竹内唯人インタビュー「“オオカミちゃん”に出演していなかったらこの状況はなかったと思います」

特集・インタビュー
2021年09月08日

竹内唯人インタビュー

『オオカミちゃんには騙されない』(ABEMA)への出演をきっかけに、同世代を中心に人気を集め、2019年10月にアーティストデビューを果たした竹内唯人さん。先日配信をスタートしたシングル「I Believe Myself (Prod. GeG )」は竹内さんの切なさを誘う低音ボイスと、プロデュースを務めた変態紳士クラブ・GeGさんの洗練されたトラックが融合したメロウチューン。インタビューでは楽曲についてはもちろん、パーソナルな部分についても語ってもらいました。

◆今日はご自身で車を運転されてきたと伺いましたが、そもそも運転はお好きなんですか?

大好きです。仕事の時はもちろん、普段から自分で運転していろんなところに行きます。

◆よく行く場所やお気に入りのスポットはありますか?

山梨の忍野八海ですね。自分の好きな音楽を聴きながら、2時間ぐらいかけて行くんですけど、めちゃくちゃキレイな湧水池で、見ると癒やされるんです。

◆ドライブ中はご自身の楽曲をかけたり?

します!

◆竹内さんの楽曲は日常の中に自然と溶け込んでいく、まさにドライブにピッタリのサウンドが多いですよね。新作「I Believe Myself (Prod. GeG)」もこれからの季節に心地良い響きをもたらしてくれますが、今作が出来上がるまでの経緯を教えていただけますか?

僕は以前から変態紳士クラブさんのファンで。ずっとGeGさんにトラックを作ってもらいたくて、実は前のレーベルに所属していた時からお願いしていたんです。今回やっとタイミングが合って、プロデュースをしていただけることになったんですけど、コロナ禍ということで、Zoomで“初めまして”とごあいさつをさせていただいて。そこからトラックが上がってくるまでは早くて、レコーディングまでピョンピョンピョンと進んでいきましたね。

◆GeGさんから上がってきたトラックを初めて聴いた時の印象は?

“GeGトラックだ、ヤバい!”って大興奮でした(笑)。僕が思い描いていたGeGさんの音だなと純粋にうれしかったですね。

◆それをご自身が表現されるというプレッシャーみたいなものはなかったですか?

全くなかったですね。ただただ楽しかったです。

◆GeGさんとはどのようなやりとり、お話をされたんですか?

“開けた場所で流したい音楽か、6畳の部屋でスマホで流す音楽どっちがいい?”と聞かれたり。

◆この2択ってなかなかないですよね。

そうですね。僕は“6畳がいいです”って答えたんですが、その例え方がGeGさんらしいというか、やっぱすごいなって思いましたね。

◆竹内さんが“6畳”と答えられた、その理由は?

僕の中でGeGさんが作る曲は、それこそドライブをしている時とか夜中に枕元に携帯を置いて聴いたりするようなニュアンスの楽曲が多いなと思ったので、ここはもう、GeGさんの土俵にまるごと乗っからせてもらおうと思って(笑)。

竹内唯人インタビュー

◆実際にレコーディングされてみていかがでしたか?

こういう雰囲気の曲を作ったことがなかったんですが、今までで一番歌いやすかったかもしれないです。地声寄りというか、ものすごく声を張る部分があるわけではないのに、気持ちはものすごく乗せやすい歌詞とメロディーで。本当にありのまま作った感じがしますね。

◆聴いた瞬間から竹内さんの歌声、楽曲の世界観に一気に引き込まれて、次はどんな言葉が紡がれていくんだろうとずっと興味を抱いていたのですが、最後が予想外の衝撃的な終わり方で。

さっと終わりますよね。最初にデモ音源をもらった時は、Cメロとかがあってもいいんじゃないかと思って、“Cメロ立てないんですか?”って聞いたんですよ。そしたら、“ずっとリピートするように、あえて短く作って、気になる展開で終わらせているんだ”って言われて。あ~自分も確かにリピートしてるわって納得しました。

◆分かります。何度も聴きたくなる上に、何度聴いても飽きないどころか、より感情が深く突き刺さってきますよね。また歌詞も非常にメッセージ性が強いですが、ご自身が歌っていて共感できたところやこの曲を通してリスナーに伝えたいことはありますか?

“自分自身を信じられないなら~”という部分のフレーズは誰に対しても共通する言葉だなって思いますね。一見、誰かに向けて歌っているように聞こえますが、意外とここに描かれているのは自分自身に言えることでもあって。それをまた自分のパワーに変えてお客さんに届けるという新しさがありました。

◆冒頭でいきなり自分は出来ると宣言されてますしね。とはいえ、大きく拳を振り上げるというよりは、心のつぶやきに近いといいますか。先程おっしゃられたように、竹内さんの地声寄りの歌声が距離感の近さや人肌のぬくもりをより感じさせると思うのですが、ご自身の歌声に関してはいかがですか?

正直、最初は嫌いでした。スマホで録っている自分の声って気持ち悪く聞こえるじゃないですか? その延長線上で、自分の声が嫌で。自分が思っていた声と違うな、嫌だなってずっと思っていたんですけど、「MIRAI(feat. $HOR1 WINBOY)」をレコーディングしたあたりから、また声変わりした気がして、そこからは自分の声が好きになりましたね。

◆声変わりというのは、何か竹内さんの中で大きな心境の変化があったから?

気持ちもありますし、ただ単純に歌が以前よりもうまくなったというのもあると思います。ボイトレとかの成果もあると思うんですけど、ずっと家で曲を作ったりして、音楽に触れる時間が増えたことが大きいと思いますね。

◆それはコロナ禍の影響で?

そうですね。それまでの自分はアウトドアだったので、最初のころは家でやれることがなくて、事務所の人にお願いして機材を揃えてもらったんですけど、それからは劇的に変わりました。

竹内唯人インタビュー

◆今は音楽をしている時が一番幸せな時間ですか?

はい。音楽仲間を家に呼んで一緒に曲を作ったりするのも楽しいですし、もう、一生(音楽を)やっていられます。

◆気づいたら朝を迎えていたりとか?

余裕でありますね。一度やり始めたら集中して周りが見えなくなるタイプなので、ずっとやってしまいます。

◆ちなみに今、何曲ぐらいストックはあるんですか?

30〜40曲ぐらいあると思います。一気に作りすぎて、パソコンの容量が足りなくなっていて、新しいメモリーを買わないといけないくらい(笑)。

◆もし、音楽と出会っていなかったら、どうなっていたと思いますか?

幼いころからずっと音楽を聞いていたので、音楽と出会っていないということが絶対にない気がします。音楽を聞いていたからこの性格になっていたと思いますし…。

◆ご自身はどんな性格だと思いますか? 

やんちゃですね。

◆やんちゃと言うのは、少年っぽい、子供心を失っていないという意味で?

それもあります。でもこう見えて意外と考えてたりもするんですよ。これまでも「○○に性格が似てるね」とは一度も言われたことがないですし、他人と被るようなことはなかったです。言葉にするのは難しいですけど…。

◆他人と被らないことで変わってると言われたり、特に幼いころはそれが個性だと認められにくい部分もあったかと思いますが。

昔から目立つことが大好きだったので、周りを巻き込んでましたね(笑)。でも、誰彼構わずというのではなく、相手の立場や気持ちを考えて接するようにしていました。

◆自己アピールをしつつ、周りとのバランスも踏まえて行動していると。

はい。周りの仲間がそういう人たちだったというのもあると思うんですけど、僕自身、末っ子だからというのもあるかもしれないですね。これまでケンカとかほとんどしたこともないですし。

◆きょうだいゲンカも?

幼いころ、僕が精神的に子供だった時はきょうだいケンカをしたこともあったんですけど、最近は全くないです。それぞれがそれぞれを尊重しているので。僕の音楽活動についても、家族、親戚みんなが応援してくれています。中でもおばあちゃんが一番応援してくれていて、いつも僕の楽曲を楽しみにしてくれているんです。

◆今作は既にご家族は聞いていらっしゃるんですか?

今まではリリース前や出来上がった時点で家族に聞いてもらっていたんですけど、今回は家族には聞かせてなくて。でも、地元の友達には聴かせていて、聴いた瞬間、彼らも“ヤバい!”って興奮してましたね(笑)。

竹内唯人インタビュー

◆アーティスト活動にとどまらず、2019年には『オオカミちゃんには騙されない』に出演し、注目を集めましたが、反響はいかがでしたか?

やっぱり反響はめちゃくちゃデカかったですね。

◆今や『オオカミ~』は若手の方たちがブレークする登竜門的なところがありますが。

僕自身、『オオカミ~』に出演してからアーティストをやろうと決めたので、『オオカミ~』に出演できていなかったら今のこの状況はなかったと思います。改めて出演できて良かったなって思いますね。

◆今後出演してみたいテレビ番組はありますか?

歌番組、全制覇したいです!

◆バラエティ番組は?

バラエティに限らず、テレビは僕のおばあちゃんのようにYouTubeのようなプラットフォームを使うことが難しい人たちにアピールできる最大のチャンスなので、僕の歌を披露できるのであれば、どんなジャンルでも出たいなと思います。

◆今、描かれているビジョン、今後の目標はありますか?

同世代の子たちと集まって、いろんな楽曲を作って、ライブがしたいです。そして、その中で一つ頭抜けてるような存在になって、これからもたくさんの楽曲を生み出していきたいです。あと、いろんなメディアで言っているんですけど、おばあちゃんに僕のCDを届けるのが当面の目標です。

◆ストレートに“売れたい”という思いはありますか?

あります。最近音楽をやっていて思うのが、楽しい状態で作った楽曲が一番ありのままの自分が出ている気がするんです。これからも音楽という言葉通り、音を楽しみながら、たくさんの人に聞いてもらえる音楽を作っていけたらいいなと思います。

◆喜怒哀楽の感情の中で、まさしく“楽”の部分が一番自分の中で占める割合は多いと思いますか?

そうですね。自分が楽しむことはもちろんですが、音楽にしろ、周りも楽しめることを大事にしています。

◆ネガティブ思考になったり、悩んだりすることはないですか?

悩む前に誰か友達と一緒に曲を作ったりしているので、そういった考えになることはないですね。

◆では最後にメッセージをお願いします。

今作を聞いてもらえれば、何事も前向きな思考に変わると思います。そして、この曲と前作の「After the rain」は自分の中で最強の歌だと思っているので、ぜひたくさんの方に聞いてほしいです!

PROFILE

竹内唯人インタビュー

竹内唯人
●たけうち・ゆいと…2001年1月9日生まれ。東京都出身。『オオカミちゃんには騙されない』に出演し、スタイリッシュなビジュアルだが気さくなキャラクターというギャップが同世代から人気を集める。2019年10月にアーティストデビューを果たし、活躍の場を広げている。

楽曲情報

メジャー2ndデジタルシングル
「I Believe Myself (Prod. GeG )」
現在配信中
配信先:https://pz.lnk.to/ibelievemyself

この記事の写真

 

●photo/市川秀明 text/星野彩乃

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