タングの正体は二宮和也!自ら二役を提案、モーションキャプチャー&声で相棒ロボットに命吹き込む「TANG タング」

映画
2022年08月19日
「TANG タング」©2015 DI ©2022映画「TANG」製作委員会

二宮和也主演映画「TANG タング」(上映中)で、ポンコツロボット・タングを二宮が演じていたことが発表され、一人二役が堪能できる新本編映像が解禁された。

原作はベルリン国際映画祭で「映画化したい一冊」に選ばれた、イギリスのハートウォーミング小説「ロボット・イン・ザ・ガーデン」。主演の二宮は嵐の活動休止以降、初の主演映画となる本作で初めて“ロボット”と共演。監督は「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」(2016)、「フォルトゥナの瞳」(2019)の三木孝浩が務める。

ゲームざんまいで妻に捨てられたダメ男・春日井健(二宮)の前に、記憶をなくした迷子のロボットが現れる。自分のことを“タング”と名乗るロボットは、どこから来て、何のためにやってきたか分からない。この“迷子同士”の運命の出会いは、まさかの驚きに満ちた壮大な冒険の幕開けだった。

人生に迷子の健とポンコツロボット・タングが、互いに「きっと大丈夫」と支え合い成長していく姿に涙、感動したという感想が相次ぐ中、SNS上ではかわいらしいビジュアルに加えて、愛くるしい動きや声で観客の心を魅了しているタングの正体について気になっている声が多く上がっていた。

この反響を受け、物語の主人公・健の相棒である記憶をなくしたポンコツロボット・タングのベールに包まれた正体が明らかに。VFXプロダクション「白組」の最高峰の技術によって生み出されたタングにモーションキャプチャーで動きをつけ、喜怒哀楽と知能の成長を声で表現し、タングに命を吹き込んだのは、なんと主演を務めた二宮だった。

主演だけではなく、相棒のロボット役までも演じることになったのは二宮本人からの提案で、日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞など数々の映画賞を受賞し、人気・実力ともに日本映画界には欠かせない存在の二宮にとっても新たな挑戦となった。

田口生己プロデューサーは「タングは健との旅の中で、健を見て人間の心を学び成長していく、まさに合わせ鏡のような二人だからこそ、二宮さんがタングを演じたことは、この映画の表現を豊かに、そして大きく押し上げてくれるものとなりました」と語っている。

三木監督も二宮自身がタングを演じることについて「その提案に驚きつつもどこか腑に落ちる部分があったのは、二宮君が顔合わせの時にタングを映し鏡にして自分自身の芝居を見つめ直すチャレンジをしたいと。その挑戦を二宮君は軽やかにクリアするばかりか、今まで見たことない唯一無二のバディムービーへと昇華させてくれたと思います。今思えば、自分が演じるべきだと感じた二宮君の直感の鋭さにただただ感嘆するばかりです」とコメントを寄せた。

二宮がモーションキャプチャーで付けた動きにCGアニメーターがロボットならではの味付けをしていくことで作り上げられていったタング。三木監督も「ポンコツだけどどこか愛らしさのある動きを二宮君は特に意識して演じてくれました」と評価している通り、二宮は自身が演じたタングを頭の中でイメージしながら、主人公の健として現場にはいないタングと向き合い続け、役者としての圧倒的な技量を見せつけた。

そして新たに、二宮が演じたタングのかわいらしい動き満載の新本編映像が解禁。映画を観た人たちから「感動した」との声が大きい心温まる注目のシーンだが、もう一つの見どころはタングがコーヒーをこぼしながらも健のために一生懸命に運んでくる愛くるしい姿。二宮がモーションキャプチャーでつけたかわいらしい動きと、二宮自身の声を軸に作り上げた愛くるしい声によってタングの一生懸命さが伝わってくるハートウォーミングな映像となっている。

「TANG タング」新本編映像(健とタング)

 

田口生己プロデューサーコメント

この作品の制作準備をしているある日、二宮さんから健とタングの二役という提案をいただきました。その当時は、成長途中のAIであるタングの動きをどうすれば魅力あふれるものにできるか、子供や大人の俳優さんでモーションキャプチャのテストを繰り返していましたが、なかなかこれだ!というものにたどり着けていませんでした。
タングは健との旅の中で、健を見て人間の心を学び成長していく、まさに合わせ鏡のような二人だからこそ、二宮さんがタングを演じたことは、この映画の表現を豊かに、そして大きく押し上げてくれるものとなりました。今となっては必然だったように思いますが、二宮さんからのこの提案には大変感謝しております。

三木孝浩監督コメント

映画の中で一緒に旅をしてかなりの時間を共に過ごす相棒のロボット役を二宮君自身が演じる。その提案に驚きつつもどこか腑に落ちる部分があったのは、二宮君が顔合わせの時に、タングを映し鏡にして自分自身の芝居を見つめ直すチャレンジをしてみたいと。撮影前にモーションキャプチャーで二宮君がタングとして全てのシーンを演じてタングの基本動作を決めつつ、さらにCGアニメーターがロボットならではの味付けをしていくことでタングのキャラクター像が出来上がっていきました。ポンコツだけどどこか愛らしさのある動きを二宮君は特に意識して演じてくれました。そうして自分が演じたタングを頭の中でイメージしながら今度は健として現場でそこには居ないタングと向き合う。
失敗すれば自家中毒を起こすかもしれないその挑戦を二宮君は軽やかにクリアするばかりか、今まで見たことない唯一無二のバディムービーへと昇華させてくれたと思います。今思えば、自分が演じるべきだと感じた二宮君の直感の鋭さにただただ感嘆するばかりです。

作品情報

「TANG タング」
大ヒット上映中

<CAST>
二宮和也
満島ひかり/市川実日子
小手伸也、奈緒、京本大我(SixTONES)
山内健司・濱家隆一(かまいたち)、野間口徹、利重剛、景井ひな/武田鉄矢

<STAFF>
原作『ロボット・イン・ザ・ガーデン』(デボラ・インストール 作/松原葉子 訳/小学館文庫)
監督:三木孝浩
脚本:金子ありさ

配給:ワーナー・ブラザース映画

映画公式サイト:tang-movie.jp

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