川谷絵音、映画初主演&チェロ初演奏!ヒロインは萩原みのり「ゼロの音」Huluにて4・27配信【コメントあり】

映画
2023年04月13日
「ゼロの音」シーン写真©HJホールディングス

川谷絵音と萩原みのりがW主演を務める映画「ゼロの音」が、Huluにて4月27日(木)より配信。シーン写真とメイキング写真が到着した。

indigo la End、ゲスの極み乙女、ジェニーハイなどさまざまなバンドでボーカル・ギターを担当し音楽活動を行う川谷絵音にとって映画初主演作となる本作は、「Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ」第1回グランプリの老山綾乃監督による、Hulu初のオリジナル映画作品。「成れの果て」(2021)などで繊細な演技力を高く評価されている萩原みのりがW主演としてヒロインを務める。

物語は、病によって音楽の道を絶たれた⻘年が、憧れの人の死に直面したことをきっかけに人生を再生していくハートフルドラマ。チェリストの道を諦め、市役所の生活福祉課で働く⻘年・大庭弦を川谷、市役所の同僚・上国料いとを萩原が演じる。

ドラマ『恋のツキ』(2018)で演技に初挑戦して以降、演技経験はあった川谷だが、映画主演は初めて。オファーを受けた理由について「一番は監督の手紙です。直筆の手紙をいただいて、これはちゃんとやらないといけないと思いました。また、楽器を扱う作品だったことと、ジストニアという自分の身近にある題材を描いていたので、やってみようと思いました」とコメント。

共に主演を務める萩原は「いただいた脚本のラストシーンが好きで、このシーンを演じてみたいというのが一番大きかったです。また、川谷さんが主演とうかがって、いい意味でどんな感じになるのか想像ができなくて、ぜひこの作品に参加したいと思いました」と。

川谷との共演については「川谷さんとは行きの車から帰りの車まで、休憩中もずっとお話をしていました。その時間のお陰もあって、撮影の時間だけでは埋められない、川谷さん演じる弦さんと自分が演じるいととの距離の詰め方というか、関係性を自然と作ることができたと思います」と話した。

普段扱う楽器はギターとキーボードの川谷にとって、チェロに触ることも初めて。コンサートシーンで実際にチェロを弾くため、事前に練習を重ね、入念な準備を行った。

チェロ監修をした奥村景氏は「チェロとギターは同じ弦楽器の仲間ですが、全然弾いた感覚が違うので最初は川谷さんも苦戦していました。さらに今回使われた曲はチェリストでも弾くのが難しい曲です。ですが、2回目のレッスンでは曲をほぼ覚えていて軽く手直しをする程度まで上達していてビックリしました。撮影の時には、曲の雰囲気に合わせ情熱的に演奏するまで仕上がっていて、いい演奏シーンになるのではと楽しみに思えるほどでした」と川谷のチェロ演奏について語っている。

なお今回、初めて長編作品に挑んだ老山監督は、主演の2人に関して「チェロを抱きしめる川谷さんを見て、川谷さんにしか『弦』は演じられないと思いました。それに、萩原さんにしか『いと』という人物は捉えられなかったと思います。2人に演じてもらえたことが、脚本・監督の私にとって最大の幸せでした」とコメントしている。川谷、萩原、老山監督のコメント全文は下記に掲載。

「ゼロの音」メイキング写真 ©HJホールディングス

コメント

川谷絵音(大庭弦役)

一番は監督の手紙です。直筆の手紙をいただいて、これはちゃんとやらないといけないと思いました。また、楽器を扱う作品だったことと、ジストニアという自分の身近にある題材を描いていたので、やってみようと思いました。
チェロは、撮影に入るまで毎日弾いていました。かっこいい海外のチェリストを見つけて、その人の動画を見て参考にしたりしました。
監督からの演出に関して「感情を抑えてください」と現場で何度か言われて、心を見せない役柄なので、感情を出さないように演技をするのが大変でした。監督が、当て書きとおしゃってくれていますが、僕の中にあるものが形になったのかなと、共感する部分が多かったです。現場の温かい空気感が映像に反映されていると思うので、気負わずに見てもらえればと思います。

萩原みのり(上国料いと役)

いただいた脚本のラストシーンが好きで、このシーンを演じてみたいというのが一番大きかったです。また、川谷さんが主演とうかがって、いい意味でどんな感じになるのか想像ができなくて、ぜひこの作品に参加したいと思いました。
川谷さんとは行きの車から帰りの車まで、休憩中もずっとお話をしていました。その時間のお陰もあって、撮影の時間だけでは埋められない、川谷さん演じる弦さんと自分が演じるいととの距離の詰め方というか、関係性を自然と作ることができたと思います。
たくさんの人の優しさが詰まっている作品です。見終わった後に、周りの人に優しくできたり、誰かのことを大事に思ったり、優しさが伝染するように広がっていくとうれしいです。

老山綾乃(監督・脚本)

繊細に物語を捉えて、大胆に演じ、何より上国料いとという人物を愛してくれた萩原さん。
なんてことないみたいな顔をしながらも、チェロもお芝居も全力で応えてくれて、作品を力強く引っ張ってくれた川谷さん。
ラストシーンは萩原さんと川谷さんのアイデアで、脚本にはない終わり方を迎えました。ほんの些細なことだけど、弦にとっては非常に大きな意味を持つ終わり方になりました。チェロを抱き締める川谷さんをみて、川谷さんにしか「弦」は演じられないと思いました。それに、萩原さんにしか「いと」という人物は捉えられなかったと思います。2人に演じてもらえたことが、脚本・監督の私にとって最大の幸せでした。ありがとうございました。

あらすじ

才能あるチェリストの大庭弦(川谷絵音)は局所性ジストニアと診断され、これまでのようにチェロを弾けない体になった。受け入れられない弦は、自ら音楽の道を諦める。市役所の生活福祉課に中途採用されるも、無為な日々を過ごしていた。
ある日、同僚の上国料いと(萩原みのり)と共に訪問した家で、憧れていたチェロの巨匠・徳永治(⼭路和弘)と偶然出会う。弦といとと徳永の3人による信頼が築かれ始めた矢先、徳永はチェロを残して、この世を去ってしまう。身寄りのない徳永のチェロが処分されてしまうことを知った弦は、ある衝動的な行動を起こす。 弦の行動を知ったいとは、弦を追いかけるのだが……。
弦は、いとや徳永、そしてたくさんの人たちとの出会いを経て、音楽を失ったという心の穴と対峙し、これからどうやって生きていくかを模索する。その答えにたどり着いたとき、物語は意外な結末を迎える。

作品情報

Huluオリジナル「ゼロの音」
2023年4月27日(木)深夜0時よりhulu独占配信スタート

主演︓川⾕絵⾳、萩原みのり ※ダブル主演

出演︓朝井⼤智、奥村佳恵、関⾕奈津美、池⽥良、山野海、駒木根葵汰、⽚岡礼⼦、⼭路和弘

製作著作:HJ ホールディングス株式会社
制作:東京テアトル株式会社
制作プロダクション:株式会社ステューディオスリー

©HJホールディングス