『魔界探偵ゴーゴリ』森川智之インタビュー「魔界、探偵、美女、生け贄、もうなんか全部入ってる(笑)」 | TV LIFE web

『魔界探偵ゴーゴリ』森川智之インタビュー「魔界、探偵、美女、生け贄、もうなんか全部入ってる(笑)」

特集・インタビュー
2020年03月06日

ロシアの文豪ニコライ・ゴーゴリを主人公に、闇の力に覚醒したゴーゴリが難事件の解決に挑む姿を描いたSFダークファンタジー「魔界探偵ゴーゴリ」三部作【吹替版】が、CS映画専門チャンネル「ムービープラス」でテレビ初放送される。主役ゴーゴリの吹き替えを担当するのは、“声優界の帝王”こと森川智之さん。「本当に絶対見ないと損をする」と語る森川さんに、本作の見どころや自身の役どころについて伺いました。

『魔界探偵ゴーゴリ』森川智之インタビュー

◆最初に「魔界探偵ゴーゴリ」という“中二心”をくすぐるタイトルを見た時にどんな印象を持たれましたか?

ぶっちゃけ言うと、俺、呪文言うの苦手なんだよなあ…って(笑)。呪文って分かんないじゃないですか。原音を忠実にカタカナに起こしてやってくださいっていうのもあれば、日本語に変えてたりとか、あとは何かこうスクリプトでも判読不明みたいなのがあったりして、原音に寄せるみたいなのがあったりして。
これは難しいのがいっぱいあるのかなと思ったら、そこまでではなかったので。まあいっぱい戦うんだろうなとは思いました。

◆「魔界」というのがまたキャッチーですよね。

魔界と探偵と美女があって生け贄でしょ。もうなんか全部入ってる(笑)。

◆今回演じたゴーゴリという役どころのイメージを教えてください。

冒頭の登場シーンで、少し軟弱な弱々しい感じで登場するんですよね。もう顔色も悪くて、しょっちゅう倒れるという設定だったりして(笑)。そのへんのニュアンスと彼の雰囲気からして、こういうしゃべり方がいいのかなあなんて思ってしゃべりだしたら、監督からもそれで大丈夫ですって言われて。作家のゴーゴリが秘密警察の書記官みたいな形で捜査の手伝いをしているっていう設定なので、そのへんはすごい面白いなと思いながら、ちょっと文化系な感じの雰囲気を醸しつつ演じてみました。
彼の特殊能力はいろんなものが見えるんですよね。でも倒れないと見られない(笑)。かつてこんなに主役が倒れるドラマはないというか。『オール・ユー・ニード・イズ・キル』くらいですかね。あれは死んでばっかりですけど。これはいろんなエッセンスが入っていて、イタコさんではないですけど、倒れて異世界に飛んでいろんなビジュアルが見えるっていう特殊能力があって。それがしょっちゅう出てくるので、たぶん相当体力も奪われるので、どっちかというとあまりエネルギーに満ちているような主人公ではないっていう感じですよね。
3作で何回倒れたか数えてないんですけど(笑)クイズにしてもいいくらいで。何回倒れてますか?って面白いかもしれない(笑)

『魔界探偵ゴーゴリ』
『魔界探偵ゴーゴリ』©TNT-Broadcasting Network JSC

◆トム・クルーズなど頼りがいのある役柄と比べて、気弱なゴーゴリを演じるに当たってどんなところを意識されましたか?

自信なく、緊張しながらっていう感じですね。収録で僕自身が緊張するわけではないんですけど、緊張を作ってみたいな。初めてのものって緊張するじゃないですか。それを思い出して。ゴーゴリは多分常にそんな感じがついて回ってたりするので。わざと緊張を作るというか、そういう感じにはしています。今までやっている役は結構自信満々な役が多いので、そういう意味ではちょっと両極な感じですけどね。

◆そんなゴーゴリを思わず応援したくなる瞬間はありましたか?

恋の行方、ラブストーリー的なところを考えると応援したくなりますよね。成就させたいっていう。それには相当な壁がいくつもあってなかなか大変なんですが、応援のしがいがあったりとか。
彼がなぜ特殊能力を持ってるかというところとか、出生の秘密みたいなところも描かれているので、そのへんのところは不遇な彼を応援したくなるという感じですよね。
ほんとね、こんなに冒頭からネガティブな主人公っているのかなって。中二病満載な感じで(笑)。これは世の女性が観て一番好きになるっていうか、応援したくなるような感じだと思います。

◆森川さんはトム・クルーズなどシリーズで演じている俳優も多いですが、今回のアレクサンダー・ペトロフさんのように初めての俳優を演じるときにどんなところに注目されますか?

基本的に顔の骨格とか、彼の持っている発声の仕方とかという感じですね。全身を使って演技をする人もいるじゃないですか。ペトロフさんはそういう感じではなくて、本当に自然な感じで演じているので、普通にしゃべる感じでっていう。それだと今後ペトロフさんの作品で吹き替えってなったときに、それが基になるので、そんなにぶれないかなとは思うんです。

◆ロシア語の吹き替えと英語の吹き替えとで違いはありますか?

実はそんなに気にならないんですよ。言葉が分からないので(笑)。入ってこないんです。あと、いわゆるアジアの顔ではないので、ひとつ吹っ切って演じられるので、そんなに気にはならないですね。中国映画とか韓国映画だと骨格とか雰囲気があるので、注意しないとただ張り付けたようになってしまうんですけど。ハリウッドものとかと同じような感じですね。

◆この作品を見て、ロシア映画へのイメージに変化はありましたか?

僕もこの世界に入って34年くらいにになるんですけど、ずっと吹き替えをやってきた中で、アメリカ主導のハリウッドスターたちの映画を吹き替えるみたいな形で、もちろんアジアでいえばジャッキーがいて香港映画を牽引して、中国とかがガーッときて、次は韓流、ヨン様とかが出てきて。もちろん北欧とかイギリスもそうですけど、そういう流れがある中で、僕の中でロシアって来てないなっていうようなのがずっとあって。そんな中でこういう機会を頂いた時に、ロシア語に当てるのはどうなんだろう、難しいのかなぁとか思いつつ、パッと映像を見た時に、独特の世界とビジュアルと映像のその美しさにびっくりしました。すごい硬い感じのストレートにきっちり作っていくようなものをイメージしてたんですけど、例えばダークファンタジーにしてもいろんな国で作ってたりする中で、ロシア独特の色合いとか、向こうの女優さんの美しさみたいなものに何か新しいものをどんどん見せられた感じがして、いろいろ知りたいなって思いました。

◆ちなみに、好きな映画のベスト3を挙げるとしたら?

「魔界探偵ゴーゴリ」1、2、3です(爆笑)。あードキッとした(笑)。ずっとゴーゴリを演じていたいなと思いました。

◆ここを見てほしいというポイントはありますか?

ある殺人事件を捜査していく中で、黒騎士っていうのが浮上してきて、その黒騎士を追いかけるんですけど、それ以外のところでも小さなエピソードが入ってたりして、そこは面白いかなと。
あと、女性が登場してくるので、リザと粉屋の娘とどっちがいいかなみたいな(笑)。粉屋の娘がグイグイきて、ゴーゴリはリザにちょっと惹かれていくっていう関係があるんですけど、リザは伯爵夫人なので、そこは壁があったりとか。
それと、一緒に組んでいるグローとの掛け合いの楽しさ、プラス一緒に捜査をする仲間たちですね。グローとゴーゴリはサンクトペテルブルクからやって来て、どっちというと都会の人間なので、捜査する村にやってきた時にどうしても周りからは距離を置かれていて。そこでちょっとずつ距離が縮まっていくっていうのは見ていて面白いかなって思います。最初は誰も相手にしてくれないんですけど、だんだん協力者が増えてきて。RPGゲームみたいですけど(笑)。どんどん仲間が増えていくんですよね。それは面白いですよね。

◆特に印象に残ったのはどんなシーンですか?

いきなり黒騎士が出てくるんですよ。犯人が分かるみたいなね(笑)。「刑事コロンボ」みたいな感じなんですよね。最初から犯人が分かってそれを追いかける、みたいな感じなんですけど。
でも不気味なんですよね。現実味がない感じなので。なんのためにとか、どういうことなんだろうって、それをゴーゴリと一緒に考えながら物語が進んでいくので、見ている人と同じスピード感で置いてけぼりにはしないので、そのへんはこの作品の魅力なのかなって思いますね。
1話を冒頭から見ていただければ、たぶん最後まで見ていただける作品だと思います。

◆この作品をどんな方におすすめしますか?

このタイトルを耳にしたときに、どこかしら引っかかるワードがあったとしたら楽しめると思います。プラス、いままでいろんな海外の作品を紹介していく中で、新たなロシアという大きなマーケットの中でロシアの皆さんが一番見てくれたという作品で。三部作とも全部1位ですから。多分ロシアの人と会ってゴーゴリが好きだっていったら盛り上がると思うんですよね(笑)。そういう意味では、大きな国のトップのドラマが吹き替え版でやってきたので、これはもう本当に絶対見ないと損をするなと思うので、そこをぜひ楽しみにしてもらえるとうれしいです。

■PROFILE

森川智之●もりかわ・としゆき…1月26日生まれ。神奈川県出身。トム・クルーズ、ユアン・マクレガー、キアヌ・リーヴスなど、ハリウッド俳優の吹き替えを数多く手掛ける。アニメ出演作は「NARUTO -ナルト- 疾風伝」(波風ミナト(4代目)、君麻呂)、「ONE PIECE」(はっちゃん、エネル)、「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」(吉良吉影)など多数。

■作品情報

『魔界探偵ゴーゴリ』
『魔界探偵ゴーゴリ』©TNT-Broadcasting Network JSC

CS映画専門チャンネル・ムービープラス
「魔界探偵ゴーゴリ」三部作【吹替版】テレビ初放送

番組ページ:https://www.movieplus.jp/special/gogol/
ムービープラス公式サイト:http://www.movieplus.jp/

「魔界探偵ゴーゴリ 暗黒の騎士と生け贄の美女たち」
【吹替】
3月8日(日)21:00~、3月14日(土)深1:00~
【字幕】
3月11日(水)深1:30~

ある村で起きた若い美女だけを狙う連続猟奇殺人事件。容疑者として浮かび上がった“黒騎士”。異世界とつながる闇の力が覚醒したゴーゴリが連続殺人鬼の正体を暴く。

監督:イゴール・バラノフ

<キャスト>
アレクサンダー・ペトロフ(ゴーゴリ役)
オレグ・メンシコフ(グロー役)
ユリア・フランツ(オクサーナ役)
セルゲイ・バディク(ヴァクーラ役)

<声の出演>
森川智之(ゴーゴリ役)
三上哲(グロー役)

「魔界探偵ゴーゴリII 魔女の呪いと妖怪ヴィーの召喚」
【吹替】
3月15日(日)21:00~、3月21日(土)深1:00~
【字幕】
3月18日(水)深1:30~

リザに襲い掛かる“黒騎士” の魔の手。村に現れた魔女が召喚する凶悪な妖怪ヴィー。魔界探偵ゴーゴリの生死を賭けた戦いが始まる。

監督:イゴール・バラノフ

<キャスト>
アレクサンダー・ペトロフ(ゴーゴリ役)
ユリア・フランツ(オクサーナ役)
セルゲイ・バディク(ヴァクーラ役)

<声の出演>
森川智之(ゴーゴリ役)

「魔界探偵ゴーゴリIII 蘇りし者たちと最後の戦い」
【吹替】
3月22日(日)21:00~、3月28日(土)深1:00~
【字幕】
3月25日(水)深1:30~

“黒騎士” の正体が明らかになった時、村に隠された“闇”が動きだす。“闇の力”で邪悪な呪いを取り払い、ゴーゴリは村を救うことができるのか。
魔界探偵ゴーゴリvs 黒騎士 ついに最終対決。

監督:イゴール・バラノフ

<キャスト>
アレクサンダー・ペトロフ(ゴーゴリ役)
オレグ・メンシコフ(グロー役)
ユリア・フランツ(オクサーナ役)
セルゲイ・バディク(ヴァクーラ役)

<声の出演>
森川智之(ゴーゴリ役)
三上哲(グロー役)

©TNT-Broadcasting Network JSC