髙石あかり「ジェットコースターのようなアトラクションに乗っている気持ちで見ていただけたら」映画「ベイビーわるきゅーれ」

特集・インタビュー
2021年07月30日

◆2人で暮らしているシーンはすごくゆるい空気感がありましたが、「ある用務員」があって打ち解けた部分も大きいのでしょうか?

「ベイビーわるきゅーれ」の撮影でグンッと距離が縮まった気がしますね。それほど長い撮影期間ではありませんでしたが、濃い時間を過ごすことができました。そうやって生まれた私と伊澤さんの空気感、そして撮影スタッフさんのアットホームな空気感があってこそ完成した作品だと思います。

◆2人の関係性も面白いですよね。チグハグなようでどこか通じ合っているというか。

2人とも面白いキャラクターですよね(笑)。対称的に見えるけど、2人の本質的な部分は似ているような気がしました。ちさとは感情を表に出しているように見えて、本心をあまり言わない。そこはまひろともリンクしていて、共通した部分があるからお互い引き寄せられるんだろうなと思いました。冒頭にも描かれていますが、まひろが一生懸命戦って、ちさとがバンッと撃っておいしいところをさらっていく…そういう関係性に注目しても面白いかもしれないですね。

◆ちさとと似ていると思った部分、逆に全然違うと感じた部分はありますか?

ちさととはものすごく似ていると思います。シーンによっては素でいこうと思っていたくらいで(笑)。ちさとは二面性があって、本質が見えないところが面白いと思うんです。キャピキャピして天真爛漫な子なんだけど、達観していて物事を俯瞰で見ている部分もある。そこも自分に似ているなと思っています。私もわりとドライな部分があったりするらしいんです。自分では分からないんですけど(笑)。

◆ふてくされたまひろに対しても「そんなこと言わずに頑張ろうよ」と励ますのではなく、「あなたがそう思うならそうなんじゃない?」って感じの接し方でした。

私はちさとのそういう部分が好きなんです(笑)。

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