HYインタビュー「『HANAEMI』を聴いて笑顔になってもらえたらうれしいです」

特集・インタビュー
2021年02月24日

◆タイトルの「HANAEMI」にかけて、最近思わず“笑顔”になったことを教えてください。

仲宗根:昨日、歌の収録があったんですけど、朝から一口もご飯を食べなかったんです。夜の8時までずっと! それで「終わったら絶対においしいものを食べるぞー!」って意気込んでいたのに、スーパーに行ったら見事に自分の好きなものが置いていなくて。30分近く練り歩いて探したあと、結局最初に入ったスーパーに戻ってきて、食べたいと思っていなかった焼きそばを買いました。「こんなに楽しみに待っていたのに、焼きそばか……」ってガッカリしながら食べたんですけど、一口食べたらおいしくて。思わず「幸せ~!!」って言いながら笑みがこぼれました。

全員:(爆笑)

名嘉:そんなに探し回っていたの?

仲宗根:うん。どこも苦手なものしか残っていなかったから。コンビニにも何もなかったし。唯一、辛いチキンと普通のチキンが一個ずつだけ置かれていたんだけど、辛いものはダメだから普通のチキンだけ買った。

許田信介:デリバリー、注文しておけば良かったね。

仲宗根:そう! 最初はデリバリーでひつまぶしを食べようと思っていたんですよ。それを楽しみにしていたのに、いざ注文するとなったら「60分かかります」と言われてしまって。「もー!」と思いながら探し回ったから、結局時間は変わらなかった(笑)。でもいいんです、焼きそばとチキンがおいしかったから!

名嘉:僕は実家の畑の一角を借りて、昆虫を育てるスペースを作ったんです。そうしたら無事に卵を産んでくれて。ケースに移し替えておいたら、この間ちゃんとカブトムシになっていたんですよ! うれしかったなぁ。

新里:タイワンカブト?(※ヤシ類の害虫)

名嘉:違うよ(笑)、日本のカブトムシ! 甥っ子や姪っ子だけでなく、近くの小学生にもあげたいなと思っています。

許田:僕はバレンタインデーの時に、スタッフの方やマネージャーさんにチョコレートをもらったことです。最近あんまり外出することもできなかったので、ほっこりしましたね。

仲宗根:普通!

許田:パッと出てこなくて……。

仲宗根:あるよ。最近、料理できるようになったじゃん!

許田:それまたイジってくる~? 擦られ過ぎてる!(笑)

仲宗根:スイーツも作れるようになったんですよ。

許田:まあ、エサくらいは……。あ、自分のご飯のことなんですけど。

全員:エサって!!

仲宗根:何を言い出してんの(笑)。

許田:でも内容聞いたらエサだと思うよ。鳥の胸肉、ブロッコリー、玉ねぎ、大豆とホール缶のトマトを炒めて混ぜて、豆腐をくずして乗せて、それにチーズをまぶしてオーブンに入れるだけ。

名嘉:おいしそうじゃん。

許田:でもあんまり味がしなかったから、エサみたいな感じになった。

仲宗根:前まで家の近所にあるお弁当のチェーン店に通い詰めて、そこの店員さんを「お母さん」って呼ぶくらいだったから、すごい変化だと思うよ(笑)。

新里:僕は車庫のシャッターのリモコンを直せたこと。2個あったんですけど、どっちも調子が悪くて。昔、ファミコンのABボタンが動かなかった時に自分で直したこともあったので、ちょっとやってみようと思って、リモコンを開けて、消耗したゴムに手を加えて調整してみたら見事に直りました。修理に出すと1個1万円するので、2万円浮きました(笑)。

仲宗根:えー! ウチのリモコン、修理に出しちゃったばっかり!

新里:俺に言えば良かったのに~!

全員:(笑)

◆それぞれの“笑顔”エピソード、ありがとうございます! 「HY HANAEMI TOUR 2021」が予定されていますが、どんなライブになりそうですか?

新里:構成や会場の雰囲気についてとか、アイデアはたくさん出ています。全部実現できるかどうかは分からないけど、たとえば「お花の香りが漂っているような会場にしたいよね」とか。そこから匂いや曲を感じ取ってもらえたら、景色もより鮮明に見えるだろうなと。この状況下で、歌ってすごく大事で勇気付けられるものだとあらためて思ったので、自分たちがゼロから作り出す音楽の大切さを真剣にお客さんの心に届けたいです。

名嘉:これまでとは違ったライブにはなるだろうと思います。人数や掛け声の制限もあるでしょうし。でもいーずがよく「こういう時だからこそ楽しめる部分があると思う」って言うんです。瞬間、瞬間で楽しめるところがきっとあると思いますし、自分も逆に楽しみたいと思います。全国で40本近くやるので遊びに来て欲しいですね。「HANAEMI」はもちろん、旧譜の曲も織り交ぜていけたらと考えています。

新里:ライブで自分たちがいつも心に置いてやっているのが“距離感”。お互いを近くに感じられるアットホームなライブを心がけているので、一人で来ても寂しくならない、誰も置いていかないライブになると思います。この20年一緒にやってきたメンバーとの絆もにじみ出る内容になるはず。沖縄生まれ、沖縄育ちであるHYにしか出せない“沖縄の風”を感じられると思いますし、子どもたちに大人気の「いーずーコーナー」とか、家族で笑い合える雰囲気もあります。アルバムには新しいチャレンジも入れているので、その辺りも感じていただけたら。「僕たちも前に進んでいるよ、でも変わらないものもあるよ」と伝えながらパワー交換をして、お互いに前向きになれるライブにしていきたいと思います。

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