逃走“サイレント”スリラーならではの巧みな演出「殺人鬼から逃げる夜」特別映像解禁

映画
2021年09月19日
©2021 peppermint&company & CJ ENM All Rights Reserved.
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9月24日(金)に公開される映画「殺人鬼から逃げる夜」より、特別映像が解禁された。

6月30日に公開された韓国では絶賛の声が相次ぎ、8月に開催された第25回ファンタジア国際映画祭では、長編アジア映画の観客賞(銀賞)を受賞するなど海外で話題を集めている本作。監督、脚本は、これがデビュー作となる韓国映画界の新鋭クォン・オスン。

主演は、韓国最大の企業・サムスングループのエリート社員を辞めて報道記者となり、俳優へと転身を果たした異色の経歴を持つチン・ギジュ。聴覚が不自由な目撃者・ギョンミを演じ、恐怖に追い詰められながら、愛する家族を守るために殺人鬼に立ち向かい、命がけの鬼ごっこを繰り広げるパワフルな女性を好演している。

警察すらも手玉にとるスマートな表の顔と、殺人衝動を抑えきれない狂気をはらんだ裏の顔を巧みに操る異色の連続殺人鬼・ドシク役には、韓国ホラー歴代2位の大ヒットを記録した「コンジアム」で、第39回青龍映画賞新人男優賞を受賞し、今最も注目されているウィ・ハジュンが抜てき。その他、パク・フン、キル・ヘヨンら、韓国映画界の新時代を担う若手キャスト・スタッフに加えて、実力派トップ俳優が集まった傑作スリラー映画が誕生した。

特別映像では、ギョンミとサイコパスとの逃走劇が有名なクラシック曲「ショパン/ノクターン第2番」にのせて描かれる。ピアノの美しい旋律が流れる中で、狂気を解放した殺人鬼・ドシクが、どこまでも、どこまでも、執拗にギョンミを追いかけ続ける。

ギョンミは、坂道で、車道で、街中で、そしてついには家の中にまで迫りくる殺人鬼に気づく事ができない。名曲の後ろで響き渡る悲痛な悲鳴、命がけで走り続ける必死な息遣い、獲物を追い詰めるのを楽しむかのような殺人鬼の歓声、そして滴り落ちる誰かの血…。

衝撃的で、逼迫したシーンが畳みかけるように加速していく映像にあてられた「ショパン/ノクターン第2番」のゆったりとしたワルツ調のメロディは、見る者に違和感を植え付け“恐怖”を一層浮き彫りにする。映像には、笑顔で戯れるギョンミと母の姿も意味深に映し出されており、母娘の運命の行方に興味をひかれ、本編への期待が高まっていく。

映像内では、スリルを高めるために「聞こえない」を視覚化したクォン・オスン監督の見事な演出も見てとれる。音楽以外の音がほぼ遮断された状況の中、家に設置された音の警告灯が光ることで違和感を察知するギョンミの姿、車に付けた騒音測定器が振れた直後、殺人鬼・ドシクが車の後部座席から現れる様子が描かれており、ギョンミの世界を擬似体験しているかのようにも感じられる。

劇中にもちりばめられたこの演出手法は、ギョンミの恐怖を観客が共有できるようにと工夫されたもの。「視覚的に危険がどんどん迫っていることを表現し、ギョンミが感じる恐怖や緊張をそのまま観客に伝え、共有しようと思った。ドシクが近づいてくる音は聞こえない。家にある全ての警報装置の点滅は、危機のシグナルであると同時に、ギョンミが身を守るための装置として活用しようと思った」とクォン・オスン監督は説明している。

「殺人鬼から逃げる夜」特別映像

作品情報

「殺人鬼から逃げる夜」
2021年9月24日(金)公開

監督・脚本:クォン・オスン

出演:チン・ギジュ「リトル・フォレスト 春夏秋冬」、ウィ・ハジュン「コンジアム」、パク・フン「ゴールデンスランバー」、キル・ヘヨン「はちどり」、キム・ヘユン「殺人者の記憶法」

配給:ギャガ

公式サイト:gaga.ne.jp/satujinki/

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