吉沢亮が“耳のきこえない母”の元で育った息子役に挑戦!監督は呉美保 映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」24年公開【コメントあり】

映画
2023年12月09日
吉沢亮

吉沢亮が主演を務める映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」が、2024年公開。吉沢と呉美保監督からコメントが到着した。

本作は、“耳のきこえない母”と“きこえる息子”の心に響く物語。原作は、コーダ(Children of Deaf Adults/きこえない、またはきこえにくい親を持つ聴者の子供という意味)という生い立ちを踏まえ、社会的マイノリティに焦点を当て活動している五十嵐大の実録ノンフィクション「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30のこと」(幻冬舎刊)。

監督は、第38回モントリオール世界映画祭最優秀監督賞、キネマ旬報ベスト・テン1位に輝いた「そこのみにて光輝く」(14)、「きみはいい子」(15)などで国内外にて高く評価される呉美保。「きみはいい子」以来、9年ぶりの長編作品となる。脚本は、「正欲」「アナログ」(23)、「とんび」(22)の港岳彦。

主演を務めるのは「キングダム」シリーズ、「東京リベンジャーズ」シリーズなどの話題作から、作家性の強い監督作など、幅広い作品に出演している吉沢亮。呉美保監督と初のタッグを組み、耳のきこえない両親の元で育った息子・五十嵐大の心の軌跡を体現するという難役に挑戦する。吉沢と呉監督のコメントは下記に掲載。

呉美保監督 コメント

原作を読み、きこえない両親に育てられた五十嵐大さんの人生に触れ、コーダならではの情緒と葛藤に、まだまだ知らない世界はあるのだなと無知を学びました。と同時に、親と子の極めて普遍的な感情にも触れ、自分自身の家族へのいつかのざんげが一気によみがえり、これはマイノリティにはとどまらない大いなるアイデンティティの物語だと強く思いました。
久しく映画作りからは遠ざかっていましたが、いつか復帰できるなら絶対にこの方と、と勝手に心に決めていたのは吉沢亮さんです。彼の繊細かつ制御された芝居の奥底にある魂の叫びをのぞき見たくて、さらにはまだ見ぬ新しい吉沢亮に出会いたくて、9年ぶりの長編映画に臨むに至りました。

主演・吉沢亮(五十嵐大役)コメント

感情の内側までも表現してくれる手話は口以上に多くを語り、言葉とはただ吐き出すものではなく伝えるものであるという、当たり前であるはずのことを改めて教えてくれました。
コーダとして生まれた葛藤を抱えながらも、両親からたくさんの愛を受けて育った五十嵐大さんの人生を、昔からご一緒したいと夢見ていた呉美保監督と共に丁寧に生きさせてもらいました。お楽しみに。

ストーリー

宮城県の小さな港町で暮らす五十嵐家に、男の子が生まれた。両親、祖父母は“大”と名付けて誕生を喜ぶ。ほかの家庭と少しだけ違っていたのは、父・陽介と母・明子の耳がきこえないこと。幼い大にとって、時には母の“通訳”をすることも“ふつう”の楽しい日常だった。
しかし成長と共に周囲から特別な目で見られていることに戸惑い、いら立ち、母の明るさすら疎ましく思い始め、冷たい態度をとることが増えていく。心を持て余したまま20歳になり、逃げるように東京へ旅立つ大。そして数年後。“きこえない世界”と“きこえる世界”のふたつの世界を行き来する中で、帰郷したある日、記憶の底に隠れていた母への思いもかけない気持ちがあふれ出し…。

作品情報

「ぼくが生きてる、ふたつの世界」
2024年全国ロードショー

監督:呉美保
主演:吉沢亮
脚本:港岳彦
原作:五十嵐大「ろうの両親から生まれたぼくが聴こえる世界と聴こえない世界を行き来して考えた30ののこと」(幻冬舎刊)
企画・プロデュース:山国秀幸
手話監修協力:全日本ろうあ連盟
製作:「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会
配給:ギャガ

公式HP:https://gaga.ne.jp/FutatsunoSekai/
公式 X:@FutatsunoSekai_

©五十嵐大/幻冬舎 ©2024「ぼくが生きてる、ふたつの世界」製作委員会