石原さとみ×福士蒼汰×志尊淳インタビュー!『Heaven?~ご苦楽レストラン~』

特集・インタビュー
2019年07月05日

石原さとみさんが、フレンチレストランの風変わりなオーナーを演じる新ドラマ『Heaven?~ご苦楽レストラン~』が7月9日(火)スタート。石原さん演じる仮名子に振り回される従業員役の福士蒼汰さん&志尊淳さんも交え、ドラマの見どころから、撮影の裏話までお聞きしました。

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』

◆撮影現場の雰囲気はいかがですか?

石原:みんなで、ずっと笑ってるよね。

志尊:そうですね。常に楽しい現場なので。

福士:キャストの皆さんが集まると、学校のクラスみたいな雰囲気だなと思うんです。イジる人、イジられる人がいて。そこにたまに入ってきて突っ込む人がいたり、みんなの様子を俯瞰で見ている人がいたり。年齢はバラバラですが、関係性のバランスがとれている気がするんです。

石原:あぁ、たしかに。

福士:その中で、仮名子を演じる石原さんは学校のマドンナ的存在というか。

石原:えっ!? マドンナ扱い、1ミリもしてもらってないよ(笑)。どういうこと?

福士:マドンナというか、男女関係なくクラスのみんなと仲良くできる人…みたいな。

石原:それって、マドンナじゃないよね?(笑)

福士:いやいや、マドンナなんです。小学生の時って、活発で、男子とも仲良くなれるような女子がモテるんですよ。あと、足が速い子も。

志尊:足が速くて、ちょっとボーイッシュな子ね。

福士:そうそう! そういう活発なクラスメイトの女の子っていうイメージが石原さんにはあって。

石原:レストランのシーンには、オーナー役の私とシェフドラン(上級ウェイター)役の福士君、コミドラン(ウェイターアシスタント)志尊君、シェフ役の段田(安則)さん、ソムリエ役の岸部(一徳)さん、店長役の勝村(政信)さんの6人がいるんですけど、待ち時間とかは、先輩後輩関係なく、常にみんなでイジり合ってますね(笑)。特に志尊君は勝村さんからめちゃくちゃイジられていて。でもその倍ぐらい勝村さんもみんなからイジり返されたりとか。段田さんもすごくイジられるけど、やり返したりもしてますし。あと、勝村さんと福士君がいつも同い年の友達みたいなイジり合いをしてます。

志尊:ホントそうですよね。しかも、勝村さんのほうがちょっと劣勢になってるという(笑)。

石原:そうそう(笑)。で、私はそんな皆さんのやりとりを見てキャッキャしたりとか。あと、あだ名をつけたりしてますね。ちなみに福士君には…“福君”って。

福士:僕、“福君”です。

石原:志尊君のあだ名は、めちゃくちゃ変わるんですよ。シーンごとに変わるんです。

志尊:だから、異名がたくさんあります。

石原:10個ぐらいあるよね?

志尊:はい、10個ぐらいありますね。

石原:それぐらいコロコロ変わるので、正直志尊君のあだ名は全部覚えていなくて(笑)。

志尊:この6人が集まると、家族みたいな雰囲気になるんですよね。僕からしたら、勝村さんも段田さんも岸部さんもかなりの大先輩で。普通だったら口もきいてもらえないような存在の方なのに、そういうノリでやったイジりとかも寛大に笑ってくださったりして。それが可能な関係性って何だろうと考えた時、家族みたいな感じなのかなって。お父さんとお母さんは、段田さんと岸部さんですね。

石原:どっちがお母さん?

志尊:岸部さんがお母さんで、段田さんがお父さん。

福士:そうだね。

志尊:で、長男が勝村さん、長女が石原さん、次男が福士君。そして僕は三男…いや、ペットの犬かもしれない(笑)。

石原:うん、分かる(笑)。志尊君って、イジられキャラというか(笑)、いつもみんなの真ん中にいて愛される人だなって思うから。

『Heaven?~ご苦楽レストラン~』

◆自分が心ゆくままにお酒と食事を楽しみたいという欲求を叶えるためにフレンチレストランを開いた風変わりなオーナー・仮名子(石原)、真面目で笑顔が苦手なシェフドラン(上級ウェイター)・伊賀(福士)、天然キャラのコミドラン(ウェイターアシスタント)・川合(志尊)を演じていらっしゃいますが、役作りで準備されたことは?

石原:私は食べるシーンが多いので、食事のマナーをすごく細かいところまでいろいろ教えていただきました。ナイフの使い方ひとつとっても、デザートの切り方はこうとか、タルトはこのナイフを使って切るとか。他にもナプキンの使い方、シルバーやグラスなどの持ち方、スープの飲み方とか。

志尊:そういうことを全部意識しながらお芝居をされているんですね。

石原:意識してやってますね。あと、人がふいて作ったグラスと機械が作ったグラスの違いとか。フランスとイギリスと日本のマナーの違いとかも。そこまで学ぶことができて、すっごく面白かったです。

福士:自分はシェフドランの役なので、サービスの所作を教えていただきました。個人的にはソムリエナイフでワインの栓を抜く方法を学べたのが良かったなと。家でワインを開ける時とかにも役立つので。

石原:志尊君は、何か勉強した?

志尊:一応、福士君と一緒にサービスの所作を勉強しました。

福士:一緒にやったよね。

志尊:でも僕が演じる川合は、物覚えが悪くてなかなか戦力にならないコミドラン役。なのでドラマの中では、ワインのコルクをキレイに抜くんじゃなくて、コルクを折ってしまって失敗するというお芝居をやらないといけないんですよね。

石原:となると、福士君とは真逆で、何が不正解かを学ばなきゃいけないのかぁ(笑)。

志尊:そうですね。川合はちゃんとした所作ができない…フレンチ界の異端児です!

福士:今、なんかカッコいい感じで言ったけど(笑)。

石原:全然カッコよくないから(笑)。でも川合君は楽天的というか。失敗したことはすぐ忘れちゃうから、学びや成長はあまりないんだけど、このレストランの中で一番空気を作ってくれている存在なんです。だから川合君のテンションによって、シーンの色合いが変わる感じがあるよね?

福士:そうですね。あと、みんなから愛されるところとか、川合君と志尊君自身がリンクするところもあるなって。志尊君のことは絶対に温かい目で見守ってしまうというか、みんなの志尊君に対する視線にはすごいあったかいフィルターがかかっていて。

石原:分かる!

志尊:なんか、照れますね(笑)。僕はシーンのカット尻とかにアドリブで何かやろうとしたりするんですけど、毎回皆さんから「(アドリブを)やるんでしょ? はい、どうぞ」って無言で言われているような空気を感じるんですよ。実は僕「ここのシーンにこのせりふを足したくて」とか、そういうことは1回も言ったことがなくて。何も言わず勝手にせりふを足しても「言うんでしょ? どうぞどうぞ」って皆さんが待ってくださるので、本当にありがたいです。

石原:私は無意識だったけど、そんなふうに感じてたんだね。そういえばこの間は志尊君が、岸部さん演じる山縣さんの口癖をマネするっていうアドリブをやっていて。テストの時にそのアドリブをやったら…。

志尊:肝心の本番で緊張しちゃってかんじゃいました(笑)。

福士:そうそうそう(笑)。

石原:自分で付け加えたアドリブなのに緊張してかむっていうね(笑)。

志尊:アドリブなんですけど、本番になっちゃうと、その台詞を言うっていうマインドになるので、そこはちょっと課題ですね。

福士:石原さんが演じるオーナーの仮名子はやりたい放題の人ですね(笑)。でもオーナーはやりたいことに1本筋が通っていて。それに対して突っ走ってくれるからこそ、従業員の僕らはオーナーをフォローしようという気持ちになる。そういう意味では、組織をすごくいい形で引っ張ってくれているなと。

志尊:あと、オーナーは佇まいが堂々としていて。一見周りの人には興味がなくて自分が楽しいこと、自分がしたいことを好き勝手にやっているように見えるんですけど、回を重ねるごとに僕ら従業員との距離感も縮まっていて。

石原:確かに。最初のころは川合君のボケをスルーしてたのに(笑)、だんだん川合君の言葉に突っ込むようになってきて、演じていても新鮮な感じがします。

志尊:伊賀(福士)君は寛大ですよね。オーナーに振り回されながらも周りにちゃんと気を遣ったりとか、心に余裕がある人だなって。

石原:伊賀君って、自己責任力が高くて全部自分のせいにするんです。でも、だからこそ成長できるというか。他人のせいにしたって解決できないんだから、自分が変わるしかないという考え方を持っているところが素敵だなと思います。

福士:実は自分自身も学生時代なんかは「自分が意見を変えてみんながよくなるんだったら…」という気持ちになったことがあって。だから、伊賀君の気持ちがすごくわかるんです。

◆そんな個性豊かなキャラクターたちが登場する予測不能なフレンチレストランコメディー、最後にこのドラマの見どころを教えてください。

福士:見どころはたくさんあるんですが、まずは毎回出てくるフランス料理がとにかくキレイです!

石原:ドラマの中で、私はその料理をずっと食べているんですが、どれも本当においしいんです。なのでこの作品を見て、フレンチを食べに行きたいなと思ってもらえたらうれしいですね。

志尊:あと、ストーリーとしても期待をはるかに超えるような展開が待っているので、楽しみにしていただきたいです。

石原:何も考えず肩の力を抜いて楽しめる作品だと思うので、ぜひ気軽に見ていただけたらうれしいです。

■PROFILE


石原さとみ
●いしはら・さとみ…1986年12月24日生まれ。東京都出身。A型。ドラマ『高嶺の花』『アンナチュラル』などに出演。主演舞台「アジアの女」が9月6日(金)より東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演。映画「決算!忠臣蔵」が11月22日(金)全国公開。

福士蒼汰
●ふくし・そうた…1993年5月30日生まれ。東京都出身。O型。映画「BLEACH」「旅猫リポート」、ドラマ『愛してたって、秘密はある。』などに出演。映画「ザ・ファブル」が公開中。「カイジ ファイナルゲーム」が2020年1月10日(金)全国公開。

志尊淳
●しそん・じゅん…1995年3月5日生まれ。東京都出身。A型。ドラマ『女子的生活』『半分、青い。』、映画「フォルトゥナの瞳」などに出演。ドラマ『潤一』(関西テレビ)が7月12日(金)スタート。映画「劇場版 おっさんずラブ~LOVE or DEAD~」が8月23日(金)、「HiGH&LOW THE WORST」が10月4日(金)全国公開。

■作品情報


『Heaven?~ご苦楽レストラン~』
7月9日スタート
TBS系 毎週(火)後10・00~10・57
●初回は、後10・00~11・07の拡大版

●photo/干川修 text/江藤利奈

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