MIYAVI「血のつながりだけじゃない”人の絆”の大切さを感じられる作品」役所広司主演「ファミリア」

映画
2022年12月21日
映画「ファミリア」場面写真 ©2022「ファミリア」製作委員会

2023年1月6日(金)公開の役所広司主演映画「ファミリア」より、半グレ集団のリーダー・榎本海斗を演じたMIYAVIの場面写真とメイキング写真が解禁。併せてコメントも到着した。

本作は主人公・誠治(役所広司)と、誠治の息子・学(吉沢亮)、そしてマルコス(サガエルカス)らブラジル人の若者たちが、国籍や育った環境、話す言葉などさまざまな違いを超え、広い世界の中でめぐり会ったことを奇跡と感じて家族を作ろうとする姿が描かれたヒューマン・ドラマ。

ある出来事をきっかけにブラジル人を憎む半グレのリーダー・榎本海斗役を演じたのは、”サムライギタリスト”として国内のみならず世界中から高い評価を得ているミュージシャンのMIYAVI。俳優としても活躍しており、「BLEACH 死神代行篇」「ヘルドッグス」といった話題作や、「不屈の男 アンブロークン」「マレフィセント2」など、ハリウッド映画にも多数出演している。

また、アンジェリーナ・ジョリーとの交流をきっかけに、彼女が特別大使を務めるUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の活動に取り組み、2017年に日本人として初めて親善大使に就任。世界中で難民支援活動を行っている。

映画「ファミリア」メイキング写真 ©2022「ファミリア」製作委員会

脚本を読んだ感想を聞かれたMIYAVIは「UNHCRの親善大使として、これまでタイ、コロンビア、レバノン、ケニアなどの難民キャンプを訪れました。日本にも難民として来られた方々が身近に存在していることを今まで訴えてきましたが、まだそこまで認識が高くないのが現実です。僕が演じさせてもらった海斗は、難民・移民のブラジルの方に対する憎悪を原動力として生きている。親善大使としての活動と相反する役柄なので、自分が演じるのはどうなのだろう? と当初は思いました」と振り返る。

その後、監督と役柄について話した際、「彼らを闇雲にいじめるのではなく、何かひとつ彼がそうなってしまった理由が欲しい」と伝え、つらい過去を消化しきれない設定となったそう。「世界には他者を受け入れない排他的な力が働き、それぞれの正義のために争わざるを得ない側面があるのかもしれません。ただ一方で、違う国から来た方々をサポートする人たちももちろんいます。作品を通して、その両側面を見せるのはものすごく意義のあることだと考えました。それから、役所さんとの共演も、出演する決め手の一つでした。ずっとファンだったので共演できて本当に光栄です」と出演の経緯を明かした。

初共演となる役所広司については「ご本人にも言わせてもらいましたが、役所さんは日本のモーガン・フリーマンですね。自然体で演技に説得力があり、一言に重みがある。今回、ご一緒しながらも強く感じました。僕はミュージシャンとしていろんな人とのセッションや、観客に向けて音を届けてエナジーのやりとりをしていますが、演技も一緒だと思います。せりふやリアクションすべてのやりとりによって、役所さんからたくさんのものをいただき、僕も返せたのではないでしょうか。非常に勉強になりました」とコメント。

最後に本作の見どころを聞かれると、「社会や世界がどんどん分裂・分断化していく今、本当のつながりとは何か。映画の中で繰り広げられるストーリーを通じて、血のつながりだけじゃない“人の絆”の大切さを感じられると思います。これから、難民・移民の人々を僕たちがどう受け止めて共存していくのかいろいろ考えるきっかけにもなる作品。ぜひ見ていただきです」と、熱い思いを語った。

作品情報

「ファミリア」
2023年1月6日(金)全国公開

監督:成島出

出演:役所広司
吉沢亮/サガエルカス、ワケドファジレ
中原丈雄、室井滋、アリまらい果、シマダアラン、スミダグスタボ
松重豊/MIYAVI
佐藤浩市

製作委員会:木下グループ、フェローズ、ディグ&フェローズ
制作プロダクション:ディグ&フェローズ
配給:キノフィルムズ

公式サイト:familiar-movie.jp
公式Twitter:@familia_movie

©2022「ファミリア」製作委員会