aikoインタビュー「サビのフレーズを一番重く受け止めているのが私自身」37thシングル「予告」リリース

特集・インタビュー
2017年12月01日

aiko

◆10月29日に開催された「岡村隆史のオールナイトニッポン歌謡祭 in 横浜アリーナ2017」へ出演されましたね。いかがでしたか?

ずっと出たかったのでほんまに嬉しかったです。会場に来ていたみなさんと同様に私も岡村さんのラジオのヘビーリスナーではあるけど、イベントではもしかしたらアウェーなのかもしれないと思って緊張していたんですよ。でも実際は普段、aikoの曲を聴いてない人ともたくさん繋がることができた気がして。ものすごく楽しかったですね。

◆アウェーどころかaikoさんのパフォーマンスにみんなが大興奮でしたから。

岡村さんもラジオで褒めてくださってたんで嬉しかったです(笑)。19年やってきてるけど、こうやって初めての人と出会えるチャンスってまだまだあるんやなってすごく思えて。そういう感覚が味わえたことも嬉しかったですね。また出たいです!

◆新曲「予告」は聴き手を一発でハッピーにしてくれる最強の楽曲になりましたね。

私は基本的に家に引きこもっているのが好きで、精神的に堕落しすぎる瞬間もあったりするんですよ(笑)。人とコミュニケーションをとる唯一の場所がライブっていうくらい。なので、そんな自分を奮い立たせるために書いたのがこの曲やったんですよね。自分自身が底抜けに元気になりたいなって。それに加えて、聴いてくれた人も元気になってくれたらいいなっていう願いもありましたね。

◆自分の進むべき道は自分だけが知っているというメッセージが込められたサビはグッと胸に突き刺さりました。

そのサビのフレーズを一番重く受け止めているのが私自身なんですよ。知らず知らずのうちに周りに頼ってしまうところも多いんです。いつしか自分の人生に関しても誰かが道を作ってくれるかもしれないとどこかで思うようになってるのかなって。

◆でもそのままではダメだと。

そう。自分のことは自分で決めて、その上で楽しく生きていきたいなってすごく思うようになったんです。そう思えるようになったらちょっと気持ちが楽になったんですよ。自分がいいと思ったらそれでいいんだなって、ちょっとふっきれたというか。この曲はそういう自分の中の小さな変化もあって生まれたのかもしれないですね。

◆サウンドも、その上で弾けるaikoさんの歌声も本当に楽しそうですよね。

レコーディングのときはミュージシャンの方々も楽しそうに演奏してくださいましたし、私も思いっきり楽しく歌えました。なのでみなさんにも楽しく聴いていただけたらなって思います。

◆まもなく今年も終わります。2017年の頭に立てた「脱スマホ依存」の目標は達成できましたか?

全然ダメでした(笑)。昨日はスマホいじりすぎて左手がめっちゃツッたし、バンカーリングに通した指が変形してましたからね。 “脱”するどころか、スマホの闇にさらに落ちていってるっていう。いやでもほんまにヤバイなと思うので、最近は脳トレしてるんですよ。暗算と一筆書きのパズル。

◆その脳トレもスマホでやってるという(笑)。

そうなの(笑)。もうやめられないんでしょうね。

◆来年はデビュー20周年です。何か思うところはありますか?

私の場合、周年とか記念日とかを意識すると舞い上がって何も手につかなくなってしまうんですよ。大きな目標を立てると立ち止まってしまうクセもあるし。だから来年も平常心を保っていきたいなって思います。活動できること自体、本当にありがたいことだと思うので、それをあらためて噛みしめる1年になったらいいですね。

 

■リリース情報

aikoaiko 37th Single「予告」
11月29日(水)発売

1,200円+税
※初回限定仕様盤:カラートレイ&8Pブックレット

M1.予告
M2.間違い探し
M3.月が溶ける
M4.予告(instrumental)

作詞作曲:AIKO

aiko official website:http://aiko.com
 
●text/もりひでゆき