『ドラゴン桜』ファンの佐野勇斗「家族に出演を伝えたら、グループメールが盛り上がりました」

特集・インタビュー
2021年05月16日

多くの話題作に出演し活躍中の俳優・佐野勇斗さんが出演する日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系)が放送中。前作は2005年に放送され、阿部寛さん演じる弁護士・桜木建二が落ちこぼれ高校生を東大合格へ導くというストーリーで人気を博したドラマだ。本作のファンだったという佐野さんが16年越しに放送される本作で演じるのは、桜木の過去の出来事に関係する元教え子。気になる役どころや、自身の高校時代についてインタビューしました。さらに、今夏公開の映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~ファイナル」の話題も!

◆出演オファーを聞いた時の心境を教えてください。

『ドラゴン桜』は僕が小学生のころに見ていた作品で、役者を目指すきっかけとなった作品の1つ。続編をやることも驚きでうれしかったのに、まさか自分が携わらせていただけるなんて、夢のような気持ちでした。ドラマは家族と見ていたので、出演が決まって最初に伝えたのも家族です。メッセージで伝えたら盛り上がって、めっちゃ喜んでくれました(笑)。僕が演じる米山圭太は桜木先生の元教え子で、ちょっとミステリアスな役どころ。16年前にはなかった要素が描かれていると思うので、ぜひ注目していただけたらなと思います。

◆前作のどんなところにひかれましたか?

当時は意識してなかったんですが、今思うと僕は少年漫画が好きなんですよね。主人公が仲間と共に、いろいろもがきながら強くなっていくストーリーが好き。なので桜木先生を中心に、落ちぶれている生徒が東大を目指すまで成長していく姿が、当時の僕に刺さったのかなと思います。

◆米山を演じる上で楽しみなことは?

台本が最後まで出来ていないということもあって、僕自身のストーリーが一番気になります。米山は桜木先生の過去に関わっている男なので、「今後どうなるんだろう、俺」って(笑)。阿部寛さんとのお芝居も楽しみです。まだあまりお話しできていないんですけど、ごあいさつした時から「よろしくね!」ってすごく優しくて。撮影になると迫力がものすごくあって、めちゃくちゃカッコいい。これから、たくさん学んでいけたらなと思います。

◆物語の舞台は高校。佐野さんの高校時代の思い出と言えば?

高校1年のクラスがすごく楽しかったんですよね。3年になった時、「あの高1のクラスは伝説だった」と言われるぐらいやんちゃな生徒が多くて。一応、大学を目指す生徒が多い学校だったんですけど、あのクラスだけは問題児が多かったのかもしれない(笑)。今も覚えているのは、家庭科の授業でハンバーグを作る時に、なぜか「調理実習といえばモンブランじゃない?」って言い出す子がいて。型を100均で買ってきて作ったんです。失敗したんですけどね(笑)。あと、文化祭で出しものをやる時に僕らは「泥団子を作って売ったらもうかるんじゃない?」「タダでできるのにお金がもらえるから」って。結果、一個も売れなかったっていう思い出があります。当時、はやっていたピカピカの泥団子を作ろうとしたんですけど作れなくて、幼稚園生が作るような泥団子を100個ぐらい並べたら誰も買ってくれなかった…。今振り返るといい思い出です!(笑)

◆東大合格を目指す物語にちなんで、今“勉強”していることがあったら教えてください。

今年から本格的に英語の勉強を始めました。高校のころに1か月ぐらい留学をしたこともあって、しゃべれるようになりたいなと思ったんです。僕は「せっかく生まれてきて日本だけにいるって狭くない?」と思うタイプで。世界中にはいろんな人がいるから出会ってみたいという気持ちもあるんです。アーティストとしても、役者としても、海外でも活躍できるようになりたいので、オンライン英会話を始めて、今頑張っているところです。

◆現在は映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」も撮影中。久々に共演者の皆さんと再会していかがですか?

前作が終ってからもちょくちょく連絡を取るぐらい仲がよくて、やっぱり落ち着きますね。みんな常にふざけているんですけど、芝居の時はちゃんとやる。その雰囲気が好きです。現場は待ち時間が多いのでカードゲームをしたり。この前は、『めちゃ×2イケてるッ!』ではやったリズムゲームをしました。でも勝敗が決まる前に(平野)紫耀ちゃんがボケたりして、「なんだそれ~」って言っている間に誰かが撮影に呼ばれて、結局勝敗はよく分からず、みたいな(笑)。現場にいるだけでみんなから元気をもらっていますね。

◆最後にドラマ『ドラゴン桜』を楽しみにしている方へメッセージを!

どこか世界中がどんよりしている空気の中、僕自身もその1人なんですけど。目標を見失ったり、なんで頑張っているんだろうって思ったりする方も多いと思うんです。そういう方々のやる気を奮い立たせられるストーリーになっていくのではないかなと僕は予想しているので、ぜひ楽しんでいただけたらうれしいです。米山としては「何なんだ、こいつは!?」という役なので、ちょっと気にして見ていただけたらと思います!

PROFILE

佐野勇斗
●さの・はやと…1998年3月23日生まれ。愛知県出身。A型。最近の主な出演作に『俺たちはあぶなくない~クールにさぼる刑事たち』『FAKEMOTION-たった一つの願い』『賭ケグルイ双』、映画「小さな恋のうた」など。映画「かぐや様は告らせたい ~天才たちの恋愛頭脳戦~ ファイナル」が2021年8月20日(金)公開予定。

番組情報

日曜劇場『ドラゴン桜』
TBS系 毎週(日) 後9・00~9・54

STAFFCAST)
原作:三田紀房
演出:福澤克雄ほか
プロデューサー:飯田和孝、黎景怡
出演:阿部寛、長澤まさみ、髙橋海人、南沙良、平手友梨奈、加藤清史郎、鈴鹿央士、志田彩良、細田佳央太、佐野勇斗、早霧せいな、江口のりこ、及川光博ほか

STORY)
かつて、落ちこぼれだった龍山高校から東京大学合格者を輩出し、一躍時の人となった桜木建二(阿部)。その後、自身の法律事務所を設立し、学校再建のエキスパートとして順風満帆な弁護士人生を歩んでいた。
あれから十数年。生徒の偏差値低下に伴い、経営難に瀕した龍海学園の教頭・高原浩之(及川)が経営再建を託そうと桜木を呼び寄せる。しかし、自由な校風を理想に掲げる理事長・龍野久美子(江口)は進学校化に反対し、桜木らと対立。果たして桜木、そして彼の元教え子であり法律事務所で一緒に働く弁護士の水野直美(長澤)は東大合格者を出し、学園を再建できるのか…。
そして彼らを待ち受けるのは、それぞれに悩みや問題を抱えた龍海学園の生徒たち。桜木や水野と出会うことで、彼らの運命は大きく動き出そうとしていた─。

photo/干川 修 text/山口昭子 hair&make/望月 光(プエンテ) styling/伊藤省吾(sitor