シソンヌ・じろう「どれだけ肉づけできるかということで、僕らが呼ばれている部分はある」『激ヤバ!チョコプラ修羅場劇場』

特集・インタビュー
2021年03月25日

2週にわたり放送する『アクター芸人が完全ナマ再現 激ヤバ!チョコプラ修羅場劇場』。第1弾のチョコレートプラネットさん、シソンヌさん、パンサー・向井慧さんの同期座談会に続き、第2弾となる今回は、シソンヌさんに収録中の裏話をお聞きしました。「“修羅場劇場”という名の“むちゃぶり劇場”ですからね!」と言いつつ、同期が集まる収録を楽しんで臨んでいるようです。

◆第2弾の収録を終えた感想をお聞かせください。

長谷川:最初に「トラブル」コントをやり、その後「解決」コントをやる構成になっていて、前回はコントをやる“劇団員”の身内ノリみたいなものが普通にオンエアされていたので、僕はこの感じでは第2弾はないなと思っていたんですね(笑)。それがまさかの第2弾をやることになり、楽しみに収録に来ました。今回もより身内ノリが多くなったので、それはそれでいいのかなと思いました。

じろう:僕は何となく第2弾がありそうだなと思っていました。そして今日やった感じで、もう1回くらいありそうだなって。

◆第2弾の収録に手応えを感じましたか?

じろう:手応えというか時代の流れ的に。出演できるうちは出ておこうと思いました。

◆長谷川さんは「トラブル」編でせりふが飛んでしまったコントがありましたが…。

長谷川:普段ならあそこは頑張って(せりふを)絞り出すところなんですが、MC席に同期(チョコレートプラネット)が座っていて、仲のいい吉村さん(平成ノブシコブシ・吉村崇)とパンサーの向井(慧)がパネラーだったので、全然やり直してもいいなと思いました。出演している側からすると、そういう甘えたことができるのもこの番組の魅力かなと(笑)。

◆頭が真っ白になって焦るとか、そういうことはなかったんですね(笑)。

長谷川:真っ白になっても何とかなると思っちゃう、他の人に甘えられる自分がいると言いますか(笑)。

◆コントをしつつ、対処法は思い浮かびました?

長谷川:僕のミスのおかげで、後輩の3時のヒロインも全員ミスをしてしまって、地獄がどんどんどんどん積み重なる状態になってしまったので、「絶対オレのせいだ。頑張らなきゃ…とりあえず大きい声を出そう!」と思いました。自分が一番年上なので、何とかしないといけない状況だったんですよね。みんな大丈夫だろうと思っていたんですが、僕のせいでみんなぐらついてしまいました。そこは非常に反省しております。

◆じろうさんは「オンラインサロン」のコントでうさんくさい女性のキャラをやっていました。収録前にキャラ作りはされましたか?

じろう:直前まで衣装が分からなかったので、そこから何となく作っていきました。あんなサングラスと帽子を身につけるとは思っていなかったので(笑)。

◆どんなイメージだったんですか?

じろう:小雪さんの物まねをしている似ていない人みたいな。小雪さんに憧れていて、やましいお金を手にしたおばさんみたいなイメージでやりました(笑)。

◆当日まで衣装が分からなくても、その場でキャラ作りはすんなりできるものですか?

じろう:コントって作家さんが書いてくれた脚本どおりにやっても、ウケなかったりするんですね。その脚本にどれだけ肉づけできるかということで、僕らが呼ばれている部分はあると思うので、そこは頑張りどころだと思います。

◆吉村さん、向井さんといったパネラーの方々が答える解決法を劇団員の皆さんはどう思っていますか?

長谷川:結局は“修羅場劇場”という言葉を借りた“むちゃぶり劇場”ですからね。それもこの番組の楽しみ方の1つですが…3回目があるなら僕はパネラーに行きたいです。

じろう:まあパネラーの皆さんも収録中、3、4時間コントを見続けないといけないから大変ですよね。

長谷川:休憩なしでね(笑)。

◆同期の向井さんに見られている気分はいかがですか?

じろう:慧は笑ってくれるので、慧の笑い声が聞こえてくるとテンション上がりますね。

長谷川:安心するよね。失敗した時もそこを拾ってくれたりもするので。パネラー席にいるのでコントに参加していないように見えて、実は参加してくれてるので、そこは助かります。

◆今回は豪華ゲストが登場しましたが、今後も続くとしたらゲストに来てほしい方はいらっしゃいますか? もしくは個人的に会いたいという方でも。

じろう:松田聖子さんに来てほしいですね。

長谷川:個人的に会いたいって言われて、全然脳みそ使わず答えてますね。それは全然コントと関係ないですよね。全然(質問の意図を)くみ取らずしゃべってます(笑)。

じろう:僕が聖子さんをやって、松田聖子さんに憧れている少女を松田聖子さんにやってほしいです。

長谷川:訳が分からない世界すぎるだろ!(笑)

◆じろうさんが松田聖子さんの前で聖子さんに成り切ると。

じろう:聖子さんの前で聖子さんの曲を歌います。

長谷川:まさにその状況が修羅場。キャスティングしようとしているところから修羅場ですよ(笑)。ドキュメンタリーができるかも。今後はドキュメントパターンの『修羅場劇場』があってもいいですね。そうすればロケ的なものもできますからね。

◆長谷川さんは誰にゲストに来てほしいですか?

長谷川:相方みたいに会いたい人でもいいんですよね? だったら…誰ですかねぇ。きれいなモデルさん8人くらいとコントしてみたいですね。オレ得プラス地獄になると思うので、全て裁きつつやってみたいです。

◆お二人の修羅場体験談を教えてください。

長谷川:20代中ごろに付き合っていた彼女が、家に遊びに来るというので家で待っていたんです。「駅に着いたよ」って連絡が来たので、駅から家までの道順を案内して電話を切りました。しばらくしてインターホンが鳴ったのでドアを開けたら、彼女に持っていたホットコーヒーをかけられました。「何で迎えに来ねぇんだ」って。その時は、「こんな人もいるんだ」と思って笑っちゃいました。これ修羅場なのかな(笑)。

じろう:僕は何だろうな…賞レースに1人で何となく出ていたころ、エントリーの列に並びながらネタを考えていたんですよ。その時、舞台に出てすぐにネタが飛んで、体感的には1分くらい何もしゃべらない時間があった気がします。

長谷川:それはだいぶ長くしゃべってなかったな。

じろう:見ている同期によると20秒くらいだったらしいです。それでも十分長いんですけど。その時が修羅場だったかもしれないですね。

◆では第2弾の見どころを教えてください。

長谷川:1本目のコントがカットになっていないことを祈ります! コント中にはっきり「もう1回やり直しましょう」と言ってしまいましたから。

じろう:むちゃぶりした部分がどういうふうに使われているか、僕も気になっているので楽しみにしてください。

PROFILE

シソンヌ●じろう…1978年7月14日生まれ、青森県出身。長谷川忍(はせがわ・しのぶ)…1978年8月6日生まれ、静岡県出身。2006年4月結成。共にNSC東京校11期。2014年、第7回キングオブコントで優勝。2021年7月7日(水)~8月1日(日)まで東京・下北沢本多劇場にてシソンヌライブ「dix」を開催予定。 

番組情報

『アクター芸人が完全ナマ再現 激ヤバ!チョコプラ修羅場劇場』

2021325日(木)深029124

読売テレビ・日本テレビ系全国ネットでOA

<出演者>
MC:チョコレートプラネット
劇団員:シソンヌ、さらば青春の光、3時のヒロイン、空気階段、Aマッソ、かもめんたる
パネラー:パンサー・向井慧、平成ノブシコブシ・吉村崇、滝沢カレン

text/佐久間裕子