吉永小百合と大泉洋が親子役「初めてなので、ちょっと心配でした」山田洋次監督最新作「こんにちは、母さん」23年9月公開

映画
2022年10月03日
©2023「こんにちは、母さん」製作委員会

吉永小百合と大泉洋が親子役で初共演する映画「こんにちは、母さん」が製作され、2023年9月1日(金)に公開されることが発表された。

原作は2001年と2004年に新国立劇場で上演され、2007年にはNHK土曜ドラマにて映像化もされた永井愛の同名戯曲。時代に移り変わりとともに”家族”を描き続けてきた山田洋次が91歳にして90本目の監督を務め、下町を舞台に現代を生きる家族・親子の形や想いを心情豊かに描く。

吉永が演じるのは、下町に暮らす母・神崎福江。「男はつらいよ 柴又慕情」(1972)をはじめ、「母べえ」(2008)「おとうと」(2010)「母と暮せば」(2015)など、約50年間に渡り山田監督作品に出演してきた吉永にとって、123本目の映画出演。「母べえ」「母と暮せば」に続く”母”3部作でもあり、女優としての集大成とも言える作品となる。

息子・昭夫役にはNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でも好演が記憶に新しい大泉洋。山田監督映画への出演、吉永との共演はともに初めてとなる。

撮影は今年9月末にクランクインし、11月にクランクアップの予定。なお山田監督、吉永、大泉のコメントは下記に掲載。

コメント

山田洋次監督

隅田川沿いの下町、古びた家並みの向こうにスカイツリーが高々とそびえる「向島」にカメラを据えて、この江戸以来の古い町に暮らす人びとやここを故郷として行き来する老若男女たちの人生を、生きる喜びや悲しみを、スクリーンにナイフで刻みつけるように克明に写し取り、描き出したい。

吉永小百合(神崎福江役)

山田学校に再入学し、原点に戻って
監督の思いをしっかり受け止められる様、努めます。
大泉さんとは初めてなので、ちょっと心配でしたが、
明るくて、優しくて、リハーサルのときから励まされています。
すてきな親子になりたい・・・なります!

大泉洋(神崎昭夫役)

山田洋次監督の映画に、吉永小百合さんの息子役として出演することとなりました、大泉洋でございます。
まさか私がこのような光栄な挨拶をする日が来ようとは、夢にも思っておりませんでした。
役の重責に押し潰されそうではありましたが、リハーサルで、山田監督の力強くも細やかな演出を受け、海より深い愛情をたたえた吉永さんの母親としてのお芝居を目にし、今は感謝と、喜びと、期待でいっぱいであります。
正直申し上げて、あの吉永小百合さんから、大泉洋は生まれない。私もそう思います(笑)。
しかし、決してそうは思わせない山田監督の演出、吉永さんの演技、映画とは偉大だと改めて感動しております。
今や私は吉永さんの息子としか思えません。
どうか皆さま、山田監督の描く、今も昔も変わらない、日本の下町で懸命に生きる、おかしくも切ない、家族の物語を楽しみにしていてください。

STORY

大会社の人事部長として日々、神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町の実家を訪れる。
「こんにちは、母さん」。
しかし、迎えてくれた母の様子が、どうもおかしい…。
割烹着を着ていたはずの母親が、あでやかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。
おまけに恋愛までしているようだ!
久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気づかされてゆく。

作品情報

「こんにちは、母さん」
2023年9月1日(金)全国ロードショー

出演:吉永小百合、大泉洋

監督:山田洋次
脚本:山田洋次、朝原雄三
原作:永井愛「こんにちは、母さん」
企画 配給:松竹

©2023「こんにちは、母さん」製作委員会