後7時~9時54分
MC:堺正章、小泉孝太郎、SixTONES
ゲスト:ホラン千秋、吉村崇(平成ノブシコブシ)
アーティスト:HY、EXILE、KAWAII LAB.選抜メンバー(FRUITS ZIPPER・真中まな、SWEET STEADY・山内咲奈・白石まゆみ、CUTIE STREET・真鍋凪咲)、後藤真希、小林旭、佐藤大樹・木村慧人(FANTASTICS)、鈴木雅之、Da-iCE、timelesz、タケカワユキヒデ、PUFFY、松本伊代、未唯mie、宮沢和史、May J.(五十音順)
『真相報道バンキシャ!特別編 “終末時計”を早める世界のトップたち』
日本テレビ系
2025年8月15日(金)午後7時~8時54分
MC:櫻井翔(「戦後80年プロジェクト」メッセンジャー)、桝太一 (「真相報道バンキシャ!」メインキャスター)
金曜ロードショー『火垂るの墓』(1988) ※ノーカット
2025年8月15日(金)午後9時~10時54分
原作:野坂昭如
脚本・監督:高畑勲
音楽:間宮芳生
声の出演:辰巳努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美 ほか
<ストーリー>
終戦間近の神戸。この町もB29の大編隊が襲いかかった。清太と節子の兄妹は混乱の最中、母親と別れ別れになる。家を焼け出され、路頭に迷った兄妹は親戚のおばさんの家に身を寄せることにするが、食料や着物が底をつきはじめると、おばさんと清太の関係もしっくりいかなくなった。ついに二人はおばさんの家を出て、横穴壕でままごとのような新しい生活を始める。夜は蚊帳の中に蛍を放ち、かすかな光で寂しさをまぎらわす。苦しいながらも、色々と工夫を凝らした生活はそれなりに楽しかった。しかし、はかない蛍の命を見て、「なんで蛍すぐ死んでしまうん」と清太に尋ねる節子の命もまた、食糧がつき、蛍の命のように消えかかっていく。
©野坂昭如/新潮社,1988