

今年の日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた時代劇コメディー「侍タイムスリッパー」が、7月18日(金)に『金曜ロードショー』(日本テレビ系 午後9時~11時29分)で地上波初放送される。これに先立ち、安田淳一監督、主演の山口馬木也、ヒロイン役の沙倉ゆうののコメントが到着した。
「侍タイムスリッパー」は、超低予算の制作費と、わずかなスタッフで撮影に挑み、公開当初はたった1館のみで上映されたという自主映画。ところが、観客からの評判が評判を呼び、上映する映画館が増え続け、全国380館の映画館で上映。「侍タイ(さむたい)」の愛称で社会現象を生み出した。今回は、安田監督自らが編集した「金曜ロードショー特別版」で放送する。
安田淳一監督 コメント


こんにちは。監督の安田淳一です。まさかこんなに早く金曜ロードショーで、しかも35分拡大枠で皆さんに見ていただけるとは本当に幸せです。
今回、地上波初放送としてご覧いただくのは、僕自身が劇場版から一部をカットし、細部を編集し直した金曜ロードショー特別版。
初めての方も既にご覧になったことがある方もぜひ特別版「侍タイムスリッパー」をお楽しみいただけたらと思います。楽しいですよ ! ^ ^
この作品はタイムスリップを題材にしていますが、劇場では笑い声と拍手でまるで昭和の映画館にタイムスリップしているようだと話題になりました。テレビでご覧いただいても遠慮なく笑い泣いてください。きっと昭和のお茶の間でテレビを見ているようなタイムスリップ体験ができるかと思います^ ^
見どころはたくさんありますが、特に主役の山口馬木也さんのまるで本物のような侍っぷりにご注目。ライバルの冨家ノリマサさん、ヒロインの沙倉ゆうのさんをはじめ俳優さんたちの存在感あふれるお芝居をご堪能ください^ ^
自主映画で時代劇と言う大変な題材に挑戦したため撮影は本当に苦労の連続でした。東映京都撮影所の2、3名のプロを除いては僕と音声さん以外全員素人と言ってもよい10人ほどのスタッフで作った映画です。そう言った状態でも安っぽい映像にならないよう全部のカットを神経を張り巡らせて撮影しました。ぜひその目でお確かめください☆
高坂新左衛門役:山口馬木也 コメント


幼い頃から慣れ親しんだ、金曜ロードショーに「侍タイムスリッパー」が放送されること、本当にうれしく思います。大人から子供まで、そしてお茶の間でも楽しんでいただける映画になっていると思います。皆様に気に入っていただけると幸いです。
この映画は安田淳一監督が私財を投げ打ち作られたインディーズ映画です。映画の中の全てのシーンは自分にとってかけがえのないものとなりました。見てほしいシーンは全てです(笑)。
今となっては全てが良い思い出ですが、記録さんがいなかったので、リテイクが多かったことと、もし完成しなかったらという心の不安は大きかったように思います。
山本優子役:沙倉ゆうの コメント


こんなに早く金曜ロードショーで放送してもらえるなんて、夢のようで驚いています。たくさんの人に届いて楽しんでもらえるとうれしいです。
特に見てほしいのは、喫茶店のシーンです。そこで主人公が語る想いは、あらゆる分野の”ものづくり”にたずさわる人の胸に響く言葉だと思います。
私も撮影中にグッときました!
撮影中大変だったことは、俳優として助監督役を演じながら、実際のスタッフとして助監督の仕事を兼任していたことです。想像以上に大変でした…。
「侍タイムスリッパー」ストーリー
時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知りがくぜんとなる。一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩く。
番組情報
『金曜ロードショー』
「侍タイムスリッパー」』(2024)
2025年7月18日(金)午後9時~11時29分 ※放送枠35分拡大
地上波初放送
監督・脚本・撮影・照明・編集ほか:安田淳一
殺陣:清家一斗(東映剣会)
床山:川田政史(東和美粧)
時代劇衣装:古賀博隆、片山郁江(東映京都撮影所衣装部)
照明:土居欣也、はのひろし
<出演>
高坂新左衛門:山口馬木也、風見恭一郎:冨家ノリマサ、山本優子:沙倉ゆうの
殺陣師・関本:峰蘭太郎、住職の妻節子:紅萬子、西経寺住職:福田善晴
撮影所所長・井上:井上肇、錦京太郎:田村ツトム、斬られ役俳優・安藤:安藤彰則
山形彦九郎:庄野﨑謙
<ストーリー>
時は幕末、京の夜。
会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。
名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。
やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩く。
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