7ORDERが語る初の全国ツアーで得た気づきと新たな強み「マップに書かれてないことがたくさんあると認識できた」

特集・インタビュー
2021年10月01日

7ORDERインタビュー

7ORDERが8月21日(土)にZepp Hanedaで開催した初の全国ツアー『7ORDER 武者修行 TOUR~NICE “TWO” MEET YOU~』の東京公演が、10月19日(火)にBSスカパー!で独占放送される。

7ORDERは、安井謙太郎、真田佑馬、諸星翔希、森田美勇人、萩谷慧悟、阿部顕嵐、長妻怜央の7人による2019年5月に結成されたグループ。2021年1月13日、1stアルバム『ONE』、LIVE DVD/Blu-ray『UNORDER』でメジャーデビュー。デビュー日の日本武道館2daysを皮切りに行われた1stワンマンツアー「WE ARE ONE」全8公演を成功させた。7月7日にはメジャー1stシングル「雨が始まりの合図 / SUMMER様様」をリリース。この新曲を引っ提げ、全国7都市を回ったツアー『7ORDER 武者修行 TOUR NICE“TWO” MEET YOU~』を成功させた7ORDER。彼らに今回のツアーを振り返ってもらい、ライブのパフォーマンスのことや裏話などをたっぷり聞きました。(※阿部顕嵐と真田佑馬は欠席)

◆武者修行TOURはいかがでしたか?

森田美勇人:とにかく無事にやり切れたことに一番ホッとしています。みんなでいろいろと話し合いながら、振り付けや楽曲のアレンジを変えて、色々な挑戦をやり切れたことがうれしかったです。

長妻怜央:初めての全国ツアーだったんですけど、日本は広いなっていうのを感じましたね。

長妻以外:(笑)

長妻:7都市しかやってないんだなと思ったら先は長いなと。もっといろんなところにいけるように頑張りたいなと思ったツアーでした。

安井謙太郎:今年の1月にアルバム「ONE」を出させていただいて、デビュー公演も武道館でやらせていただいて。そのあとリリースしたシングル「雨が始まりの合図 / SUMMER様様」以外は既存の曲ばかりなので、前回とどう違ったライブを作るかっていうところからスタートしました。いろんなスタッフさんの力を借りながら、今回のツアーで僕個人としても開けたことない引き出しを開けられたなって。得たものがすごくありましたね。いろんな場所に行って何公演もやるのは人生で初めてだったので、いい意味でこんなにも違う公演になるんだなと思ったし、ツアーってこんなに楽しいんだなって思えたツアーになりました。

諸星翔希:どこの会場もスタッフの皆さんが本当に快く迎えてくれて、一つ一つの気遣いがめちゃくちゃうれしかったです。あと、今回のツアーで今までにないくらいスタッフさんと仲良くなれましたね。今後につなげていけるような発見もできたので、次のツアーもいいものが出来るんじゃないかなと思います。

萩谷慧悟:パフォーマンス面はみんなが言ってくれたので、それを踏まえて…。夏にツアーをやるのは初めてだったので、本当に大事だなって思ったのは水分を摂取すること。

萩谷以外:(笑)

萩谷:ふざけて聞こえるかもしれないけど、公演数も多かったので体のケアにも目を向けるようになりました。公演が終わった後にみんなでアイシングをするためにちっちゃい水風呂のプールに入ってたんですけど、そういうのも取り入れてみたり。果たして寒い冬のツアーの時でもアイシングができるのかっていうのはありますけど…(笑)。そういうケア面でもいろいろと気にするようになったツアーでした。

◆公演を重ねるにつれて何か変化はありましたか?

森田:今まで全員で音を合わせて自由にセッションする経験がなかったので、音とダンスや楽器とダンスのセッションが楽しいな、というのはやりながら感じていくようになりました。それが日によって違ったアプローチになったりして。最初はすごく緊張したんですけど、それがだんだん楽しいに変わっていったのはうれしかったですね。

長妻:長期のツアーというものを初めて経験したんですが、最初うまくいってたものが途中でできなくなったんです。何がいけないのか考えたり、自分と向き合う時間もありましたが、自分と向き合いすぎると周りと合わなくなって…。どうしたらいいんだろう? と悩むこともありました。でも、そういう時メンバーの顔を見て、普通にしゃべってコミュニケーションをとると自分の心も軽くなるし、音も合うなってことをあらためて実感しました。公演によってムラができてしまったのは申し訳ないですが、次につなげられるんじゃないかなと自信にもなったのですごく勉強になったツアーでした。

安井:僕が一番変わったなと思ったのはコミュニケーション量の多さ。メンバー間もそうだし、お客さんに対してもそう。初日にはチャレンジが多いライブだからこそ、自分がクリアしなきゃいけないことで頭がいっぱいでした。でも「メンバーの今日の音はどうなんだろう?」ってメンバーの顔を見るようになって。今なかなか声が出せなかったりするけど、お客さんとの一体感というか「どれが一番伝わるんだろう?」ってお客さん目線に立って考えたり、いろいろトライしました。

諸星:最初の方はアンコールのセットリストが決まってたんですけど、途中からちょっと違うパターンもあるんじゃないかって話が出て。アンコールは昼夜で違うことやろうとか、そういう変化をすることでお客さんのいろんな反応を見られたのもすごく良かったです。あと、メンバーのことを見てると歌い方も感じ方も佇まいも初日と全然違って、変化してるな~って思って。で、「何でメンバーのことステージで見てるんだろ? 俺も変化してる、すげぇ!」って気づいたり(笑)。みんな少しずつ成長できたのかなって思います。

萩谷:今までのライブはオープニングの映像をつけていたことが多かったので、今回の登場の仕方は結構挑戦だったんです。お客さんも動揺しているような反応があったり、拍手が起こる日があったり。お客さんも僕らを見て気持ちの変化があるのかなっていうのはツアーをやって思ったことの1つですね。あと、ライブをやるっていうことに対してのステージでの立ち方っていうのを今回すごく学びました。ちょうど(阿部)顕嵐が出演していたライブを見る機会もあって、気がつくことが多かった。ステージでの立ち方やお客さんへのコミュニケーションの取り方は模索し続けています。

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◆今回のライブでお気に入りのアレンジやパフォーマンスは?

森田:ライブの頭にロックを意識してアレンジを加えたセクションがあるんですけど、それは僕らが今までやってきたライブや演出とは全然違う。裸一貫というか、生身の自分たちというところを意識した音づくりやナンバーになっているので、頭の入りから今までと違うなっていうのを感じてもらえたらと。

萩谷:あとあれじゃない? ダンスして、すぐベースを持ち変える…。

森田:「What you got」! あれは楽器とダンスのセッションを意識して、そこにラップも入ってきて。フリースタイルな感じのセッションが詰まったところなので、そこは確かに他のアーティストさんのライブでは見られないような展開なのかなと思います。

長妻:「SUMMER様様」でピアノとシンセサイザーを弾いたんですが、曲中に音色や楽器を変えるのが新鮮で、演奏していてすごく楽しかったです。本番の映像を見て結構イケてるなっていうのを感じたので(笑)、これからもトライしてみたいなと思いました。「BOW!!」のシェイカーと鉄琴はもうめちゃくちゃ集中しました。こっちを意識するとこっちが…ってなっちゃって。でも意外とできましたね。

安井:それできたのってさ、両利きになったからじゃない?

長妻:そう! それはありますね。

安井:左手で絵を描く練習をしてて。

長妻:お箸も左手で持って使えるようになって。それは確かにあるかもしれない。完全に生きましたね。

森田:完全に生きたな~!

萩谷:今回ながつは新しい機材導入したし、一番音づくりにこだわってなかった?

長妻:そうだね。スタッフさんもみんなキーボードの周りに集まってくれて(笑)。ここはキーボードの音を上げてみようとかいろいろ調整してくださって。アレンジで好きなのは「Sabãoflower」。そこも聞いていただけたらうれしいなと!

萩谷:メドレーの最後でバンドに戻ったところだね。

安井:今回、俺はアコギ(アコースティックギター)に挑戦したんです。セットリストを決めながらこのコーナーをやるかどうかを話してる時に美勇人が「(アコースティックギターを)やってみれば?」って勧めてくれたから「あ、やってみよう!」って思って。やってみて、みんなすごいなって思いました(笑)。普段はボーカルとして歌だけで参加してるけど、今回楽器をやってみて全然違う楽しみ方があるなぁって思ったり。あと、歌ももちろんそうなんですけど、リハでできてるけど本番だとなんか違う、みたいなことがあるんだなとか。自分の中で気づきがあって、それも踏まえてアコギを鳴らしている自分がすごく居心地がよかったんです。自分のポジションがちょっと違うだけで見える景色が違ったし、多分たくさんやったらもっと変わるんじゃないかなって。音の部分もそうですけど、全体的な雰囲気を見てもらえたら新鮮に感じてもらえる部分があるんじゃないかなっていうのはすごく思いました。

◆アコースティックギターは買ったんですよね?

安井:買いました! 持ってなかったので、取りあえず最初は顕嵐のアコギを借りました。で、(ケースを)ガチャって開けたらすごい高そうな…(笑)、ヴィンテージみたいなギターが出てきて。めちゃくちゃいい匂いするんですよね。ヴィンテージの匂いがするの!(笑)。さすがだな~顕嵐っぽいな、と思いながら使ってたんですけど。ずっと借りてるのもなっていう気持ちと純粋に欲しいなっていう気持ちがあって、ツアーの合間にスタッフさんに付き合ってもらって買いにいきました。羽田の公演では自分のギターを使っています。

萩谷:すぐ決まったの? ビビッときた?

安井:ギター全然分からないから、いろんな種類のギターを触ってみたの。そんなに違いが分かるわけじゃないけど、1日弾くと何かおさまりとか鳴り方とか違うな~っていうのがちょっと分かって。でも結果的には最初に「これ、弾いてみます」って言ったのを買いました!

諸星:アコースティックコーナーで、謙ちゃんのフェイクやさなぴー(真田佑馬)のギターとセッションしたりして、その“生感”がすごい楽しかった。1回も同じ公演がなくて、成長できたのかなと思います。

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◆「What you got」で披露した諸星さんのアカペラも聞きどころだったと思います。

諸星:ありましたね! あのアカペラの前に、ながつがミスってキーボードをトゥルン♪ って鳴らしたんですよ(笑)。

長妻:あぁーーー

長妻以外:(笑)

諸星:やったなって(笑)。

長妻:あれは知らんぷりしたからね。

安井:知らんぷりしてるんだけど、暗闇の中で俺らだけは分かるんだけど、反省の背中をしてた(笑)。

諸星:そう!(笑)

安井:なんかいつもより奥にいるなって(笑)。

長妻:暗い所に逃げるんですよ(笑)。

諸星:っていうこともありました(笑)。あとリハの時、俺にピンスポ(ピンスポット)があたるけど、俺じゃなくて美勇人が“どんな時だって~♪”って歌い出して「おまえが歌うんかい!」っていうくだりを話していて。大阪とかでやろうかって話があったんですけど…できなかったね、さすがに(笑)。

全員:(笑)

森田:ぶち壊れるもんね(笑)。

諸星:大落ちだから! そこは悔いが残ってます(笑)。

萩谷:僕は「Monday morning」を振りをつけてやったのがすごい新鮮で。既存のパフォーマンスからアレンジされたものなんですが「Monday morning」は個人的には気に入ってます。

◆ツアーの裏話を教えてください!

安井:以前もZepp大阪ベイサイドに行かせていただいたことがあって。その時に差し入れでみたらし団子を頂いて、さなぴーがふざけてみたらし団子の歌を歌ったんです。それを今回もやるって言って、さなぴーが歌ったやつを楽屋でインスタライブしました。

萩谷:あれ、インスタライブしてたの!?

安井:そのさなぴーのシュールな歌にフィーチャリングでラッパーの森田が入ってきて面白すぎた(笑)。

諸星:そのラップがよ~くできてるんだよね!

安井:よくできてるのよ。まとまってるんだよね。

諸星:歌詞なんだっけ?

森田:“みだらにみだれた君を見たんだ”…みたいな。いろいろあるんですけど(笑)。

安井:ちょっと大人なんだよね(笑)。

森田:ご当地とかでそういう遊びが今後できるかも!

諸星:あとアンコールでなぜか急に萩ちゃんが500mlの水を一気飲みチャレンジするっていうくだりが出来て(笑)。「SUMMER様様」の萩ちゃんの歌割の時に、水持ってすごい角度決まった顔で待ってるんですよ。コーラに変えた時があって、飲み切ったあとにラップがあるんですけど、ゲップせずにできるかって…できたんだっけ?

萩谷:もともとゲップできない人なのよ。だから全部歌えちゃうんだけど…。

萩谷以外:成功しちゃダメなやつ!(笑)

安井:「SUMMER様様」のアンコールはいろいろ試して、やっぱわいわいやるのが面白いんじゃないかって話になったんだよね。ここはどれだけ遊べるかって、その遊びを開発しちゃったんだね。だって待っちゃってたもん(笑)。

萩谷:逆立ちしながら歌ったりとかね。

諸星:萩ちゃんの次、俺の歌割だけど1回も歌ったためしがない。萩ちゃん面白すぎてそれを超えられない(笑)。

萩谷:みゅっさんのお盆芸も…(笑)。

諸星:公演前日に広島のドンキに買いに行ったよね。

森田:モロにお盆を探したいって言われたんだけど、良いのがなくて鍋を買ったんですよ。店員さんに「こっち(本体)はいらないんです。こっち(ふた)だけ売ってくれませんか?」ってね。

森田以外:(笑)

諸星:それもリハで美勇人がふざけて、脱ぎだすんですよ!

安井:自分の歌のときにね。

諸星:何かしら面白いのあるんじゃないかなって毎地方やるようになって。でもお客さんまで結構遠いから、お盆に書いた地名の文字が見えないんです。だから太めにしたりとかして。俺、現場に入ったらまずお盆を作るっていうね(笑)。

安井:ガムテープを切って、貼ってるんですよ(笑)。

森田:作ってるのはモロなんだけど、やるの俺(笑)。

全員:あはははは!

安井:完全に悪乗りから始まってるけど、意外と形になるっていうパターン。あとMCの時にも話したんですけど泊まりの仕事の時、確実に誰かインキーをやる(笑)。今回も諸星と顕嵐がしっかりやってて。そこも最高でしたね~。あと朝寝坊ね(笑)。初日、やばかったよね。

諸星:あはははは!

長妻:はいはいはい、ありましたね。

森田:(諸星が)充電切れのスマホ見せてきて。

全員:あはははは!

安井:“鳴らなかった”っていうね(笑)。

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◆今回BSスカパー!で放送される羽田の公演はいかがでしたか?

安井:公演を重ねるごとにずっと変化はしていったんですけど、ポイントになった公演だったと思います。結構集中してやっていて、楽屋でも公演のことを話してたから楽屋の思い出があんまりない…。あと収録があるって分かってたから緊張してました(笑)。

諸星:「羽田」って言うか「東京」って言うか迷ってました(笑)。ずっと協議してたよね。

安井:「豊洲」公演もあるしなぁって(笑)。

長妻:みんなで試行錯誤した時間があって、変化を感じた公演でした。気づきと挑戦ができた4公演で。あと、お風呂に入った。

安井:それ羽田だ! 4公演やり終えて、自分たち的にもこの公演でできることは全部やったぞー! っていう開放感からか分からないんですけど…。シャワー室からすごいズンズン聞こえて。何だろうって思って開けたら顕嵐とながつと萩ちゃんとモロが1個のシャワー室に入ってるんですよ(笑)。曲に合わせて裸の顕嵐がシャワー室の電気をストロボみたいにカチャカチャやって踊ってて(笑)。

長妻:あれは最高潮だったね~!

安井:ぶち上げまくってた(笑)。

◆このツアーで新しく発見した7ORDERの強みは何だと思いますか?

安井:モロとも話してたんですけど、まだまだできないことがいっぱいあることが面白いなって。ツアーで変化していったこともそうですけど、変わったりこれを試してみようってことに対して抵抗がないし、飛び込めちゃう。失敗したら、失敗したで、また違うことを7人で決めてトライできること。これからトライすること…マップに書かれてないことがたくさんあるっていうことを認識できたことは自分の中に落とし込まなきゃいけないことでもあり、それがこれからの7ORDERの面白い旅につながっていくんじゃないかなって。今(『ポケットモンスター』に出てくる町の)マサラタウンみたいなところにいて、マサラタウンから出ることもみんなで決めていけるのがあらためて7ORDERの強みだし、面白いところだし、皆さんに見守っててほしいところかなと個人的には思います。

長妻:僕はパオズ山かなって。

長妻以外:どこ!?(笑)。

長妻:『ドラゴンボール』の…

安井:あ、パオズ山か! 今思ったわ。しっくりきた感じで言ったけどさ、(『ポケットモンスター』は)赤とか青とかあるから…。

長妻:でもマサラよ、僕らは。

安井:いや、もう最初の名前違うもん。

安井以外:え、そうなの?

萩谷:でもマサラタウンは分かるんじゃない?

安井:いや、でもそれが古いんじゃない!?

(いい例えを見つけようと話が止まらず…)

安井:まぁ、まだ俺らは最初ってことです!(笑)それが言いたかったです!

7ORDERインタビュー

番組情報

『7ORDER 武者修行 TOUR NICE TWO MEET YOU~』Zepp Haneda 公演
放送日時:10月19日(火)20:30~
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス 579)
※※スカパー!番組配信でも視聴可能(初回放送のみ3日間見逃し配信あり)

関連番組

『7ORDER 初武道館公演「WE ARE ONE」』
放送日時:10月17日(日)19:30~
チャンネル:100%ヒッツ!スペースシャワーTVプラス(CS321/プレミアムサービス 643)
※スカパー!番組配信でも視聴可能(初回放送のみ3日間見逃し配信あり)

『真田・森田のローカルデリバリー』
放送日時:放送中(全7回)
チャンネル:100%ヒッツ!スペースシャワーTVプラス(CS321/プレミアムサービス 643)
※スカパー!番組配信でも視聴可能(24時間見逃し配信あり)
放送日時:10月11日21:30~(全7回)
チャンネル:BSスカパー!(BS241/プレミアムサービス 579)
※スカパー!番組配信でも視聴可能(24時間見逃し配信あり)

『7ORDERのミカタ』
放送日時:放送中
チャンネル:ダンスチャンネル by エンタメ~テレ(プレミアムサービス 665)
※#1、2はスカパー!番組配信でも視聴可能。#3以降も随時追加予定。

※放送スケジュールは変更になる場合があります。