茂木健一郎「AI将棋の進歩が棋士の思考に変化を」吉沢亮主演作「AWAKE」山田篤宏監督と対談 | TV LIFE web

茂木健一郎「AI将棋の進歩が棋士の思考に変化を」吉沢亮主演作「AWAKE」山田篤宏監督と対談

映画
2020年12月19日

2015年の棋士VSコンピュータの対局から着想を得た感動の青春映画「AWAKE」が12月25日(金)より新宿武蔵野館ほか全国公開する。

吉沢亮が主演を務め、共演には若葉竜也、落合モトキ、寛 一 郎、馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まことらが顔をそろえる。脚本・監督は、山田篤宏。これまで乃木坂46のミュージックビデオや短編映画で実績を積んできた40歳の俊英が満を持して商業映画デビューを果たす。

公開に先駆け、脳科学者の茂木健一郎と山田篤宏監督の対談映像が公開された。本作を見た茂木はFacebookの創成期を描き、3部門でオスカーを受賞した「ソーシャル・ネットワーク」(2010)と感触が似ていたと語る。Facebook創設者マーク・ザッカーバーグの半生を、鬼才デヴィッド・フィンチャーが描いた作品だ。その理由を「人工知能に取り組んで、スタートアップ(起業)する若者たちの熱気」と、将棋のプロを養成する機関・奨励会のそれが似ているからだという。そして「奨励会って若き天才たちが集い、切磋琢磨する場で、そこでみんなどんどん新手を開発する。イノベーションの競争みたいになっている」と指摘し「そういう感触のある日本映画がなかなかなかったので、これはいい!と思った」と絶賛する。

山田監督は「実は撮影にあたって『ソーシャル・ネットワーク』を参考にした」という。理由の一つとして英一(吉沢亮)もザッカーバーグも同じプログラマーであったからと明かす。さらに茂木は、英一役を演じた吉沢亮について「すごい美形の人で、いい演技をしていましたね」と言うと、山田監督は「撮影中の(イケてない役)のイメージが強すぎていまだにカッコいい吉沢さんを見ると“あれ?”って思っちゃいますね」と苦笑。棋士の陸役を演じた若葉竜也についても「すごい存在感がある」と称賛する茂木。山田監督は「彼は指し手の練習のために四六時中駒を触っていましたから。最終的にはプロが見ても、完璧でまったく違和感がない(と太鼓判をもらった)」ほどに上達したことを伝えた。

その後も2人の話題はAI将棋と現在の将棋界にまで話が及ぶ。AI将棋の進歩が、棋士の思考にある変化を生じさせたことを、具体的に茂木と共著のある羽生善治九段や藤井聡太二冠の名前を挙げながら二人は語り合う。将棋を巡り人工知能と棋士の関係性について強い関心を持つ二人。さながらトップ棋士同士の対局のような興味が尽きない対談となっている。

映画「AWAKE」
12月25日(金)より全国公開

<STORY>
大学生の英一(吉沢亮)は、かつて奨励会(日本将棋連盟の棋士養成機関)で棋士を目指していたが、同世代で圧倒的な強さと才能を誇る陸(若葉竜也)に敗れたことをきっかけにプロの道を諦め、普通の学生に戻るべく大学に入学。幼少時から将棋以外何もしてこなかった英一は、急に社交的になれるはずもなくぎこちない学生生活で、なかなか友人もできない。そんなある日、ふとしたことでコンピュータ将棋に出会う。独創的かつ強い。まさに彼が理想とする将棋を繰りだす元となるプログラミングに心を奪われた英一は、早速人工知能研究会の扉をたたき、変わり者の先輩・磯野(落合モトキ)の手ほどきを受けることに。自分の手で生んだソフトを強くしたい―。将棋以外の新たな目標を初めて見つけ、プログラム開発にのめり込む英一。数年後、自ら生み出したプログラムを<AWAKE>と名付け、コンピュータ将棋の大会で優勝した英一は、棋士との対局である電王戦の出場を依頼される。返答に躊躇する英一だったが、相手がかつてのライバル、若手棋士として活躍する陸と知り…。

<STAFF&CAST>
監督・脚本:山田篤宏
出演:吉沢亮、若葉竜也/落合モトキ、寛 一 郎/馬場ふみか、川島潤哉、永岡佑、森矢カンナ、中村まこと

©2019『AWAKE』フィルムパートナーズ

公式HP:awake-film.com
公式Twitter @awake_eiga2020