10月15日（金）全国公開の映画「燃えよ剣」の完成報告イベントが、9月9日（木）に都内で開催。主演の岡田准一をはじめ、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介ら全8名が登壇した。
本作は、新選組の志士たちの知られざる人生と激動の時代・幕末を司馬遼太郎が描いた国民的ベストセラー歴史小説「燃えよ剣」の映画化。主人公の新選組副長・土方歳三役を岡田准一が務める。
土方と運命的な恋に落ちるヒロイン・お雪役に柴咲コウ、土方の盟友である新選組局長・近藤勇役に鈴木亮平、美しき天才剣士・沖田総司役に山田涼介、さらに新選組初代筆頭局長・芹沢鴨役に伊藤英明と、豪華俳優陣が集結。
そんな本作の完成報告イベントが9月9日（木）に開催され、岡田、柴咲、鈴木、山田（涼）、伊藤、松平容保役の尾上右近、徳川慶喜役の山田裕貴、原田眞人監督が登壇した。
まず、岡田は「今回、土方歳三という本当にすごい人物を演じさせていただきました。これまでいろいろな人物を演じてきましたが、今までで一番カッコいいすてきな役柄をいただけたと思っています。素晴らしいキャストの皆さまと一緒に、激動の幕末を生き抜けたことを幸せに思える作品に仕上がりました」と本作への自信をのぞかせる。
柴咲は「改めてこの作品を見て、こういう情勢だからこそ自分の中でふつふつと燃えたぎるものが生まれました。私はお雪という役で出演させていただきましたが、男の生きざまをぶつけ合う新選組の彼らがうらやましくて仕方がなかったです。本当だったら私もその一員になりたかったんですけど、今回はそれを支える側として出演させていただいて」とコメント。
鈴木も「幕末に生きた若者たちの熱さがギュッと詰まった作品になりました。いろいろな新選組の映画やドラマがありますが、この『燃えよ剣』は甘くない時代を生きた甘くない男たちの物語です。自分たちの生きざまを曲げなかった男たちのカッコ良さというものが、少しでもこの大変な時代の中で見ていただける皆さんの生きる指針になれば」と思いを語った。
撮影中に苦労した点を聞かれて、「苦労あったかな…」と考え込む岡田。すると、山田（涼）が「土方さん、近藤さん、沖田の3人で手合わせをするっていう、急きょ決まったシーンがあったじゃないですか。そのシーンが決まった時に偶然サウナで岡田さんと一緒になったんですが、サウナで一生懸命動きを考えられていた時は“大変だな…”と感じました（笑）」と。
それを聞いた岡田は「本当はそこは山田君と2人のシーンだったんですが、監督から“鈴木君もあれやりたいって言ってるからあそこに増やしてよ”って言われて、サウナで考える羽目になったんです」と暴露。
対する鈴木は「うらやましかったんですよ！（笑）。土方と沖田はずっと仲良しで、じゃれあうような組み手をしているのを見て、監督に“僕もやりたいです”って言った結果、岡田さんがサウナで裸で考えることに…」とニヤリ。原田監督が「3人の関係性が生きた素晴らしいシーン」と讃える、名シーン誕生の秘話を明かした。
そして、本作で本格な時代劇に初挑戦となった山田（涼）は「撮影中はもちろん、現場に入る前から岡田さんがいろいろと教えてくださって、常に誰かに助けていただいていました。沖田の役柄的に痩せなくてはいけない時も、岡田さんと亮平さんがまるでお医者さんのように塩の抜き方をアドバイスして下さったり…（笑）」と。
「伊藤さんも“沖田君、これを使ってくれ”と私物の刀をプレゼントしてくださったりと、本当にたくさんの方に支えていただいて沖田総司ができました」と、周囲からのサポートに対する感謝を口にする。
そんな伊藤は「この役を演じるに当たって、芹沢鴨の資料を読んだりしたのですが、出生が謎めいていて諸説ある人で。ですが、この作品における芹沢はミステリアスでありながら酒好きで女好き…、これはもしかしたら当て書きなんじゃないかな（笑）」と思ったそう。
続けて「“酒を飲まないと人とのコミュニケーションが取れない”という、僕の繊細な部分まで監督は見抜いて役柄に反映させてくださったのかなって（笑）。もうそういう自分からは卒業しましたが、演じている最中は楽しんでやらせていただきました」と振り返り、会場を笑いに包んでいた。
作品名にちなみ、「最近一番熱く燃え上がったこと」に話題が及ぶと、岡田は「今日ですね。ダブル山田が揃ったので」と。“ダブル山田”（涼介・裕貴）は「そこですか！？」と驚がくするも、「2人はどういう感じでしゃべるんだろうとかすごい気になって、個人的に燃えてるんですが…」と岡田は本気の様子だ。
その岡田からの疑問に答えて、「ゲームの話とかします」「裕貴君と呼ばせていただいてます」という2人のほほ笑ましい会話に、「いいことを聞きました」と満足げな表情を浮かべる一幕も。
最後は、岡田が「新選組の敗者としての在り方だったり、侍としてどう貫いて生きたのか、という部分は今の時代にもつながる何かがあると思っています。そういう作品が今公開になるということは、何か意味があるんじゃないかなと勝手に考えたりしていて。ぜひ、激動の中を燃える剣のように生きた人たちを劇場で見て、幕末を体験していただけたら」と挨拶をし、イベントは締めくくられた。
映画「燃えよ剣」は、10月15日（金）より全国公開となる。
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作品情報
「燃えよ剣」
2021年10月15日（金）全国ロードショー
＜出演＞
岡田准一、柴咲コウ、鈴木亮平、山田涼介
尾上右近、山田裕貴、たかお鷹、坂東巳之助、安井順平、谷田歩、金田哲、松下洸平、村本大輔 村上虹郎、阿部純子、ジョナス・ブロケ
大場泰正、坂井真紀、山路和弘、酒向芳、松角洋平、石田佳央、淵上泰史、渋川清彦、マギー 三浦誠己、吉原光夫、森本慎太郎
髙嶋政宏、柄本明、市村正親、伊藤英明
原作：司馬遼太郎「燃えよ剣」（新潮文庫刊／文藝春秋刊）
監督・脚本：原田眞人
製作：『燃えよ剣』製作委員会
製作プロダクション：東宝映画
配給：東宝 アスミック・エース
WEB
公式HP：https://moeyoken-movie.com/
