波瑠主演「ホテルローヤル」桜木紫乃&武正晴監督のコメント到着!ラブホテル写真も解禁

映画
2020年09月10日

11月13日(金)に全国公開の映画「ホテルローヤル」より、原作者の桜木紫乃と武正晴監督からのコメントが到着した。さらに、リアルな情景がわかる場面写真も解禁。

累計発行部数95万部を超える桜木の直木賞受賞作を、「百円の恋」や「嘘八百」、Netflixで配信中の「全裸監督」など精力的な活動を続ける武監督が映画化。主人公であるホテル経営者の一人娘・雅代を演じたのは波瑠。共演には、松山ケンイチ、安田顕、余貴美子、原扶貴子、夏川結衣、伊藤沙莉、岡山天音ら実力派俳優陣が名を連ねている。

本作の舞台となった「ホテルローヤル」は、2012年まで釧路に実在していたラブホテル。このホテルを実家とする桜木は、これまで生まれ育った北海道を舞台に、その土地に暮らす男女の営みを静謐なタッチで書き続けてきた。

父親が営んでいたラブホテルの名前がそのままタイトルになった本作は、7編の短編で綴られ、2013年に第149回直木賞を受賞。学生時代から家業を手伝い、そこで見聞きしてきたことが反映されている。

劇中と同様、住まいもラブホテルの事務所の上だったことから、常に他人が出入りしており、いろいろな人と出会える場所だったという。そんな桜木の実体験をもとに書かれた「ホテルローヤル」だが、映画では桜木が描き起こした見取り図を元にし、働いていた当時の日常をヒアリングしながら美術が作られたそうだ。

「撮影現場にお邪魔して、波瑠さん演じる雅代の部屋を見学した際に、『彼女の生い立ちから、持ち物を探し追ってゆく』という美術さんの姿勢に頭が下がりました」と述べた桜木。「ホテルの部屋も、そこを訪れた誰がどんな表情をするかまで計算されているセットでした」とその完成度の高さを賞賛する。

さらに「ホテルの部屋に用意されているものや販売グッズは、経営者が大真面目に取り組んで用意したものです。 『人間って滑稽で切ないよなぁ』という、小説で最も伝えたかったことが、部屋のデザインや小道具のひとつひとつから伝わって来ました」と、かつての「ホテルローヤル」がいかにリアルに再現されているかを語った。

制作陣の温度を信じ、「お好きなように作ってください」と懐の深さを見せた桜木に応えるよう、本作を作りあげた武監督。「小説を読んで、明らかにひとつの部屋が軸になっているのが分かったので、あの部屋での出来事が全部繋がっていることが読み取れた時に、このホテル、そして部屋をもうひとつの主人公にできないかと考えました。この部屋で起こる10年近くを描けたら、それはとても映画的だと」と、世界観を作り上げるうえで意識した点を明かしている。

併せて、実在した「ホテルローヤル」を再現した、ラブホテルのリアルな情景が分かる場面写真も解禁。誰しもに訪れる人生の一瞬の煌めきを切り取り、観る人の心に温かな余韻と感動をもたらす本作は、11月13日(金)より全国公開される。

<作品情報>

「ホテルローヤル」
2020年11月13日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー

出演:
波瑠
松山ケンイチ
余貴美子 原扶貴子 伊藤沙莉 岡山天音
正名僕蔵 内田慈 冨手麻妙 丞威 稲葉友
斎藤歩 友近/夏川結衣
安田顕

原作:桜木紫乃「ホテルローヤル」(集英社文庫刊)
監督:武正晴
主題歌:Leola「白いページの中に」(Sony Music Labels Inc.)

配給・宣伝:ファントム・フィルム

<WEB>
公式サイト:https://www.phantom-film.com/hotelroyal/

©桜木紫乃/集英社 ©2020映画「ホテルローヤル」製作委員会