柳美稀インタビュー「“幸せになれない”感じを見てほしい」『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』

特集・インタビュー
2019年08月29日

真実と正義を追求する法医学者・柚木貴志(大森南朋)らが不都合な事実を隠ぺいする権力社会に立ち向かうさまを描いた『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』(テレビ朝日系)。人気歌手の殺害事件で自首したスタイリスト・宮島清花役で出演中の柳美稀さんに、役柄への思いや撮影現場でのエピソードを伺いました。

柳美稀インタビュー

◆今作への出演が決まり、脚本を読んだ感想は?

サスペンスドラマへの出演も初めてですし、ヤンキーやギャルではない役も初めてで(笑)。出演が決まった時は「本当に私が出るんですか?」と驚きました。台本を読んだ印象は、専門用語や難しい言葉がたくさん並んでいて、これは大変だ! と。ただ私は考えすぎると、逆に何にもできなくなるタイプなので、自分で大体のイメージを作って、現場で監督と一緒に人物像を完成させていきました。

◆8月29日放送の第7話では、柳さん演じる清花の「本当は殺していない」という訴えから、柚木らは再び事件の真相を追い始めます。役柄についてはどのように捉えて演じていましたか?

清花のイメージは“幸が薄い”というか“幸せになれないタイプの女の子”。台本を読み進めていくと、何でこんなに救われないんだろうって、悲しく、沈んだ気持ちになってきます。なのでメイクを薄めにしたり、現場でも気が弱そうな感じでいましたね(笑)。せりふがないシーンも多かったんですが、戦隊ドラマ(『動物戦隊ジュウオウジャー』)に出演したおかげで、表情のお芝居で苦戦することはありませんでした。ただ撮影が順撮りではなかったので、笑ったり、かと思えば急に泣いたりと感情の変化が激しくて。そこは今まで経験したことがなかったので、成長できたんじゃないかなと思います

柳美稀インタビュー

◆現場の雰囲気はいかがですか?

同い年の飯豊まりえさんとは、今度舞台も一緒にやらせていただくのですが、『現場の雰囲気ってどう?』と聞いたら、『みんな仲良くて~』と返事が返ってきて。実際、難しいせりふが飛び交うシーンでも、大森(南朋)さんたちが仲良くお話をされていて、和みやすかったです。本当にいい現場だなって思います。

◆ドラマはクライマックスに向けて、さらに衝撃の展開が続きますね。

そうなんです。1話1話全部見逃せないです!本当に想像できないくらいのエンディングを迎えると思いますし、そんな最終話に向けての盛り上がりも必見です。私自身としては、清花の“幸せになれない”感じを見ていただければうれしいです(笑)。

◆ちなみに「役作りでメイクを薄めにした」というお話もありましたが、プライベートでこの秋取り入れたいメイクやファッションがあれば教えてください。

最近は茶色、赤茶などのカラーを使ったメイクにハマっています。チークなしでリップと目元だけ濃くして、もう“秋メイク”を始めてます!(笑)これから欲しいお洋服は、ベアトップのワンピース。そのままノースリーブで着れば夏っぽくて、長そでを合わせると秋でも着れて…というワンピースがなかなかないんです。そしてあまりないデザインかもしれないんですが、左右違うアシンメトリーのものを探していて。私はビビッとこないと服を買わないので、今は“迷子”ですね(笑)。

柳美稀インタビュー

■PROFILE

●やなぎ・みき…1997年8月24日生まれ。大阪府出身。B型。出演作に『動物戦隊ジュウオウジャー』『賭ケグルイ』など。出演舞台「タクフェス第7弾『流れ星』」が10月より上演される。

■番組情報

『サイン-法医学者 柚木貴志の事件-』
テレビ朝日系
毎週(木)後9・00~9・54
原作:「サイン」©SBS/脚本:キム・ウニ、チャン・ハンジュン
脚本:羽原大介、香坂隆史
演出:七髙剛、山本大輔、片山修

出演:大森南朋、松雪泰子、飯豊まりえ、高杉真宙、仲村トオルほか

●photo/中田智章 text/山下紗貴