玄理インタビュー「『きみセカ』Season2のゴーレムのクオリティーが本当に怖くて手汗が止まらなかった」

特集・インタビュー
2021年04月04日

◆「偶然と想像」は3話からならオムニバス映画ですが、玄理さんが出演する第1話「魔法(よりもっと不確か)」はどんなストーリーですか?

古川琴音さんがモデルの芽衣子で、私はその親友でヘアメイクのつぐみを演じているんですが、つぐみが帰りの車で運命的な恋をしたって話をするんです。その恋の相手が中島歩さん演じる和明で、そこから思いもよらない三角関係に発展していくというストーリーです。設定だけで言えば、斬新というわけではないけど、見ている途中で「えっ?」ってなる瞬間があるんです。せりふもすごくエッジが効いていて、琴音さんの役もやりたかったですね。それぐらいいい役なんです。琴音さんは見終わった後に「私、サイコパスみたいじゃないですか」って言ってましたけど(笑)。ただのコイバナでもないし、今の話をヒントに正解を出してみてくださいと言っても無理だろうなというぐらい3作品全てトリッキーです。まだ濱口監督の作品を見ていないという方にもこれをきっかけに知ってもらえたらなって。短編集というのも今の時代に合っていると思います。いろんな新しさに触れられると思うので映画館に足を運んでもらえたらうれしいです。

◆ちなみに、玄理さんにとって思い出深い映画はなんですか?

私にとっては、ウォン・カーウァイ監督の「花様年華」ですね。行ったことがない国、生まれてもいない時代の話なのに、なぜか少し懐かしい感じがして、スクリーンで再上映されている時は毎回見に行ってます。音楽も色彩も衣装も好きです。高校生の時に見たのですが映画ってカッコいいなって思った原体験みたいな感じかも。

◆ナビゲーターを務めているラジオ「ACROSS THE SKY」のお話もお願いします。日曜日の朝にぴったりの音楽がいいですね!

音楽は私ではなくてディレクターさんが選んでいます(笑)。でも、みんなに選曲がいいって褒めてもらいます。番組では私が選曲するパートもあって、BTSや最近聴いたおすすめの曲を紹介しています。

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