鈴木伸之&瀬戸利樹インタビュー! 現在28歳の鈴木「学生役ができるうちは…」『お茶にごす。』

特集・インタビュー
2021年03月05日

『今日から俺は!!』などヤンキーギャグ漫画として金字塔を打ち出した西森博之による、青春・学園・ヤンキー・コメディが詰まった『お茶にごす。』が、3月5日(金)からAmazon Prime Videoで全12話一挙配信スタート。中学最強の不良と恐れられる、悪魔(デビル)まークンこと船橋雅矢を演じる鈴木伸之さんと、まークンの最大の理解者・山田航を演じる瀬戸利樹さんにインタビュー。現在28歳の鈴木さんと25歳の瀬戸さんに、高校生役を演じた感想を伺いました。

◆鈴木さんは実年齢より10歳以上年下の高校生役です。

鈴木:僕、今28歳なんですが、本当に学生役が多くて。今回の『お茶にごす。』でも『今日から俺は!!』でも、7月に公開される映画「東京リベンジャーズ」でも学生役で、本当に制服には縁があるんです。

◆実際に制服を着たご自身を見ていかがでしたか?

鈴木:今回の作品で制服を着たのはスチール撮影が一番最初だったんですけど、制服を着た自分を見て、正直「まだイケるな」と思ってしまいました…。大丈夫ですかね?(笑)

瀬戸:僕は、学生役は25歳くらいまでしかできないかなと勝手なイメージで思っていたんですけど。やっぱり学生服を着てみると楽しいですし、高校時代に味わえなかった青春を取り戻すかのように満喫してしまいました。

鈴木:高校を卒業してから10年たった今でも制服を着ると学生気分を味わえますし、あらためて学生役ができるうちはやりたいですね。

◆鈴木さんが演じられる“まークン”こと船橋はどんなキャラクターと捉えていますか?

鈴木:まークンは中学生のころから悪名高く近寄りがたい存在ではありますが、女性や体が不自由な方に手を差し伸ばすことができる実はすごく優しくてピュアな男の子。見た目で判断されてしまうことが多いまークンですが、話数が進むにつれて「あれ、まークンって実は悪い人じゃないんじゃない?」ということに茶道部のメンバーが気づき始めるんです。まークンの本当の姿に周りの人たちが感化されていく。そこがこの作品の1つの見どころなのかなと思います。

◆演じる上で心がけたことは?

鈴木:振り切ったお芝居ですね。これまでのお芝居とはまた違う挑戦をさせていただきました。“にらむ”という1つの動作に対しても、大げさにお芝居をしてコミカルさを残したり、すごく大きなリアクションで驚いたり。このお芝居が、見てくださる皆さんにどう受け取られるのか、ちょっと気になっています。

◆瀬戸さんはいかがですか?

瀬戸:僕が演じる山田は、船橋のよき理解者として、船橋が道を逸れそうになった時に戻してあげる、そういう優しさを強く持った男だなと思います。船橋と山田は同い年ですが、お母さん目線で船橋のことを見ているところはあります。

◆船橋をはじめ、個性の強いキャラクターたちが本作の特徴ですよね。

鈴木:そうですね。ドラマの冒頭のミュージカルシーンから、この作品のコミカルな世界観が伝わると思います。真面目なストーリーじゃないよっていう。心情のせりふが多いのもこの作品の特徴で、そこはお芝居する上で苦戦した部分ではあったんですが、後半になるにつれて違和感は少なくなっていくと思います。

瀬戸:モノローグがあることによってそれぞれのキャラクターの奥行きが増していますよね。濃いキャラクターがさらに立っていると思います。

鈴木:余談ですけど、このモノローグはロケをした学校の音楽室で録ったんですよ。真夏でものすごく暑かったのですが、雑音が入らないように音を録る時だけ、窓を閉めて扉も閉めていました。台本に汗を垂らしながら撮ったので、ぜひ皆さまには注目していただきたいです(笑)。

瀬戸:(笑)。

◆お2人は映画「ストレイヤーズ・クロニクル」以来、約4年ぶりの共演です。久しぶりに共演してみていかがでしたか?

鈴木:今回『お茶にごす。』で共演すると聞いた時は、まずびっくりしました。

瀬戸:以前共演させていただいた時も、鈴木さんはデビューしたての僕にすごく優しく気遣いをしてくださっていたんですが、今回も周りのキャストやスタッフさんを第一に気遣って現場を進めてくださっていて。鈴木さんの大きな背中がさらに大きく見えました。

◆撮影中、印象的だったことはありますか?

鈴木:劇中、山田と船橋の掛け合いがすごく多かったんですが、こっちがいくら笑わせても利樹は全然笑わなかったので、すごく救われました(笑)。役に徹してくれていたのですごくありがたかったですし、会話の間と声のトーンもよくて。前に共演した時には感じなかった“お芝居の呼吸感”を感じることができて、数年ぶりの共演で成長を感じました。

瀬戸:鈴木さんは本番一発で決めるところがさすがです。カメラが回る前は「無理だよ~」と弱気なことを言っていたけど、やっぱり一発で決める男でした。本当に素晴らしかったです。

鈴木:あとは、現場ではずっと2人でお弁当を一緒に食べたり、学校の中をちょろちょろ動き回ったりしていたので楽しい思い出はたくさんありますね。2人ともゲラなので、とにかく利樹と一緒にいる時はずっと笑っていた気がします。僕たちお弁当の時間を楽しみにしてたよね。

瀬戸:そうなんです。『お茶にごす。』の現場で出るお弁当が毎回おいしくて、すごく楽しみにしていたんですよ。サンマのお弁当とかね。

鈴木:サンマめっちゃおいしかった(笑)。

瀬戸:あれはおいしかったですよね(笑)。

PROFILE

●すずき・のぶゆき…19921014日生まれ。神奈川県出身。AB型。劇団EXILEのメンバー。最近の出演作に『俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち』『私たちはどうかしている』『今日から俺は!!』など。映画「ブレイブ ‐群青戦記‐」が2021年312日(金)公開、「東京リベンジャーズ」が2021年7月公開予定。

●せと・としき…1995107日生まれ。千葉県出身。B型。特撮ドラマ『仮面ライダーエグゼイド』でブレイク。最近の出演作に『マリーミー!』『シンデレラはオンライン中!』など。映画「老後の資金がありません!」が2021年公開予定。

番組紹介

『お茶にごす。』

テレビ東京 2021年放送予定

Amazon Prime Videoにて2021年35日(金)より全12話一挙配信

<STAFF&CAST>

原作:西森博之「お茶にごす。」(小学館「少年サンデーコミックス」刊)

脚本:加藤拓也、幸修司

監督:古澤健、髙土浩二

出演:鈴木伸之、瀬戸利樹、萩原みのり、久間田琳加、永島聖羅、仁科かりん、平川結月、山本直寛、濱正悟、野間口徹

<STORY>

強面で威圧的な雰囲気の船橋雅矢(鈴木)は、その見た目からむやみやたらとけんかを売られ“悪魔(デビル)まークン”と呼ばれていた。高校入学を機に“暴力の連鎖を抜け出し平穏な日々を過ごしたい”と意気込むが、入学初日に喧嘩を売られ、中学時代の悪名により周りの生徒から避けられる。そんな中、部活勧誘で唯一声をかけてきた茶道部の部長・姉崎奈緖美(久間田)のことが気になり茶道部に入部することに。親友の山田航(瀬戸)や茶道部新入部員の浅川夏帆(萩原)たちと関わり、茶道の心得を知る中で少しずつ変わっていく船橋だったが…。果たして、暴力を卒業し平穏な日々を手に入れることができるのか!

公式サイト: https://www.tv-tokyo.co.jp/ochanigosu/

公式Twitterhttps://twitter.com/tx_ochanigosu

公式Instagramhttps://www.instagram.com/tx_ochanigosu/

Amazon Prime Video視聴ページ:

https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B08VRG4D48/

©西森博之/小学館 ©「お茶にごす。」製作委員会

text/山村千晴