西野七瀬ら『言霊荘』若手女優陣7人にインタビュー! 普段“言霊”を感じる瞬間とは…?

特集・インタビュー
2021年10月09日

西野七瀬×内田理央×堀田真由×三吉彩花×森田望智×石井杏奈×中村ゆりか『言霊荘』インタビュー

言葉の持つ不思議な力=“言霊”がテーマのホラードラマ『言霊荘』(テレビ朝日系 (土)後11・00〜11・30)がいよいよ10月9日(土)にスタート! 発した言葉が何もかも現実になってしまうアパートを舞台に、恐怖に追い込まれる住人たちの姿を描きます。その住人たちを演じる西野七瀬さん、内田理央さん、堀田真由さん、三吉彩花さん、森田望智さん、石井杏奈さん、中村ゆりかさんの7人に作品や役どころの印象、“言霊”を感じる瞬間などについて聞きました。

 

◆まずは、台本を読んだ感想をお願いします。

西野:ホラーなので、全体的に暗めの雰囲気の作品なのかなと思っていたんです。でも台本を読んでみたら、ほっこりするようなシーンもあってイメージと全く違いました。より撮影が楽しみになりました。

三吉:“言霊”によって引き起こされる怪奇現象に、アパートの住人たちが悩まされていくという物語で。1話からスリリングな展開があるので、かなり面白い内容になっているんじゃないかなと思います。

中村:私自身、実はホラーがすごく苦手で(笑)。でも台本を読んで、キャストの方々と一緒に挑戦してみたいと気合が入りました。視聴者の皆さんにはこのドラマならではの躍動感、スリルを楽しんでいただきたいです。

堀田:私もホラーが苦手で不安だったんですけど、明るい日常も描かれていたのでホッとしました(笑)。「言霊」と聞くと私の中ではいいイメージが強かったので、ホラーと融合するのが面白いなと思いました。

森田:私もホラーは苦手です(笑)。このドラマは見た目の怖さというよりも人間の怖さを感じる内容になっていて。言霊によって人の欲望や負の感情がどんどん解放されていくので、皆さんとのお芝居が楽しみです。

石井:登場人物たちの間にある不穏な空気のようなものが、映像化されたらどうなるのだろうとワクワクしながら台本を読みました。次の回が気になる展開がどんどん続きますし、最終話まで楽しみです。

内田:アパートの住人それぞれが闇を抱えていたり、言動が怪しかったりして。ちょっと人間不信になってしまいそうなところもあります。皆さんには「この人、怪しいかも…?」とハラハラしながら見ていただけたらと思います。

◆演じる役どころについてはどんな印象を?

西野:歌川言葉(コトハ)は好奇心が旺盛で、7人の中では一番行動力がある子なのかなって。あと、レイシ(永山絢斗)に対しては言葉遣いが荒いのが面白いです。私自身とはタイプが違う子だと思うので(笑)、まずは元気な感じを出して演じたいです。

三吉:私が演じる阿木紗香は作詞家です。歌を通じて好きな相手に思いを伝えたり、自分の喜怒哀楽の感情を表現したりしていて。職業は違いますが、表現するという意味では自分自身と近い…まぁ遠すぎず近すぎずという感じですかね(笑)。

中村:丸山栞という都議会議員の私設秘書を演じます。監督から栞の設定が書かれたメモを頂いたのですが、それが役作りに役立っています。オフの私と、常に強気な栞とは真逆の性格だなと思います。

堀田:私は小宮山綾子というアナウンサーの役なのですが、とにかく真実を伝えていきたいと思っている女性です。私自身そこまで滑舌が良くないので、原稿読みのシーンが不安なんですけど…(笑)。言葉を大事にしながら演じていきたいです。

森田:菊川麻美というお医者さんの役で、勉強一筋の人生の中で初めて好きな人が現れるんです。その秘めていた気持ちが解放されるのをうまく表現できたらと思います。思い込みが強いところは私自身と少し似ているかなと思います。

石井:私は林原早紀という小学校教師の役で。あることをきっかけに本性が出てくるのですが、“どうしてこんな行動するの?”と思うことばかりです。その中で共感できるものを少しでも見つけて演じていけたらと思っています。

内田:編集者の渡邊瞳を演じさせていただきます。この中では一番お姉さんで、みんなと積極的にコミュニケーションを取ったりフォローをしたり、すごく大人で優しい人なんです。私自身は…そこまでいい人ではないと思います(笑)。

◆「言霊」がテーマの作品ということで、皆さんが普段、言霊を感じる瞬間はありますか?

西野:例えば好きな漫画の話をしていたら、作者の方と対談させていただけたことがあって。もちろんそれを知って動いてくださった方が周りにいるわけですが、言わなければ実現できなかったことだと思うので。言って良かったなと思います。

三吉:自分がポジティブな時って今まで接してこなかったような方と出会って新しい企画が生まれたり、仕事に繋がったりするんですよね。自分の精神状態によって、周りに集まってくる人も違うんだなというのを最近すごく感じています。

中村:何かに疲れた時や行き詰っている時に「ありがとう」って言ってもらったり、また自分から言ったりすると不安って和らぐと思うんです。そういった前向きな言葉というのは強い力を持っているなと実感しています。

堀田:私はやりたいことがあると「~したい」じゃなくて、「~する」とはっきり言うようにしています。オーディションで「~します」と言葉にしたり、目標を書いて壁に飾ったり。常に断言するというのを大事にしています。

森田:こういった取材でもそうなんですが、言葉に発することで“私ってこういうことがやりたいんだ”って自分を客観視できますし、気づくことがたくさんあるんですよね。自分を強くしてくれているのは言葉の力だなと思います。

石井:私は大した話ではないのですが(笑)。実はトウモロコシが好きで、それを今年さまざまな友達に話していると、話を聞いた友達みんなが地元のトウモロコシを送ってくれるようになり(笑)。言葉の力のすごさを発見しました。

内田:私も言葉の力を信じています。ダイエット中はお腹が空いていても「空いてない!」って言葉に出して、マインドコントロールするようにしています。でも私にはあまり効果がないので、個人差があると思います(笑)。

◆ちなみに、皆さんにとって大切な言葉や好きな言葉はありますか?

西野:あまりないんですけど、しいて言うなら「何とかなる」ですね(笑)。大変な時期があっても、終わったらあっという間な気がするので。もし何か良くない状況になったとしてもあまり重く受け止めすぎずに“何とかなるしなぁ”と思うようにしています。

三吉:私は「無になる時間を作る」というのを大事にしています。朝起きる時と夜寝る前に、何も考えないようにする時間を作るようにしていて。そうすると気持ちがリセットできて、また次の日を気持ちよく過ごせるようになります。

中村:私も「無になる」って大事だなと思っていて。最近は心に余裕を持たせる時間を積極的に作るようになりました。

堀田:両親からよく言われていた「人に優しく、自分に厳しく」です。私が自分を追い込むことでいいパフォーマンスができるタイプだと、親が見抜いていたんだと思います。これからも周りの方に感謝しつつ、自分を追い込みたいと思います。

森田:堀田さんのすてきなお話の後に申し訳ないんですけど…実は私、お寿司が好きなんです(笑)。つらいことがあっても心の中で「お寿司!」って思うだけで頑張れるんですよね。言葉の響きも好きなので、食べなくても元気になれます(笑)。

石井:私は母からよく言われていた「笑顔で楽しみなさい」です。それこそ“今夜はおいしいご飯を食べよう”など、日常の中に小さな楽しみを見つけることは大事だと思います。笑顔で楽しく過ごすと、一日があっという間に終わります。

内田:私はだまされやすいタイプなので、「ただより怖いものはない」という言葉を自分に言い聞かせています。例えば何か買いたいものがあってそれが無料だったら“大丈夫かな?”って一旦警戒するようにしています(笑)。

◆皆さんで一緒にお話するのは今日がほぼ初めてということで(取材時)、西野さんどうでしたか?

西野:まさに今このインタビューでお1人ずつお話を聞いて、皆さんのことを知っていっている状態です(笑)。トウモロコシが好きなんだな~とか。

石井:ありがとうございます(笑)。

西野:あと無になりたいと言っていたので、いつか顔に載せる枕をプレゼントしてみようかな~とか。私も使っていて、めっちゃ無になれるんですよ。

三吉:すごい、七瀬ちゃんに言ったら何でももらえそう…まさに言霊だね(笑)。

全員:あははは!(笑)

西野:そうですね(笑)。そのためにはまず皆さんのことを知りたいです!

全員:よろしくお願いします!

三吉:じゃあ、とりあえずみんなで回転寿司に行って、1人何皿まで食べられるのかというのをやってみたいと思います!

森田:やったぁ! 私、自信あります!!

全員:あははは!(笑)

PROFILE

西野七瀬
●にしの・ななせ…1994年5月25日生まれ。大阪府出身。O型。最近の出演作はドラマ『ハコヅメ~』、映画「孤狼の血 LEVEL2」、「鳩の撃退法」など。映画「あなたの番です 劇場版」が2021年12月10日(金)公開予定。

内田理央
●うちだ・りお…1991年9月27日生まれ。東京都出身。最近の出演作はドラマ『来世ではちゃんとします』シリーズ、『おっさんずラブ』、映画「リカ 自称28歳の純愛モンスター」など。『岸辺露伴は動かない』(NHK総合)が12月放送予定。

堀田真由
●ほった・まゆ…1998年4月2日生まれ。滋賀県出身。O型。最近の出演作に映画「かぐや様は告らせたい」シリーズなど。現在、『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)に出演中。アニメ映画「ブルーサーマル」が2022年3月公開予定。

三吉彩花
●みよし・あやか…1996年6月18日生まれ。埼玉県出身。B型。最近の出演作は映画「十二単衣を着た悪魔」、「Daughters」、「犬鳴村」など。Paraviドキュメンタリー番組『Real Folder』が10月6日に配信スタート。

森田望智
●もりた・みさと…1996年9月13日生まれ。神奈川県出身。O型。最近の出演作はドラマ『全裸監督』シリーズ、『恋する母たち』、映画「Bittersand」など。現在、連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合ほか)に出演中。

石井杏奈
●いしい・あんな…1998年7月11日生まれ。東京都出身。O型。最近の出演作はドラマ『イタイケに恋して』、映画「砕け散るところを見せてあげる」など。ミュージカル「リトル・ゾンビガール」が2022年8月20日(土)より上演。

中村ゆりか
●なかむら・ゆりか…1997年3月4日生まれ。神奈川県出身。O型。最近の出演作はドラマ『痴情の接吻』、『賭ケグルイ』シリーズ、『エージェントファミリー~我が家の特殊任務~』、『ギルティ~この恋は罪ですか?~』、映画「地獄の花園」など。

番組情報

テレビ朝日×ABEMA共同制作『言霊荘』

2021年10月9日スタート
テレビ朝日系 毎週(土) 後11・00~11・30

(STAFF&CAST)
脚本:橋本裕志
演出:落合正幸、日暮謙、松川嵩史
出演:西野七瀬、永山絢斗、内田理央、堀田真由、三吉彩花、森田望智、石井杏奈、中村ゆりか、斉藤由貴 ほか

(STORY)
底辺ViewTuber(動画配信者)の歌川言葉=コトハ(西野七瀬)は、ずっと狙っていた超格安優良物件の女性限定アパート「レディスコート葉鳥」の7号室に空きが出て、友人で1号室に住む作詞家・阿木紗香(三吉彩花)の紹介で入居できることになり喜ぶ。
引っ越し当日。コトハは、紗香や6号室に住む編集者・渡邊瞳(内田理央)に手伝ってもらいながら作業を終え、引っ越し祝いを始める。盛り上がっていると、紗香が作詞を手掛けた歌手の曲がヒットチャート入りしたと、配信番組から流れてくる。作詞家として成功することを目指していた紗香を見てきたコトハは自分のことのように喜ぶが、当の紗香はなぜか複雑な表情を見せる。聞くと、その男性歌手とは男女間での仲違いがあったようで、紗香は、自分の詞が世に出ることは嬉しいが一方では悔しさを吐露し、「知らない世界に消えて欲しい」とつぶやく。するとその直後、歌唱中の男性歌手は突然苦しみ出し、紗香の言葉通りに謎の死を遂げてしまう…!
後日、いまだ衝撃の出来事に動揺する紗香をコトハが元気づけていると、突然ある男が歩み寄ってくる。自称“霊能者”を名乗るその男・中目零至=レイシ(永山絢斗)は、紗香から邪気が漂い、アパートには霊気が宿っていると言い、身を守るために高額なお守りを勧めてくる。コトハは霊感商法だと考え追い返そうとするが、紗香は自分の部屋を視てほしいと懇願。その緊迫した表情から本物の怪現象だと悟ったレイシは、自身の叔母で除霊の力を持つ女性宮司・岩戸志麻=トシマ(斉藤由貴)を頼るが…?
コトハとレイシはこの一件をきっかけに、アパート内で発した言葉が次々と現実になるという怪奇現象に巻き込まれ、《言霊》に翻弄されていくーー!

 

text/橋本吾郎