岡田准一「柳楽君のおかげで大ヒットしたと言っても過言ではない」『ザ・ファブル』

映画
2019年07月05日

 映画「ザ・ファブル」大ヒット御礼舞台あいさつが行われ、岡田准一、木村文乃、山本美月、柳楽優弥が登壇した。

 南勝久原作で、今一番面白いと呼び声が高いコミックを実写映画化。どんな相手でも6秒以内に殺す“ファブル”と呼ばれる謎の殺し屋(岡田)が、ボス(佐藤浩市)の指令により1年間一般人・佐藤アキラとして普通に暮らすために奮闘する。

 SNSなどで本作を見ることを「ファブる」と呼ぶということで、岡田は「もうファブりました?…シュッシュするやる(似た名前の消臭スプレー)じゃないですよ?」とあいさつするも、笑いが少なく「入りからドンズベりでございます」と笑った。

 公開から10日間ほどで興行収入10億円の大ヒットに。会場にも既に10回見た!というツワモノもおり、岡田は「おかわりファブルですね!でもたくさんおかわりファブルしてもらうと、胸やけとか大丈夫ですか?」と。また「僕の周りからも『見やすいエンターテインメントだった』と評判を聞いてます」と明かした。

 既に本作を見た観客から『もう一度見たいあのシーン』を募集しており、それをキャストが引き、そのシーンにまつわる裏話を語る企画が。『ファブルがミサキ(山本)に「ちょっと待っててね」と小首をかしげて優しく言うシーン』を引いた岡田は、読み上げるとシーンを思い出しているのか固まってしまう。山本に教えてもらいながらも、何とかシーンを思い出した岡田は「ヒロインの女の子が余計なことをして困るっていう“あるある”ですよね。でも何でそこがもう一度見たいんだろう?」と。

 すると客席から「(そのしぐさが)かわいいから!」という声が。岡田は「かわいい?どこが?」と言いつつ、「ちょっと待っててね(小首をかしげる)」と再現し、会場からは歓声が上がった。これには岡田も「これでいいんですか、いくらでもやりますよ!ありがと!(小首をかしげる)」と繰り返し、さらに会場は盛り上がった。

 また、キャストが印象に残っているシーンについて聞かれると、岡田は「えびこじ?(安田顕演じる海老原と柳楽演じる小島)の、最後のシーンは好きですね。映画の中で僕(ファブル)はいないんですけど、現場では二人のお芝居が見たくてドアからのぞいてました。すごく大事なシーンで好きです」と明かすと、柳楽は「ありがとうございます!ヤスケンさんとは何度も共演させていただいているので、あまり相談とかせずにフィーリングで撮影してました」と語った。

 そんな柳楽が「岡田さん演じるファブルが魚を頭まで食べるシーンが好きでした」というと、岡田は「マニアックー!あの魚の頭は本物で、実は手羽先の骨は美術さんがゴボウで作ってくださって。スタッフさんの優しさに包まれておいしかったです」と裏話を明かした。

 また岡田と柳楽のシーンでは、柳楽と監督がこだわって撮影する部分があったそうで「逃げている時に小島が棒を倒して敵に見つかるところは、柳楽君が倒し方をこだわってた」と岡田が明かすと、柳楽は「カメラのアングルのほうにうまく倒れないといけないので、わりと責任重大でした。あと、僕が演じた小島はファブルの邪魔にならないといけないというか、足を引っ張らないといけないと思うので、その部分は意識しました」と。

映画「ザ・ファブル」大ヒット御礼舞台あいさつ

 そんな柳楽の演技を「最高ですよ!柳楽君のおかげでこの映画がヒットしていると言っても過言ではない。それぐらい大事な役。でも、遊べる役でもあったので『遊びます!』って楽しそうに演じていて、よかったなと」と絶賛した。

「佐藤二朗さんのアドリブはずるい!」と話す木村は「二朗さんは、アドリブをさらっとやるように見せて練りに練って考えて満を持してアドリブを言うタイプだと思うので、たくさん考えたんだろうな」と笑うと、山本も「現場で二朗さんがアドリブを言おうとして考えている姿を見るのが楽しかったです」と振り返った。

 そして大ヒットを記念して、くす玉が用意され大ヒットをお祝いする場面も。

 最後に岡田が「この映画を見て満足していただけていてうれしいです。まだまだ自分たちはできると思いますので、もっと頑張っていきたいですし、また見ていただけるのは個人的にもスタッフさんもうれしいです。お時間があるときに、すっきりしに来てもらえたら」とメッセージを送った。

映画「ザ・ファブル」大ヒット御礼舞台あいさつ

映画「ザ・ファブル」
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