信念をパフォーマンスに乗せて届ける『ヘブンズコード・ブレイカーズ』ライブレポ&インタビュー

音楽
2023年02月24日

スクウェア・エニックスがプロデュースするキャラクター・パフォーマンス・プロジェクト『ヘブンズコード・ブレイカーズ』のライブイベント「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」が、2023年2月11日に下北沢シャングリラにて行われた。本稿では2部のライブレポートと、終演後に各ユニットの代表に行ったインタビューの内容をお届けする。

『ヘブンズコード・ブレイカーズ』の舞台は、「ヘブンズコード」という法の下で自由を奪われた世界。管理社会の中でエンターテインメントをコントロールしようとする政府に抗い、“自由の奪還”をかけて立ち上がる者たちによる革命の物語だ。作中でキャラクターたちは音楽の力で政府に抗い、自由を取り戻すために活動をしている。

本作の物語は、インターネットラジオ番組『羽多野渉と野島健児のヘブブレ解放区』(文化放送アニラジ専門ストリーミング配信チャンネル「超!A&G+」にて毎週日曜24時から配信)でオーディオドラマが展開中。音楽活動の面では、演じるキャスト陣によるライブが定期的に開催されている。

JUDGEMENT

2月11日に開催されたイベントでは、各ユニットによるライブと朗読劇が展開された。ライブのトップバッター・JUDGEMENTは、音楽による「正義の執行」で不条理に立ち向かう裏世界のヒーローユニットで、メンバーは八朔 蛍(CV:世良大雅)、明日見大晴(CV:近藤良祐)、榊 将冴(CV:辻 憲斗)の3人。自分たちの信念を声とダンスパフォーマンスに乗せて、ロック調のユニット曲「Open the New Gate」をオーディエンスに届けた。

毀滅羅

続く毀滅羅(キメラ)は、刺激的な曲とパフォーマンスで若年の信捧者が多い過激派ジャンク集団をまとめるリーダーユニット。メンバーは薊 一稀(CV:山岸興平)、弘原海己羅(CV:東間颯太)、宵住可夢偉(CV:栗島 健)の3人だ。彼らが今回歌唱した「R.O.A.R.」は、楽曲もダンスも、過激派ジャンク集団をまとめるユニットらしく“ワイルド”。ラップも交えたパフォーマンスで魅せた。

ACE of Swords

最後に登場したACE of Swordsは、国の経済と大衆統制のために歌うことを義務づけられた表世界の人気絶頂カリスマユニットで、メンバーは瑞樹レイ(CV:大友雅斗)、杠葉琳音(CV:澤田 遊)、有栖川流架(CV:沖 竜太)、宮凰 鴇(CV:ましろりょう)。歌い方・表情・ダンスそれぞれに個性がある一方で、フォーメーションダンスが見事に揃っているのが彼らの魅力。ユニット曲「Puzzle」をカリスマらしく堂々と歌い上げた。

各ユニット曲の披露が終わると、メンバー全員による朗読劇やSNSで募集した質問に答えるコーナーを実施。質問コーナーでは、先ほどライブで魅せていたシリアスな姿とは異なり、好きなラーメン屋の話題で盛り上がったり、メンバーのモノマネをしたりと、和気あいあいとしたなかでトークを展開した。

ACE of Swords

後半はカバー曲のライブコーナーへ。2部では、ACE of SwordsがM!LKの「約束」をフォーメーションダンスを交えながら披露。そして毀滅羅が小沢健二 featuring スチャダラパーの「今夜はブギー・バック」を熱唱した。なお、1部ではJUDGEMENTがJO1の「飛べるから」をカバーしている。

カバーコーナーが終わると、2月13日からACE of Swordsと毀滅羅の楽曲が配信リリースされること、2月26日(日)に代官山SPACE ODDにてライブイベント「ヘブンズコード・ブレイカーズ JUNK GIG」が開催されることなど、プロジェクトの今後について発表。

告知が終わると、イベントも終了の時間となり、最後は『ヘブンズコード・ブレイカーズ』の主題歌「Break the Chains」を披露した。その後、アンコールに応えてメンバー全員がTシャツに着替えて登場。ACE of Swordsの「Puzzle」を全員でパフォーマンスして、イベントを締めくくった。

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