ビッケブランカインタビュー「本気でやったものが詰まっている分、毎日こすっても新しい発見があるアルバムになりました」

特集・インタビュー
2021年09月01日

◆どんな物にも意思が存在しているということですね。でも、何よりご無事でよかったです。本来であれば、温泉で疲れを癒やして、そのまま帰宅するはずだったと思いますが…。

ただの旅では終わらないんだなって(笑)。最後にふさわしい面白い旅になってよかったなって思いましたね。

◆発想の転換ですね。実は何かとそういった予期せぬドラマを起こしてしまう方ですか?

自分では分からないんですけど、変わったことは多い方かもしれないですね。この間もフェスに出演した時に、ステージにずっとセミが1匹いて。そのステージの主みたいな感じで、どこにも止まらずにただその辺をうろついていたらしいんですけど、そいつが最後の最後で僕に止まって。全く気づかずにMCをしていたら、お客さんやバンドメンバーから指摘されて、見たら本当にセミが止まっていて“ぎゃーーーー!!!!”って悲鳴を上げました(笑)。

◆もしかしてセミが苦手?

(即答で)大嫌いです。気づいた瞬間、大絶叫を上げて、ステージの一番端っこまで全速力で逃げました(笑)。その日のTwitterとかでも“セミってビッケブランカには止まるんだ”って書かれたりして(笑)。

◆ある種、神がかり的な。

求めてなかったんですけどね。セミ自体は大嫌いなのでいい迷惑ですけど(笑)、そういうハプニングを面白がっちゃう人だから、何かしら引き寄せてしまうのかもしないですね。

◆そういった出来事が楽曲制作に生かされたり、歌詞に描かれるようなことはあるんですか?

うまく話を戻していただき、ありがとうございます(笑)。結構、ありますね。自分の想像を超えるような曲になってくれないと困ると思っているので、こうなりそうだなと思ったら、1回それを見つめ直して1個タガを外して、何でもオッケーっていうルールを自分の中に設けて曲を作るようにしていますね。

◆見つめ直した時に、それまでと軌道が変わることもあるんですか?

ほぼ変わってます。このままいくとみんなが歩いてきて踏み慣らされた道の先っちょに行くなと思ったら、わざとそこから最後にギュンって曲がったりしますね(笑)。

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