廣瀬智紀インタビュー「見に来てくれた方を癒やしてあげたい」

特集・インタビュー
2018年08月22日

『マジムリ学園』で“最恐”の敵を演じる廣瀬智紀さん。ドラマのほか、舞台「カレフォン」など出演作が続きます。それぞれの作品の見どころや舞台と映像で演じることへの違い、またプライベートな話まで伺いました。


見に来てくださった方を癒やしてあげたい

◆『マジムリ学園』で廣瀬さんが演じるのはどんな役柄ですか?

廣瀬智紀インタビュー 小栗有以さん演じるリリィの前に“史上最強の男”たちが立ちはだかるんですが、その中の一人・狂犬ジャックを演じています。「狂気」という言葉が似合う“最恐”の男で、ビジュアルからも触っただけでけがをしそうな狂気を感じてもらえると思います。一度、危険すぎて生徒会を追い出された過去があるので、満を持しての登場といった感じですね。

◆アクションシーンが見どころの作品ですが、撮影を振り返っていかがですか?

 相手が女性とはいえ気を遣っている感じを出すわけにはいかないですし、小栗さんも全力で毎回挑んでくださっていたので、満足のいくシーンができました。どんなアクションでも小栗さんは「大丈夫です!」ってケロッとしていて、ちょっとやそっとじゃへこたれないんです。僕が10代のころはそんなんじゃなかったなって(笑)。

◆廣瀬さんが映像作品と舞台で、それぞれの良さを感じる部分は?

廣瀬智紀インタビュー アクションシーンでいえば、舞台は距離を取っているので相手に当てないこともありますが、映像では距離をあまりとらずにギリギリでやらないと実際に戦っているようには見えないので。でもあんまり力を入れすぎちゃうと相手の方とかみ合わなくなるので、うまく調整しながらの撮影は独特の緊張感があります。あと舞台では「ここでポーズを入れよう」とか「ここは刀をこうさばこう」とか、与えられたアクションの中に自分の色も入れやすい。映像では不自然な動きに見えないようにコンパクトにまとめる印象があります。

◆10月からは川栄李奈さんとW主演の「カレフォン」が上演。“泣き恋”というワードが気になりますが、どういった作品でしょうか?

 鈴木おさむさんが作・手掛けている「ザ・王道少女マンガ」と言ったファンタジー作品です。川栄さん演じる茜という女性がうまくいかない毎日を過ごしている時に亡くなった元彼から電話がかかってくるんですが、僕はその元彼を演じます。働く女性が感情移入しやすい作品になっているんじゃないかなと思います。

◆鈴木さんとは親交が深いと伺いました。

廣瀬智紀インタビュー おさむさんは7年ぐらい前に『私のホストちゃん』という深夜ドラマとそこから生まれた舞台に出させていただいてからお世話になっています。女性をどうやって癒やしたり、楽しませるのかという部分が『私のホストちゃん』から今回の「カレフォン」にも通じてるなと感じていて。『私のホストちゃん』の経験もあっておさむさんが声をかけてくれたのかなと思うと、こんな光栄なことはないと思うので全力で頑張ります!

◆多くのファンの方がきっと期待されてると思うのですが“胸キュン”シーンも…?

 おさむさんの頭の中にはきっとあると思います。たくさん出てくるだろうなって思ってます。ただ、わざとらしくなく自然にやれるかな…。やっぱりうそっぽくならないようにしたいですし、作品を見に来てくれた人たちに伝わるように気持ちをこめて大事に演じていきたいです。僕を応援してくださっているファンの方も、気になって見に来てくださった方も癒やしてあげたいです。

 

■PROFILE

●ひろせ・ともき…1987年2月14日うまれ。埼玉県出身。A型。主演舞台「ファンタジーオーケストラミュージカル『スサノオと美琴~古事記~』」8月29日(水)に上演。

 

■作品情報

『マジムリ学園』
日本テレビ
毎週(水)深0・59~1・29

舞台「カレフォン」
作・演出:鈴木おさむ
音楽:大塚愛
出演:廣瀬智紀、川栄李奈、戸塚純貴、柳美稀、山崎樹範

東京公演 10月4日(木)~10月21日(日)オルタナティブシアター
ほか、大阪、広島、川越、仙台、七飯町、札幌にて上演
 
●photo/金井尭子 text/渋谷なつき