阿部サダヲ×岡田健史×白石和彌監督で「死刑にいたる病」映画化【コメントあり】

映画
2021年08月25日
©2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会
©2022 映画「死刑にいたる病」製作委員会

俳優の阿部サダヲ、岡田健史が出演し、白石和彌が監督を務める映画「死刑にいたる病」が2022年に公開されることが発表された。

原作者の櫛木理宇は、2012年に学園ホラー「ホーンテッド・キャンパス」で日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞してデビュー。同年、少女たちのダークな物語「赤と白」(集英社文庫)で小説すばる新人賞を受賞。原作は初版「チェインドッグ」のタイトルで発売され、文庫化に合わせて「死刑にいたる病」に改題。Amazon他書籍サイトで高評価を獲得している。

監督は、2013年度の賞レースを席巻した、史上最悪の凶悪事件とその真相を描いた問題作「凶悪」(13)で注目を集めた白石和彌。脚本は「そこのみにて光り輝く」(14)、「オーバー・フェンス」(16)などを手掛けた高田亮が担当。白石監督とは本作が初タッグとなる。

理想とは程遠いランクの大学に通い、鬱屈した日々を送る雅也の元にある日届いた1通の手紙。それは世間を震撼させた希代の連続殺人事件の犯人・榛村からのものだった。24件の殺人容疑で逮捕され、そのうちの9件の事件で立件・起訴、死刑判決を受けた榛村は、犯行を行っていた当時、雅也の地元でパン店を営んでおり、中学生だった雅也もよくそこに通っていた。「罪は認めるが、最後の事件は冤罪だ。犯人は他にいることを証明してほしい」。榛村の願いを聞き入れ、雅也は事件を独自に調べ始める。そこには想像を超える残酷な事件の真相があった――。

連続殺人鬼・榛村役を演じるのは、大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』で主人公の田畑政治役を熱演した阿部サダヲ。白石監督作品には「彼女がその名を知らない鳥たち」(17)(ブルーリボン賞主演男優賞受賞)以来の参加となる。

阿部は今回の役どころについて「俳優をやっていて『1度は手を出してみたい役』を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです」と語っている。

収監されている榛村の元に通い、事件の真相に迫る筧井雅也役には、ドラマ『中学聖日記』で有村架純の相手役として衝撃のデビューを果たして以来、『MIU404』や『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』、大河ドラマ『青天を衝け』など話題作への出演が続く注目の若手俳優・岡田健史。

岡田は「今作品は雅也と同年代の方々にもぜひ見ていただきたいです。人は人におびえ、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです」と心境を明かしている。

阿部サダヲ コメント

俳優をやっていて、「1度は手を出してみたい役」を頂けたので楽しんで演じました。白石組、白石監督の想像を超えるアイデア、どう仕上がって来るのか非常に楽しみです。岡田健史君とのシーンは相当しびれました。

岡田健史 コメント

こんなにも濃密な時間を過ごし、“人”に恵まれ、公開を待っててくださる方々に向けて、伝えたいことが豊富な作品に巡り逢えたという実感に、自分でも驚いています。きっと、今作品で交じり合えた方々との時間は、いつまでも自分の身体に宿り続けることでしょう。勝手ながら一若者として、この方々の魂を受け継いでいきたいと思いました。
さて、僕の役柄ですが、筧井雅也という、どこにでもいる男性です。“どこにでもいそう”、なのです。故に、この日本において誰にでも起こりうる機微を雅也は持っています。作品中に過激な表現も含まれてますが、今作品は雅也と同年代の方々にもぜひ見ていただきたいです。人は人におびえ、傷つけ、傷つけられて、抱きしめられて、救われてるということ。それはつまり何なんだろうと、思春期に考える時間が欲しかったと自分自身がそう感じるからです。公開をお楽しみに。もう少しの間だけお待ちください。

白石和彌監督 コメント

僕自身が10代20代の頃に持っていた鬱屈と、後ろめたい憧れを抱いてしまう殺人鬼。その両方が見事なコントラストで混在している櫛木先生の原作に心を奪われて映画化をお願いしました。
阿部さんと岡田さんの邂逅も運命を感じる大きな事件でした。
映画を見た後どんな感情が残るのか、僕もとても楽しみです。完成まであと少し。スクリーンでお会いできる日をお待ちください。

櫛木理宇 コメント

映画化のお話を頂いたときにまず「やった!」と思い、次に監督が白石和彌さんだとお聞きした瞬間「やった!!!」と感嘆符が三倍になりました。
私の原作を監督が、このキャストの皆さんが、どう料理してくださったのか想像するだけで胸が高鳴ります。映画館の大スクリーンで拝見できる日を心待ちにしております。

作品情報

「死刑にいたる病」
2022年公開

出演:阿部サダヲ、岡田健史
監督:白石和彌

脚本:高田亮
製作:「死刑にいたる病」製作委員会(クロックワークス、東北新社、テレビ東京)
配給:クロックワークス

©2022映画「死刑にいたる病」製作委員会

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