ウルフ・アロン、マーベル新ヒーロー“シャン・チー”を分析「柔道のルールだったら勝てる」

映画
2021年08月27日
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」日本版声優トーク・イベント
「シャン・チー/テン・リングスの伝説」日本版声優トーク・イベント

9月3日(金)に公開されるマーベル・スタジオの最新作映画「シャン・チー/テン・リングスの伝説」の公開直前トークイベントが実施され、日本版声優キャストを務めた細谷佳正、内田真礼、ニケライ・ファラナーゼが出席。スペシャルゲストとして、東京五輪・柔道男子100キロ級・金メダリストのウルフ・アロンも登場した。

本作は、マーベル・スタジオの新時代を築く新ヒーロー誕生を描く物語。悪に染まった父から授かった最強の力を封印し、二度と戦わないと誓った男、シャン・チー(シム・リウ)。しかし、父が伝説の腕輪「テン・リングス」を操り世界を脅かす時、シャン・チーは自らの力を解放し、運命を受け入れ“本当の強さ”に目覚めていく。

本作の公開1週間前を記念し、日本版声優を務めた細谷、内田、ニケライが一堂に集結した一夜限りのスペシャルトークイベントが実施。日本語吹替版予告も初披露された。

主人公のシャン・チー(シム・リウ)の声を担当した細谷は「シャン・チーを演じたシム・リウさんは、お芝居が本当に魅力的で、とても軽妙で軽やかで理知的でスマートな印象を受けて、見れば見るほど魅力的に見えてくる」と絶賛。「お芝居をする上で一つの感情に留まり続けるってことをせずに、一瞬でパッパと切り替わっていくんですよ。いろんな顔を短時間で観せることができて、目の離せない魅力的な俳優さんだと思いました」と語った。

細谷演じるシャン・チーの妹・シャーリン(メンガー・チャン)を演じた内田は、オールラベンダーカラーの華やかなワンピース姿で登場。兄のシャン・チーが姿を隠したことで、自分を守るために心を閉ざし孤高の戦士となったシャーリン。内田はそんな彼女について「シャーリンは、とあることで兄を憎んでいるんですよね。そこで彼女は彼女なりに強くなっていくんです。この作品って家族のお話だと思うんですけれども、彼女がそんな家族の中でどんな想いで技を磨いていったのかとか、彼女の立ち姿を見ていると、すごく凛としてかっこいいんですけど、後ろに何かが透けて見えるような、そんないろんなものを秘めた女性」と説明した。

シャン・チーの親友・ケイティ役(オークワフィナ)を務めたニケライは、秋を先取りしたかのようなチェック柄のドレス姿で登場。偶然シャン・チーの正体を知ることになりながらも常に彼に寄り添い、自らも戦いに飛び込んでいく勇敢な相棒を演じた。「シャン・チーとは高校時代からの親友なんですよね。シャン・チーが高校の頃にいじめられていたのを、ケイティが助けたことをきっかけにそこからずっと友達という関係で。そんな関係も魅力的ですよね」と語った。

本作ではマーベル・スタジオ作品の醍醐味ともいえる大迫力のアクションシーンも見どころ。これまでのマーベル映画のアクションとは違う、本格的な生身のアクションを堪能できる。本作の中でお気に入りのアクションシーンについて、細谷は「とても足場の悪い場所で、ケイティのピンチを救うために全力ダッシュをするんですけど、そこで敵たちを倒しながら進んでいくところは非常に迫力のある見応え充分なシーンでしたね」と興奮交じりで話しつつ、そんな迫力満点のシーン満載の本作ならではの難しさも感じたと説明。「原音には格闘もあるので、被ってくるんですよね。シャン・チーの声と敵役の“えいっ”て声が。走って殴って名前を呼んでってところは秒単位でコロコロ変わっていかなければならないので、聞き分けながら当てていくっていうのが大変でした」と語り、汗だくになりながら声を当てたという裏話を披露した。

内田もまた同様の点で苦労したようで「(アクションシーンは)息遣いが細かく入っているんですよね。しかも肉弾戦なので、すごく動きが速いんですよ。今自分が優位に立っていたと思ったら、下でやられてたとか。そういう時に息がついていかないときがあって。そのくらい迫力のあるシーンがあった」と明かした。一方、ニケライは「バスのアクション見どころです! ぜひぜひ!」と車好きのケイティが披露したカーアクションにも注目してほしいと明かした。

熱いトークが繰り広げられる中、ファンからの質問に声優陣が回答する質問コーナーも実施。本作では、父親による厳しい訓練によって鍛え上げられたシャン・チーの姿が描かれることにちなみ「師匠と呼べる存在は誰?」との質問が。細谷は“音響監督の神尾千春さん”と回答。若手の頃、吹替の役をもらったときに何かを残そうと自身の実力以上のものを出そうとしていた細谷は「演技をするな」と指導を受けたという。

内田は“中学時代の演劇部の先生”と回答し、調子に乗っていた自分に活を入れてくれた存在が、今自身が仕事をする姿勢につがっていると話した。“今作のディレクター”と回答したニケライは、緊張の初収録で落ち着かせてくれた存在に感謝した。

ここで、東京オリンピック・柔道男子100キロ級で金メダルを獲得したウルフ・アロンが登場。かねてよりマーベル・スタジオ作品の大ファンだったウルフは、作品を見ながら減量のトレーニングをすることもあるという。「本当にマーベル・スタジオが大好きで、今回オファーを受けてうれしかった。声優の皆さんとお話しできるのも光栄です」とイベント出演を喜んだ。

一方「シャン・チーと戦ったら勝てる?」との質問に対しては「柔道のルールだったら勝てると思う」と映画を見ながら戦い方を分析していたことも明かし、その新たな楽しみ方で声優陣を驚かせるひと幕も。そんなウルフにとってのヒーローは“キャプテン・アメリカ”だと明かし「最初から強かったわけじゃなくて、最初はヒョロヒョロの男の人だったんですけど、考え方がヒーローで、自己犠牲の塊なんですよね」と熱弁。「それを体現しているのがキャプテン・アメリカ。少しでも近づいていけたら」と尊敬の念を示した。

イベントも終盤に差し掛かり、ここでさらなるサプライズとして、東京オリンピック・スケートボード・男子ストリートで金メダルを獲得した堀米雄斗、女子ストリートの金メダリスト・西矢椛から、本作に関するスペシャル動画メッセージが披露された。堀米は「ヒーローに大切なのは、“心の強さ”。自分のやりたいことが見えていれば自分との勝負になっていくと思うので、シャン・チーにも、新しいヒーローとして、世界をどんどん変えていってほしい」という新ヒーローの活躍への期待を語った。既に本作を見た西矢からは「迫力があって、面白いシーンも入っていて、でもやるときはめっちゃカッコイイから見てください」とのコメントが寄せられた。

最後に細谷は「声優の発表になった時から、皆さんから好意的なコメントをたくさんいただいて、あらためてうれしさをかみしめた瞬間がありました。喜んでくださった皆様の期待に充分応えられるような映画になっていますので、ぜひ字幕版と吹替版併せてご覧いただけたらうれしく思います」と締めくくった。

シャンチー/テン・リングスの伝説」日本語吹替版予告

「シャンチー/テン・リングスの伝説」日本版声優トーク・イベント

作品情報

「シャン・チー/テン・リングスの伝説」
2021年9月3日(金)全国公開

©Marvel Studios 2021