ゴニル(超新星)インタビュー「早く“ソンジェの後ろのゴニル”に戻りたい(笑)」

特集・インタビュー
2018年04月04日

2016年春、年下メンバー4人が相次いで入隊した超新星。今年、639日間に及ぶ軍隊生活を無事に終えてグループに復帰したゴニルさんに単独取材を敢行。TV LIFE本誌未公開トーク&秘蔵ショットをお届けします!


たくさんの方が待っててくれたことに感謝の気持ちでいっぱい

ゴニル(超新星)◆除隊後、約2年ぶりに来日した時はどんなお気持ちでしたか?

マネージャーさんと2人で来たんですが、いつもなら飛行機の中で隣にメンバーが座ってるのにその時は誰もいないから不思議な感じがしました。そして、久しぶりに日本の景色を見た瞬間、「ここでずっと僕は仕事をしてきたんだな」って感慨深い気持ちになって。羽田空港も結構変わってたし、見慣れた風景さえもすごく新鮮で。2年ぶりに東京タワーも見て、あらためて日本に戻ってきたなと感じました。

◆2月には都内で「除隊記念ファンミーティング‐Gream‐」を開催し、ファンの皆さんと再会を果たされましたね。

本当に夢のような時間でした。たくさんの方が僕のことを待っててくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。でも、1人きりのイベントってこれが初めてだったからちょっと恥ずかしくて(笑)。会場中のみんなが自分を見てると思うと、どこを見て話せばいいのか分からなくなっちゃったり…。いつもライブの時って、ファンとスタッフとアーティストが1つになったと感じる瞬間があるんです。超新星のライブで言うと、最後のアンコールの直前ぐらいにそういう瞬間が来る。今回のファンミでは、「Everyday」を歌っている時に2年ぶりにそういう気持ちになりました。

◆感極まって泣きそうになったりは…?

入隊してから自分で変わったな、成長したなと思うのはそこなんです。これまでは悲しかったり感動しすぎると泣きそうになってたのに、今は笑っちゃう。赤ちゃんは泣くけど、お母さんは笑うじゃないですか。そういう感じ?(笑) 精神的に強くなった証拠かもしれないです。でも、6人に戻って初めてのライブはちょっとやばいかも(笑)。

◆終始笑顔のファンミーティングになったんですね。

それがよかったと思います。ファンの皆さんを笑顔にさせたいと思っていたから。ユナクとソンジェが仕事で会場に来られないって告知されていたので、それってファンの方からすると寂しいじゃないですか。ユナクはこっそり昼公演を見に来てくれたんですけど、“お兄ちゃん2人も一緒に出演してくれたらうれしいのに!”って思いますよね。だからこそハッピーな雰囲気を作りたかったんです。僕1人でもみんなを元気にするよ、大丈夫だよって。

ゴニル(超新星)◆イベントの最後には、ハイタッチ会も行われました。

ファンの皆さんとお互いに「お久しぶりです~!」って言い合えたのがうれしかったです。「ゴニル、髪伸ばして!」って言う人が多かったかな(笑)。あと、僕が配属されていた白骨部隊ではあいさつする時に「ペッコル(白骨)!」って言うんですけど、ハイタッチの時に「ペッコル!」って言いながら敬礼する人が何人かいて、“うわぁ~!”ってびっくりしました(笑)。さすがMILKY WAY(超新星ファン)はセンスがあるな~って。僕も除隊して2週間ぶりに敬礼しました(笑)。

◆ゴニルさんにとって初のソロイベントということで、普段と違いはありましたか?

会場で感じたのは、僕のファンは落ち着いてる方が多いんだなということ。僕はテンションが高いし子供みたいですけど、ファンの方はそんな僕をほほ笑ましく見つめて、僕の話を優しく頷きながら聞いてくれる。皆さんが落ち着いてる性格だからこそ、子供みたいな僕のことを好きでいてくれるのかなぁって思いました。

◆ちなみに、自分以外のメンバーのファンの方にはどんな印象をお持ちですか?

ユナクのファンは、すごく責任感の強い方が多いイメージがあります。ユナクが入隊して5人で活動していた時も、ライブやイベントにたくさん来てくれたんです。ユナクはリーダーだから、その責任をファンの方も一緒に感じてたのかなって。「私のユナクが入隊してる。でも弟5人が頑張ってる。だから私もユナクのファンとして5人のライブに行ってあげなきゃ!」っていう責任感があったのかもしれない。すてきな関係ですよね! ソンジェのファンは、もっとカジュアルな感じで応援してくれてると思います。ソンジェの歌が好きで、ソンジェを入り口に超新星の音楽を好きになってくれた人が多いんじゃないかな。グァンスのファンは、グァンスと同じようにすごく個性の強い人が多いから、「あの人はグァンスのファンだろうな」っていうのが見れば分かります(笑)。あと、これはメンバーの間で有名なんですけど、ソンモ君のファンはソンモ君だけが好きで、ソンモ君のことしか見てない!(笑) でも、ソンモも何かに集中するとそこしか見えなくなるタイプだから、ソンモとソンモのファンは似てるな~と感じます。ジヒョクのファンもジヒョクと似ていて、男女問わず優しい雰囲気の人が多いですね。アーティストとファンって、だんだん似てくるのかも(笑)。


早く“ソンジェの後ろのゴニル”に戻りたい(笑)

ゴニル(超新星)◆あらためて、ゴニルさんが2年間過ごした「白骨部隊」について聞かせてください。

白骨部隊は、38度線に程近い場所に位置する最前線の部隊です。目の前に北朝鮮があるので、まず緊張感や空気が違う。民間人が住めない場所だから、住んでいるのは軍人だけ。一応、最前線と言われる部隊ですから、基本的に選ばれた人たちが集まってるんです。そうじゃないといろんな厳しい訓練に耐えられないし、事故が起こる危険もある。だけど、軍人たちは基本的にポジティブな人ばかりなので、みんないつも笑顔でいたし、中の生活はすごく楽しかったです。ただ、スケジュールが本当にきつくて…。僕は白骨部隊の中で軍楽隊に所属していて、演奏会で楽器を弾くこともありました。でも普段は一般軍人なので、アメリカ軍人との訓練や38度線の警備など大変なことが多くて体力的にも精神的にも強くなれたと思います。他の部隊のことは分からないけど、もう一度軍隊に入るとしてもまた白骨部隊を選びますね。男なら一度は経験したほうがいいと思えることをたくさん経験できたので。それに、自分の手で自分の国を守ってるんだと思うと、つらいことをつらいと感じないほど頑張れました。

◆そういった生活の中で、自分の時間はどのぐらい持てたのでしょうか?

1日のうち1時間半ぐらい自由時間があったので、僕の場合は30分ぐらい日記を書いて、残り時間は本を読んだり電話をしたり。あとはファンの方から頂いた手紙もたくさん読みました。軍隊の中にポストオフィスがあるんですけど、そこから「ゴニル、手紙が届いてるから持っていってね」って電話が掛かってくるので受け取りに行って。ファンの方からの手紙は、2年間で結構な量になりました。

◆この2年間のユナクさんとソンジェさんの活動はどの程度把握されていますか?

お兄ちゃんたち(ユナク&ソンジェ)に「最近どう?」って聞いても、2人ともあんまり教えてくれなかったんですよ~。アルバムを出した時も、「どんな感じのアルバムなの?」「まあまあいい感じだよ」「どんな曲?」「まぁ~いい曲だよ!」っていう感じで具体的に話してくれなくて! 多分、弟たち4人から電話が来るたびに同じことを聞かれて、4回話さなきゃいけないことが面倒くさかったんじゃないですか(笑)。ユナクは「ゴニルのラップをライブで歌ってみたけど難しいね!」とか、そういう話はしてくれました(笑)。

◆間もなく完全体の超新星となりますが、今後楽しみにしていることは?

アルバムやシングルを出したいし、全国ツアーもまわりたいです。最後に除隊するソンモも4月末には戻ってくるので、できる限り早い時期にライブをしたくて。ソンジェ君と最後にステージに立ったのなんて、もう4年も前なんですよね。早く“ソンジェの後ろのゴニル”に戻りたいです(笑)。

◆4年ぶりに6人がそろうライブで、“この曲を歌いたい!”と思っている曲はありますか?

「またキミと…」かな。あとは「おかえり。」とか…。

◆自ら“おかえり”なんですね(笑)。

そう(笑)。6人の超新星に戻って、自分たちで「おかえり~」って(笑)。それと「Shining☆Star」は絶対歌いたいです。僕は初期のころにリリースした曲に今も深い愛情があって。日本デビュー曲の「キミだけをずっと」や「Get Wild」「まごころ」とか、その当時の曲を6人であらためて歌うのが楽しみです。

 

■PROFILE

ゴニル(超新星)●ゴニル…11月5日生まれ。B型。超新星のラップ担当。主演作に連続ドラマ『恋するメゾン。~Rainbow Rose~』、ミュージカル「RUN TO YOU~Street Life~」など。絵の才能にも長け、2014年秋には都内で個展を開催。3日間で約3000人を動員した。また、友人と共に立ち上げたファッションブランド「FREIKNOCK」が韓国で人気を集め、今年3月には「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」のオープニングを飾るなど活動の場を広げている。

超新星オフィシャルサイト:http://www.choshinsei.com/
 
●photo/干川 修
hair&make/Kanno Ayaka(ENISHI)
styling/Kim Ryunghwa 衣装協力/BOTTEGA VENETA