北川景子「山田監督の言葉に励まされ『元気な子供を産もう』と思いました。役者という仕事を諦めないで果敢に挑戦していきたい」映画「キネマの神様」

特集・インタビュー
2021年08月07日

北川景子インタビュー

◆北川さんが登場される過去の撮影所パートは菅田将暉さん、永野芽郁さん、そしてRADWIMPSの野田洋次郎さんと共演されています。皆さんと共演した感想をお聞かせください。

皆さん、共演するのは初めてだったんです。他の作品で見る菅田さんを器用な方だなと思っていたんですが、実際にお会いするとひょうひょうとされていて、でもパッションがある方でした。熱くて若くて、まだまだ未来が広がっていて、ゴウちゃんと重なる部分が多いと思いました。関西の方だからかフレンドリーで、私も関西出身なのですごく話しやすかったです。芽郁ちゃんはかわいい! 現場でみんな「かわいい、かわいい」と言っていましたが、監督もメロメロで(笑)。芽郁ちゃんがいるとその場がパッと明るくなるんです。芽郁ちゃんが演じた淑子ちゃんと一緒のシーンが多かったのですが、現場が華やかになるし、撮影が大変でも芽郁ちゃんのおかげでみんな笑顔になる。でも芝居はしっかり骨太で、歴も長いから頼もしいし、男気もあるなと感じました(笑)。すごくすてきな方でしたね。

◆園子はゴウちゃんと淑子の恋を手助けするすてきなお姉さん的存在でした。現場ではお二人とどんなふうに関わっていらっしゃったのでしょうか。

どうやったら主人公のゴウちゃん役の菅田さんがやりやすいかな、支えられるのかなと考えました。芽郁ちゃんとは園子が淑子ちゃんの背中を押す“淑子ちゃんのシーン”があり、自分が何かをしてあげるというよりは、邪魔にならないようにということを考えてやっていたように思います。ただ周囲の反対を押し切ってゴウちゃんの元に行こうとする淑子ちゃんの背中を押すのは、私としては難しかったです(笑)。個人的には大人としては若い2人を止めた方がいいんじゃないかと思う部分もありますし、でも園子としては大事なゴウちゃんと淑子ちゃんの思いを尊重して助けてあげたいと願っている。あの場面は、女優だからぶっ飛んだところがあって突っ走ってしまう2人に手を貸すんだろうなと思われないように、純粋な気持ちで園子が手を貸しているのだと見せるのが難しかったです。皆さんに助けられてできたシーンだと思っています。

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